世界60か国以上を巡ってきた私は、現在タイに在住して2年目です。世界のどこを旅しても起きなかったことが、タイでの生活で私の身に起こっています。それが、食中毒です。いくら旅のスケジュールがタイトでも、途上国の露店で売っている怪しいものを食べても、インドのガンジス川を泳いでも病気一つしなかった私が、半年に1度のペースで高熱が出るほどの食中毒にかかり家で数日間休養を余儀なくされているのです。さらに、軽い症状だと2、3か月に1度は何らかの食べ物にお腹が敏感に反応します。なぜワールドトラベラーが、すでに発展しつつあるタイでこれまでにも食中毒に遭うのか。。。
目指すはタイ人の食事
なるべく同じものを
私は現地採用としてタイで働く身でもあり、駐在の方々ほどは恵まれた条件のもとで雇用されているわけではありません。だから、デパ地下の美味しいお惣菜を買ったり、高級レストランで食事したり、家に帰ると素敵な奥様が手料理を振舞って待っていてくれるようなことはありません。また、タイに移住してからも旅人精神は全く衰えることなく、なるべく現地の人と同じような生活をしようと心がけています。ここまでくると、逆に贅沢三昧してしまうと負けのような変な気持ちでもあります。笑
マーケットの魅力
そこで、日常的なルーティンとして、露店や外のマーケットで売られている食べ物を買って家で食べるスタイルが定着しました。タイではテイクアウトが浸透しており、一日中、すでに出来上がったお料理を持ち帰れるのです。タイのマーケットに行くと、自分では作ったこともないようなタイ料理が並んでいて、こんな料理があるのかと勉強になるものです。しかし、ここに落とし穴が。。。すでに出来上がった料理が常夏のタイの冷房のない、しかも場合によっては日光にガンガン当たるところに数時間も置いてあるのです。でも見た目はすごーくおいしそうなんですよ。しかも多くのタイ人で毎日賑わっているんです。だから私は好奇心とその価格の安さに惹かれて、買ってしまうんです。生ものや明らかに変なものは買いません。焼き鳥とか、よく煮込んでそうな肉野菜が入ったスープとか、パパイヤサラダとか、大丈夫そうなものを買うのですが、それでも。。食べた後の不調は、正直なものです。
きつい症状
そんなこんなで心はタイ人と同じように生活をしたがる私も、日本育ちのお腹はやはりタイ人にはなれないようです。大体高熱39度に始まり、最初便秘のような症状があり、それから下痢。薬を飲まないとなかなかすぐには良くなってくれません。お医者さんに処方された薬であれば、2、3日で回復。または、会社を休むまでいかなくても、軽い症状の時は、とにかく下痢が続いて、夜寝させてくれないときもあります。元々とても健康で大きな病気にかかったこともなく、お腹も強かった私がなぜここにきて。。。
食中毒への対処法
1、旅人精神を捨てる
まずはこれでしょうか。旅人精神をいつまでも持っていると、好奇心旺盛に何でもまずは食べてみよう!となり、問題がなければそれを日常的に食べるようになる。育った環境はインフラの整った綺麗な環境。それがいきなりまだまだ水道水も飲めないような国で、現地人と同じような食事スタイルでは、いつかどこかで体を壊すのは目に見えていますね。海外移住をするなら、いったん旅人精神は心に大事にしまっておくことにして、また旅をするときに取り出せるようにしましょう。
2、スーパーマーケットを利用する
日本では、誰しもが利用するスーパーマーケット。タイでは、外のマーケットよりも割高です。冷房の効いた建物の中に、野菜やら肉やら、乳製品やらを保管してあるわけですから、そりゃ納得ですね。私も利用したい気持ちは山々ですが、お財布と相談して、今はマーケットで買えないもの、ヨーグルトや飲み物などのみ買っています。でも、ちゃんと保管環境の良いところで売られているものには意味がある。。。だから、ちょっとくらい高くても、スーパーマーケットデビューする時期が来たのかもしれません。または、夜遅い時間を狙って、スーパーマーケットで作ったお惣菜がディスカウントされているものを購入することも一つの手ですね。マーケットで買うよりは安心だし、値段もディスカウントがあればマーケットと同じくらいの値段になります。
3、ベジタリアン、フルタリアンになる
これは今、私の中でとても有力候補となっています。家にキッチンがないので、調理しなくてもよくて、さらに比較的安心に食べられると言えば、野菜を丸かじりしたり、タイで豊富なフルーツを食べる主義者になって加熱の必要な料理を食べることさえ避けることです。しかもこれなら安くマーケットで購入できて、お金の心配もありません。外食でそれなりのレストランに行ったときに、栄養が偏らないように少しお肉や魚を食べるようにするとか、完全でなくても何か方法はありそうです。
必ず方法はある
この通り、タイ人と同じように衣食住を共にすることは、もちろんできる人はたくさんいると思うのですが、頑張っても体がうまく聞いてくれない人、たくさんいると思います。タイに限らず世界の多くの途上国でそのような方はいると思います。諦めずに、何とか現地でも元気に食べて生きていく方法を見つけて、健康第一でがんばりましょう!
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