こんにちは!私はオーストラリアに10年以上住み、海外から来たスタッフの人事採用を行っております。ヨーロッパスタッフの中で一番日本人のような考え方を持っている国と言えば、私はフランス人と答えます。仕事に対してのこだわりがはっきりとしていて、頑固なところ、それでいてチームワークを大切にする心。今まで一緒に働いていたスタッフの中で、一番長く仕事で付き合っていたのはフランス人スタッフでした。そんなフランス人と楽しく一緒に働く3つのコツをご紹介いたします。
フランス人は頑固=こだわりがある
仕事でのこだわりは本当に大切です。そしてそのこだわりを持って仕事を行ってくれることは、少なからずその仕事に真剣に取り組んでくれているということです。
こだわりすぎることも・・・
フランス人は教えた仕事に対して、責任感とプライドをもってやってくれます。ですが、たまに一つの事にこだわりすぎて、そのことを注意するとすごく傷ついた表情を見せます。年齢が若い子だと拗ねてしまう時も多々あります。本人は自信満々にやっていたことを上から注意してしまうことで、彼らのプライドを傷つけてしまうからです。
仕事のゴールを明確にする
まだフランス人をよく知らない時、私はその失敗を何回か犯しました。イギリス人などはこだわりをすぐに捨てて、解決策を一緒に模索しますが、フランス人の場合は頑として譲らない時があります。分かり合えるまでかなり長い時間説得し、なんとか理解してもらうという経験をその度に行いました。その失敗からフランス人と仕事するときは仕事のゴールを明確にすることを心がけるようにしています。
ミーティングは頻繁に!
リーダーシップを取るのが上手なフランス人。責任のあるポジションにつけることによって、より仕事が円滑にできます。ですが、前述で上げたように、コミュニケーションを常に図らないと独裁者になりかねない時もあります。
いつの間にか職場が軍隊に!?
私の経験上、オフィスワークが忙しく、しばらく現場をフランス人の男性スタッフに任せていたのですが、2週間後、現場を見たらまるで軍隊のように統一されていましたが、スタッフがまるで楽しんでいないことに気付きました。下のスタッフからも不満が上がっており、そのフランス人の彼を呼び出し、話し合いを行いました。ですが、彼は彼なりのベストを尽くしてそういうことになったので、注意することが出来ませんでした。全権を渡して彼に指揮を取らせていたのは私の責任です。もう少し方向性を明確にしていれば違うやり方があることを考えられたはずなのです。
やり方まで確認する
国が違えば考え方も違います。彼と私のゴールは一緒でしたが、彼のやり方は強制的だったことに気付かせるのが非常に大変でした。それからは頻繁にミーティングを行って変更点がある時は必ずやり方を確認するようにしました。大事なのは常にコミュニケーションを取ることです。そうすれば少なくともゴールまで一緒に歩めるんだと思います。
本音で話す、お酒の席も使う
フランス人はお酒が好きな人たちが多いです。よく誕生日パーティーやお別れ会などの際、お酒のある席を設けます。そこで、本音で話し合いをすることによって、より強い絆が作られます。お酒が飲めない人もたまにいますが、飲めなくても楽しい雰囲気、話しやすい雰囲気を作ることが必要です。
飲みながらコミュニケーションをとる
これはフランス人だけでなく、欧米の人たちすべてに共通です。お互いの理解、目指すものがわかってこそ、職場の雰囲気もよくなり、統一感も取れます。彼らのパーティ好きはこちらも楽しくさせてくれます。多くの日本人がお酒を飲んだ時の彼らの勢いに飲まれてしまいますが、本音でいろんなことを話す機会でもあるのです。
ベロベロに酔うのはNG
一緒にその勢いに乗ることが必要です。ただ、飲みすぎて醜態をみせることは絶対NGです。彼らにとってお酒に飲まれることはいい印象を残しません。ほどほどで、一緒に楽しむ、そのことがより一層の連帯感が生まれ、間違いなくいいチームを作れます。
アニメの話題は使える!
以上3つ、フランス人と一緒に働くコツをご紹介いたしました。最後に一つ、予備知識として書き加えておきますが、フランスでは日本のアニメがよく放送されているらしく、彼らの子供の頃は私たちの子供頃と同じアニメを見ている方が多いようです。たまたまかもしれませんが、私が働いたフランス人たちはみんな日本のアニメが大好きで、よくその話で日本人スタッフと盛り上がってました。彼らと仲良くなるきっかけとしてアニメの話から始めてみるのも、面白いかもしれませんね。
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