私がカナダに留学した時に学んだ現地の「生きた英語」を紹介するシリーズ第4段!今回はネイティブスピーカーがよく使う「スラング用語」 についてピックアップします。スラング用語といえば日本でも若者の間でよく使われている俗語、若者用語といった種類の言葉で、その地の文化や歴史を表す重要なエレメントのひとつでもあります。私のカナダ留学や海外旅行を通して学んだ現地のスラング用語を、今日は紹介したいと思います。
I’m down
現地の10代~30代後半の若い世代の人達がよく使うスラングで、”I’m down”という言葉があります。直訳すると”down”なので、「気分が優れない」や「気が進まない」という風に聞こえがちなのですが、翻訳すると「楽しみ」という意味になります。日本で習う英語での表現だと、”I’m excited”という英文をよく耳にすると思います。もちろん”excited”も同様な場面で使われますが若者の中ではよりくだけた言い方の”down”や、もうひとつ似た意味を持つ”up for it”という言葉を使う人が多いです。
知らないと誤解してしまう
当初留学したての時に友達に「週末○○しない?」と質問した時に、その人から”Yeah I’m down(いいね、楽しみだ)”と言われた時は、「あれ、乗り気じゃないのかな?」と勘違いしてしまった事があったのを覚えています。一般的に”down”と聞くとどうしてもネガティブな方に考えてしまう傾向があり、スラングはそういった違う意味を持つ単語を理解していないと、まったく違った意味に聞こえてしまうオチがあります。
Crash
他に良く使われるスラングで、”crash”という単語があります。直訳すると「突撃する」などという意味を持っていますが、”in”や”on”を語尾に合わせることで”泊まる(短期間)”という意味になります。例えば友達と夜遅くまで外出した後に、友達の家が自分の家より近くにあり疲れているので、今夜泊まっても良いか質問する時などに”I’m really tired. Can I crash on your couch tonight?(すごく疲れちゃった。今夜お家/ソファーの上に泊まってもいい?)”といったような方法で使います。
親しい間柄でよく使われる
「泊まる」という同じ意味を持つ単語は他にも”sleep over”や”stay”などがありますが、親しい間柄(友達など)では”crash in/on”がよく使用されます。私も友達の間では”sleep over”よりも”crash”を使う事が多いです。
Shotgun
他にも面白いスラングで“shotgun”という単語があります。直訳すると「ショットガン=銃」という意味になりますが、現地では大人数で車に乗る時に最初に”shotgun”と言った人が助手席に座れるという特殊なルールがあります。
意味の由来
昔、高速道路での盗難を防ぐために助手席に座る人はショットガンを持つ習慣があったというのが由来で、”shotgun=passenger seat(助手席)”という意味になり、現在では”shotgun”と一番初めに言った人が後部席よりも少し広めの助手席に座る権利を取得できるルールになっています。もちろん法律などではないので、家族や友達の間などでカジュアルに使われているルールですが、私は当初そんなルールについては何も知らなく、色んな人がこのルールを使用する中で、なんでこの子いつも”shotgun”って言うのだろうと1人疑問に思っていた事がありました。しばらくして友達にその疑問をぶつけてみたところ、このユニークなルールを教えてもらい思わず日本語で「なるほど~」と言葉がこぼれそうになりました。
スラングの世界は奥が深い!
このようにその国の”スラング”は日本の学校では習わない単語や熟語が多く、実際にその地に言ってみないと聞かない言葉が山ほどあります。今回お話した単語はそんな普段の生活の中で使われるスラング用語の極一部で、人や住んでいる州・エリアによっても少しずつ異なります。そんなスラング用語は、海外に数年訪問・滞在を繰り返している私にとっても日々の生活の中で毎日のように新しい事を学ぶ要素のひとつです。
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