ニューヨークの魅力ーハロウィン編

アメリカで人気の年間行事といえばクリスマスですが、その次に盛り上がるのがハロウィンです。
ハロウィンはもともとアイルランドやスコットランドで始まった儀式だとされていますが、現在ではアメリカの民間行事として定着しています。
アメリカから伝わった行事として、日本でもハロウィンはおなじみの行事ですが、アメリカニューヨークでは日本では考えられないほど盛大にこの行事を祝います。
そこで今回は、ニューヨークに住む筆者が、ニューヨークの魅力の一つとして、ハロウィンの祝い方の日本との違いについてご紹介します。

街が主催するハロウィンパレード

 3時間に及ぶ街中パレード

毎年10月31日にはニューヨークのマンハッタンの中心で、街主催の大規模パレードが開催されます。パレードの道は当日の朝から封鎖され、地元警察が大勢集まって厳重警備をはじめ、パレードの1時間前には続々と見物人が場所取りをはじめます。
パレードには、仮装をしている人は誰でも参加可能ですが、一般人以外にも、有名な歌手やダンサー、吹奏楽団、ナイトクラブなどの見世物的な演出もあります。

日本でもハロウィン前の土曜日の昼間などに六本木で仮装パレードをやっていますが、ニューヨークのパレードは曜日に関係なく毎年10月31日のハロウィン当日で、しかも夜7時から盛大に始まります。日本人は恥ずかしがり屋なので、このようなパレードでもお利口に見ているか普通に歩いてパレードに参加する人が多いですが、
アメリカのパレードでは、参加者はもちろん見物人もみんな大きな歓声をあげたり、クラブのように踊ったり、面白い仮装をしている人には声をかけて、他人でも関係なく一緒に写真をとったりします。
夜から始まるので、パレードの後にはそのままナイトパーティーを開催するレストランやクラブも多く、その日の夜は街中がお祝いモード一色です。

 犬のハロウィンパレード

ニューヨークでは、ハロウィン前の週末の昼間に、犬のハロウィンパレードも開催されます。これは当日の人間のパレードよりは参加者は少ないですが、動物好きにはたまらないイベントです。ニューヨークはペットを飼っている人が非常に多く、毎年愛犬にとびきり可愛い衣装を着せて、他のペットと一緒に写真を撮ったり、ペットの親同士で交流を深めたりします。ペット付きの多いニューヨークならではの、楽しいイベントです。

その日は仮装やいたずらに対して寛大

 仮装して出社/登校

日本ではハロウィンといえども、パーティーの時以外に仮装をすることはありません。それに、仮装する人も、大学生や若者がほとんどです。しかしアメリカではハロウィン当日は、あえて仮装をして会社や学校に行く人が非常に多いです。そしてお年を召された偉い大学教授や、子持ちの専業主婦まで、誰でも仮装します。これはニューヨークに限ったことではありませんが、ジョークに寛容なアメリカ人ならではの習慣です。
筆者も当日、マンハッタンのラーメン屋さんに行きましたが、50代のおじさん店長を含め、店員さんたちは全員派手な仮装して楽しそうに接客していました。マンハッタンにある超名門校のコロンビア大学でも、教授と生徒が仮装をして授業をしたり、生徒にお菓子を配ったりします。

 どこでも出来るトリックオアトリート

日本では、幼稚園や保育園で主催しない限り、ハロウィン当日にトリックオアトリートをする子供は少ないと思います。また、トリックオアトリートをしに行っても、あらかじめ訪問するということを伝えていない限り、お菓子を用意している家庭は少ないです。しかし、アメリカでは母親に抱かれた赤ちゃんから中学生くらいまで、誰でもトリックオアトリートをします。ですので、ハロウィン当日は、ほとんどの家にいる大人が、地元の子供が訪ねてきた時に備えて、たくさんのお菓子を用意します。ニューヨークのブルックリンは、住宅街が多く子供の人口も非常に多いです。なので、ハロウィン当日の夕方は多くの家も飾りを出し、時には訪問してきた子供用に「クイズが解けたらお菓子をあげるよ!」という楽しい企画を用意している家庭もあります。
日本でトリックオアトリートを無許可に行うと迷惑行為と取られることもありますが、アメリカではハロウィン当日の子供の行動には非常に寛容です。

リベラル思想のニューヨークだからこそ盛大に祝われるハロウィン

キリスト教信者や協会にとって、ハロウィンとは、悪魔や闇を「楽しみ」として認識される道徳に反した行事であると批判されます。
ですので、アメリカ国内でも、キリスト教人口が集中している町や、田舎の方の保守的な地域ではあまり盛大に祝われません。
しかしニューヨークは自由の女神をはじめとして、思想・言論の自由を強く主張した街で、どのような宗教やイベントにも寛容な街です。
だからこそ、ここまで盛大に街全体でハロウィンイベントを開催できるのです。
日本では若者のイベントですが、来年は是非、ニューヨークの老若男女+犬のハロウィーンを楽しんでみてはいかがですか?