インドネシア人との結婚式は衣装もメイクも親が決める!

インドネシア人の夫と結婚して10年になります。結婚前に既にインドネシアで3年間仕事をしており、インドネシアという国についてよく理解した上での結婚だったので特に不安はなかったのですが、結婚してみるとやはりびっくりすることや戸惑うことがたくさんありました。日本人同士でも結婚すれば戸惑うこともあると聞きますが、国際結婚となればなおさらですね。今回は、結婚のスタート地点である結婚式についての私の経験を紹介させていただきます。インドネシア人と結婚する予定がある人には少しでも参考になれば、また特にその予定のない人にも「へぇ、インドネシアの結婚式ってこういう感じなのか~。」と少しでも興味を持っていただけると嬉しく思います。

日本と異なるインドネシアの結婚式

インドネシアの結婚式は、新郎新婦のためというよりも、両親が息子または娘の結婚を世間にお披露目するためのものといっても過言ではありません。

 式の準備は両親がメイン

日本では、新郎新婦がいろいろ相談しながら、こだわりや希望を盛り込みつつ結婚式のプランを練る、というイメージがある結婚式ですが、ここインドネシアでは、両親がサクサクと決めてしまい、本人たちはそれに従うということが一般的です。その理由は、結婚式の費用を出すのは両親だからです。そのため、結婚式当日には招待客は受付に置かれた箱にご祝儀を入れるのですが、このご祝儀は両親のもとに行くことになります。また、通常は新婦の両親が結婚式の費用を負担することが多いそうです。
私の場合は、両親が日本に住んでおり準備にはまったく参加できなかったことと、私自身が仕事で忙しく、インドネシアの結婚式がどういうものであるかもまるで分かっていなかったので、準備はほとんど夫の両親にお任せしたのですが、招待状から、会場、料理、引き出物、カメラマンなどもすべてぬかりなく夫の母によって手配されていました。

 用意された招待状はなんと800通!

特に親しい関係ではない人も招待するのが普通であるインドネシアでは、招待状を800通郵送ことは決して多い数ではありません。そのうちの50通ほどを私や夫の仕事関係者や友達に配り、残りはすべて、顔の広い夫の両親の友人や仕事関係者、近い親戚からかなり遠い親戚にまで配られました。

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花嫁衣装もメイクも決まっている

花嫁衣装くらいは自分で決めたいな…と思っていたのですが、衣装の生地もすでに購入されていて、私は採寸のために呼ばれただけでした。

 親戚一同お揃いの衣装で参列

インドネシアの結婚式では、新郎新婦の衣装のテイストに合わせたユニフォームのようなお揃いの衣装を親戚一同も着るという習慣があり、それを仕立てるための何メートルもの生地を両親が各親戚にプレゼントするのです。したがって、私だけ自分の好みの衣装を着る、というのは無理なのでした。

 濃~い化粧・・・

また、メイクも日本のようなナチュラルなメイク、という概念はなく、オークルのファンデーションをこれでもかというほど塗りたくられ、濃いめのノーズシャドウとチークでびっくりするほど彫りの深い顔にされ、目元にバサバサとつけまつげとラインストーンを盛られ、インドネシアの花嫁メイクが完成したのでした。

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いよいよ写真撮影

さて、あれよあれよという間に花嫁姿になった後は、写真撮影です。新郎も正装になり、いよいよ準備完了です。

 大きな写真を家に飾る

新郎の肩に手を置いたり、腕をからめたり、見つめ合ったり、ハイテンションなカメラマンの指示で、恥ずかしがる暇もなく次々とポーズを取ります。新郎新婦のツーショットが一段落したら、今度は正装したそれぞれの両親も加わって記念撮影です。この時点ですでに疲れていますよ!ちなみに、この両親と新郎新婦の写真は、1メートル四方ほどに大きく伸ばして額装し、客間やリビングに飾るのがインドネシア人のお気に入りです。

 最近では前撮りする人も

私達の場合は事前に時間が取れずに行いませんでしたが、インドネシアではプレウエディングフォト、いわゆる前撮りも盛んです。ビーチや草原等で撮った、映画のワンシーンのような2人の写真を結婚式当日に受付に展示しているのをよくみかけます。
専門のスタジオもたくさんあるので、インドネシアで結婚式を挙げる人は、現地ならではの素敵な風景でウェディングフォトを撮ってみるのもおすすめです。1度きりのことですし、素敵な思い出になることでしょう。

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日本から来てくれた両親も大変です!

インドネシアの結婚式では、新郎新婦とその両親がステージに立ち、招待された客が順にステージに上がり、お祝いを述べたり一緒に写真を撮ったりするのが一般的ですが、私の結婚式では、来てくれた人の9割以上が私と面識がない人、という状態でした。ましてや日本から駆けつけてくれた私の両親は、唯一知っている「テゥリマカシ(ありがとう)」という単語を800人もの初対面の人に笑顔で言い続け、3時間立ちっぱなしで、さすがにお疲れの様子でした。

 盛大な式が多い

地方の結婚式や自宅で行う結婚式は、朝から晩まで続くことが多いのですが、都市では体育館のように大きなホールやホテルのボールルームで行われることも多く、この場合はだいたい3~4時間ほどで結婚式は終了となります。
1つ残念だったのは、式がひと段落したところで、取り分けてあった豪華な料理を食べたのですが、味わう余裕があまりなかったことです。

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振り返ると笑みがこぼれる思い出!

このように、私のインドネシアでの結婚式は感動的とかロマンチックとかではなく、とにかく疲れた、というのが正直な感想です。でも、ちょうど結婚10年目の今年、このように結婚式のさまざまなエピソードを思い出して文章に書き起こしてみると、なんだか面白おかしい体験だったなぁ、と自然に笑みがこぼれてきます。

 結婚式もそれぞれ!

インドネシアのみならず、これから国際結婚する予定がある方は、文化の違いや生活等はもちろん、結婚式もどんなものなのか不安や戸惑いもあると思いますが、文化・習慣のギャップや未知の経験ができることこそが国際結婚の醍醐味です。びっくりするような結婚式もあるかと思いますが、楽しんで数年後に思い出した時に幸せな気持ちになれるような、いい思い出になるといいですね。

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