ワーホリビザから就労ビザに!就労ビザの取得は簡単じゃない!?

オーストラリアに住み始めて5年が経とうとしています。最初はワーキングホリデーでオーストラリアに来ました。オーストラリアでは農家で約3ヶ月働くと、2年間同じビザで滞在することが可能です。私は農家で働き、セカンドワーキングホリデービザを取得し、その後運良く就労ビザに切り替えることができたのです。テンポよくビザが切り替わっているように見えますが、運の強さもあったように思います。ここではビザの切り替えがどれほど難しいのかということについてお話しさせていただきます。

スポンサーを見つけることの難しさ

 雇ってくれる会社

先ほども述べたように、私はセカンドワーキングホリデービザから就労ビザに切り替えました。就労ビザを取得するためには、まずスポンサーになってくれる会社、つまり自分も雇ってくれる会社を探さなければいけません。私の場合はセカンドビザを取った時は農家で働いていましたが、その時お世話になったシェアハウスのオーナーから声がかかったのです。
ワーキングホステルで新しくビジネスをするから、信頼できる働き手が欲しいということでした。今後は永住ビザにもつながる可能性は十分にあるというお話だったので私は挑戦してみようと思ったのです。今の法律ではできませんが、当時は就労ビザで2年働けば永住権を申請することが可能でした。この永住ビザについてはまた後ほど紹介させていただきます。

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就労ビザを取得するにあたりこのスポンサー、つまり自分も雇ってくれる会社を見つけるということがなかなか難しいのではないかと思います。
例えば看護師や主婦など特別な資格を持っていれば、人手が欲しいということでスポンサーになってくれる会社もあるでしょう。しかし、私のように特に何も資格がない場合、見つけることがなかなか難しいのです。私の場合はまずラッキーだったと言えるでしょう。

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弁護士に依頼する

 

 移民弁護士に依頼

私はセカンドワーキングホリデービザから就労ビザに切り替えるにあたり移民弁護士に依頼しました。就労ビザはどのポジションで働くかという事が非常に重要になります。
就労ビザを取得するにあたり、今までの職歴というものが重要になります。資格があればそれでも良いですが、資格がない場合は今までの職歴を挙げ、「私はベテランです。だからオーストラリアで働かせてください」と主張しなければいけないのです。私の場合は特に資格がなかったため、4年間不動産で働いていた経験を表に出して就労ビザを取得しました。もちろん英語の力も重要です。

 弁護士に依頼する利点

このような可否を弁護士に依頼すれば書類なども全て作成してくれます。私がオーストラリアで働くポジションはアコモデーション&ホスピタリティーマネージャーでした。私には似てもにつかないような職種ですが、さすが弁護士です。私の日本での職歴とオーストラリアでの役職がマッチするように文章を書き、書類を作成してくれました。
いくら職歴があっても、日本でも仕事とオーストラリアでの仕事が関連付けられなければ就労ビザが発行されない可能性があるのです。そういう意味では弁護士に頼むと安心です。職種を大げさに記述し、書類を作成し、申請してくれました。私の場合は前職からの推薦状や退職証明書、納税証明書、給与明細を提出しました。それ以外にも住民票や犯罪証明書を提出したように思います。

 仕事がマッチしていることが大切

移民局が私が働いていた会社に電話をし、私の仕事を確認したようです。もちろん前の会社は私が働いていた職務内容を把握していますから、それを話したようでした。つまり、私の前職とオーストラリアでの仕事がマッチしないということになります。案の定、移民局から「前職と就労ビザを取得しようとしているポジションがまずしません。ビザをキャンセルされる場合はキャンセルの手続きをしてください。何か異議がある場合は、移民局に申し出てください」と返答がありました。もちろん異議があるということで、弁護士は移民局に対して申請してくれました。また私も前職の推薦書を書いてくれた部長に今の状況を説明して察してもらい、再び電話があった場合は私の新しいポジションに沿って回答をすると言ってくれました。
その後、審査期間は9ヶ月と通常より半年ほど長くかかってしまいましたが、ようやく就労ビザを取ることができました。弁護士の腕と前職の上司の理解のおかげだと思っています。

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最終的には移民局の判断

 ビザが取れるとは限らない!?

私の場合はありませんでしたが、ビザの申請は、仮にこちら側がすべて書類を集め、提出し、準備万端だと思ったとしても、新たに追加種類を求められることもあるそうです。
また、移民局が前職に電楽を入れ、念入りに確認されたこともあります。結局最終的には移民局の一声で念入りにチェックされ、承諾されるまでに時間がかかる場合もあれば、意外に早く解決してしまうこともあるのです。本当に移民局次第だと言えるでしょう。

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現在の就労ビザ

今現在の就労ビザは、私が取得した時とは大きく変わっています。取得するポジションによって、2年間の就労ビザと4年間の就労ビザを取得することができ、2年間の就労ビザでは永住権は取得できません。4年間のビザであれば永住権を取得することが可能です。
4年間のビザの場合、看護師や技師など、資格が必要な職種の人が取得できるケースが多いようです。2年間のビザの場合はマネージャーなどの職種が多く、職務経験も非常に重要です。だんだんとオーストラリアに移住することは難しくなっていると言えるでしょう。
私の場合は本当にラッキーでしたが、例えば医療系やIT系の資格を持っている人であれば、就労ビザの取得は決して困難ではないでしょう。もしも私のように資格がなければ少し難しいので、日頃から幅広く人付き合いをするということが大切だと思います。

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