最近英語を勉強する人も増えましたよね。英語を使って将来は仕事がしたいと考えている人なども多いのではないでしょうか。そして、大学生でも英語を使ってバイトをしたい、大学院生ならば英語を使ってできれば履歴書に書けるようなバイトをしたいと思っている人もいるかもしれません。もちろん英語が話せれば塾の講師や家庭教師をすることも可能ですが、ここでは履歴書にも書ける、英語を使った「バイト以上仕事以下」のものについてお話しします。
英語の非常勤講師
英語の教員免許状を持っていなければいけない
もしも学部時代に英語の教員免許状を取得していたら、大学院生でも英語の非常勤講師をすることができます。もちろん大学院生をしながらではなかなか大変ですが、常勤講師や専任教員になることも可能です。
英語を使って塾の講師や家庭教師をしていても履歴書に書くことはできませんが、非常勤講師ならば履歴書に書くことが可能です。非常勤であったとしても講師歴があるという事で、もしも将来教員になりたいと思っている場合は有利になることもあります。
どうやったら非常勤講師になれるのか
公立の学校で非常勤講師になりたいと思う場合は、人材バンクなどに登録することが大切です。現場では産休や育休、病気などにより様々な教員が職場から離れなければならないという実態がありますから、人材バンクに登録しておくだけで意外と仕事の案内が来ることもあるようです。私の友人たちは大学院生時代に登録し、それぞれどこかしらで仕事をしていました。都道府県にもよりますが、お給料は1つの授業あたり、だいたい2500円から3000円になります。
私立の場合はインターネットなどに求人が載ることもありますが、基本的にはコネで決まります。私も卒業校の恩師より電話があり、産休に入る教員の代わりに非常勤講師として仕事をしないかという話をもらいました。当時、私は博士前期課程1年生の学生でしたから、学業と仕事の両立ができるか不安もありましたが、今は受けておいて良かったと思っています。
両立ができるようにすること
もしも大学院生で非常勤講師をするならば、学業と両立できるようにしなければなりません。私は博士前期課程1年の時から博士後期課程2年の時まで合計5年間、非常勤講師をしていました。しかし博士後期課程1年の時、1週間に17時間も授業を受け持ってしまい、勉強どころではなかったのです。
就職の一環として非常勤講師をするならば良いですが、もし学業と両立する時には学業の方が優先であるという事を覚えておかなければいけません。
TA/RA(ティーチング・アシスタント/リサーチ・アシスタント)
仕事の内容
これは学部生でもできるものもあれば、大学院生でなければできないものもあります。各大学ではTA、RAといった形で学生を雇用し、研究センターなどでアシスタント業に就かせる、という制度があります。
私は学部4年の時から博士後期課程2年までTAをしていました。研究センターや学部合同研究室など、様々な部署に所属してアシスタント業をこなしてきました。
もちろん部署にもよりますが、英語が必要になるポストもたくさんあります。研究センターのTAとして仕事をしていた時は学会のアシスタントが主な仕事だったため、海外から来る研究者や学生と連絡を取り合ったり、空港や駅まで迎えに行ったり、という実践的な仕事もしていました。
どうやったらTAやRAになれるのか
TAやRAになるためには、大学の求人情報を見るという方法があります。例えば図書館がTAを必要とする場合は図書館に求人情報のチラシが貼ってあるなど、各建物にチラシが貼ってある場合もありますし、インターネットで情報を検索できる場合もあるかもしれません。
また、教授らと知り合って声をかけてもらうという方法もあります。もしそのようなアシスタントを探している教授らや指導教員から「この学生ならできる」と思われれば、個人的に声をかけてもらえる場合もあります。また、例えば入試の試験監督など、TAやRAではなく、一般のアルバイトをすることにより各部署のスタッフと知り合いになれれば、そこから空いているポストを教えてもらえることもあります。
ホームステイのコーディネーター
コーディネーターの仕事内容
小中学生対象の短期ホームステイプログラムのコーディネーターをしていたこともあります。これはだいたい30人ほどの小中学生を英語圏の国に引率し、2週間のホームステイを経験させるというものです。
子供たちはそれぞれホームステイをしながら現地の生活を経験し、昼間はスタディーセンターと呼ばれる場所で勉強をします。だいたい学校の空き部屋や教会などを使うことが多いです。午前中に英語の勉強をし、午後は街に出てフィールドワークをする、ということが多いのではないでしょうか。
コーディネーターは子供たちがホストファミリー宅で問題を抱えていないことを確認し、子供たちの安全を心身ともに守ります。何かトラブルが生じた場合は解決に勤しみ、現地のスタッフと協力しながら子供たちのホームステイ体験を成功させなければいけません。また、日本の事務所とも連携し、必要があれば保護者とも連絡を取ります。
言うまでもなく、現地で仕事をするわけですから英語が必要になります。また、子供たちの状況を把握して問題解決に当たらなければいけないため、指導力や問題解決能力も問われます。
どうやったらコーディネーターになれるのか
これは留学やホームステイを扱う会社の社員が知り合いなどに声をかける、と言うパターンが多いようです。或いは海外旅行ガイドなどをしている人に声がかかる場合もあります。
私は私自身が留学やホームステイでお世話になった事務所の人から「やってみないか」と声をかけてもらいました。コネと言われればコネですが、留学やホームステイを扱う事務所もどこの誰かも分からないような人に大切な子供たちを預けるわけにはいかない、というスタンスがあるようでした。
人脈を作ることが大切
こう聞くと、どの仕事もコネが必要なのかと感じた人もいるかもしれません。また、確かにその通りかもしれません。しかし、信頼が必要とされる仕事においては、人脈は非常に大切です。自分はこういう人間だと周りに積極的に知らせておくことにより、「こういう人が欲しいんだけど」などという状態になった時に声をかけてもらうことができるのです。そのため、普段から積極的に人に会うようにしましょう。
また、コネと言っても例えば「よろしければうちの息子をそのポジションに…」「お父さんがこの仕事に就いているから、私も採用してもらったの」などという「力もないのに採用された」というコネとは違います。人に自分の力を知らせ、必要としてもらうことも自分の力であり、大切なことなのです。
コメントを残す