沖縄の米軍基地でのホームステイは奇妙なことの連続!ここは日本 or アメリカ!?

沖縄に行ったことはありますか?沖縄と聞くと、きれいな海や首里城などの美しい建築物等が浮かぶかも知れませんね。私が沖縄に行ったのは、沖縄の米軍基地でホームステイをするためでした。ここでは、ホームステイ中に驚いたことについて紹介します。

沖縄でのホームステイって何?

 知ったきっかけ

沖縄でのホームステイに関する情報は、留学やホームステイを扱う事務所で働く友人から直接聞きました。高校3年生の夏前に、「こういうプログラムがあるんだけれど参加しないか」と言われ、米軍基地という特殊な場所に惹かれて即答で行くことを決めました。既にアメリカでの留学は経験済みでしたので、アメリカではなく国内のアメリカという場所に興味がありました。また、米軍基地という場所を踏まえ、ホームステイ自体は短期間でした。

 ホストファミリーの生活

米軍基地の中に住宅地があり、その住宅地はアメリカの住宅地と殆ど違いがなく、普通の一軒家が立ち並んでいます。米軍家族は確かに日本に在住ですが、米軍基地内が彼らの拠点ですし学校も基地内にありますから、日本人との接点はあまりないようでした。ホームステイの受け入れに関しては直接聞いたわけではありませんが、おそらく「日本人に米軍基地のことを知って欲しい」「日本人と話がしたい」という目的もあったのかと思われます。

 沖縄に住んでいても日本語は・・・

また、ホームステイの会話はもちろんすべて英語です。これは日本人が英語を話すしかありません。ホストファミリーの中には「私は日本語の単語を知っている」と言う人もいますが、それは私たちがドイツ語やフランス語で「こんにちは」「ありがとう」が言える、というレベルと同じくらいのものばかりで、会話ができるほど日本語が話せると言ったホストファミリーには会ったことはありません。英語が分からなくても、これはホームステイをする側が努力をしなければなりません。

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沖縄は日本国内のアメリカ

 アメリカ人から見た沖縄

東京の横田基地、そして沖縄の嘉手納基地は米軍の基地として知られていますね。そのため、その地域にはアメリカ人が多い、ということも誰もが知る事実です。
私が嘉手納基地でホームステイをしたのは、高校3年生の時でした。ホームステイ先には同い年の女の子がおり、着いたその日には、彼女が「私たちが沖縄を案内する」とるんるんと連れ出してくれたことを覚えています。彼女の同級生の友達もやってきて、皆で外出しました。

アメリカ人とは言え、高校3年生の女の子たちが行く場所なので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。彼女たちが連れて行ってくれた場所は、なんとイオンショッピングモール嘉手納店でした。当然日本のショッピングモールなので、表記は全て日本語ですし、商品も見慣れたものばかりです。しかし、彼女たちが「見て!ここが沖縄だよ!」と言ったときには反応に困りました。

確かに周りを見渡せばアメリカ人の客が多いということは一目瞭然でしたが、どこをどう見ても、私たちの地元にあるようなイオンショッピングモールと変わりは無いのです。まさか沖縄に来て最初にイオンショッピングモールに連れていかれるとは思わず、衝撃を受けました。

 

 アメリカ人向けのお店が多い

次に彼女たちが連れて行ってくれた場所は、美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジでした。東京ドーム約5個分の敷地にアメリカを真似して作った商業施設が立ち並び、確かにアメリカにいるかと錯覚するような、豪華な場所でした。

その他にも様々な商店街を歩きましたが、例えば居酒屋なども米軍を対象としたお店が多いという印象を受けました。看板やメニューが英語であったり、どう見ても日本人向けではない装飾がなされていたり、本土から行った私には違和感がある光景でした。当時、私は政治にも歴史にも興味のない高校3年生でしたが、漠然と、沖縄は観光業と米軍基地で経済が回っていると感じた記憶があります。

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沖縄は日本一暑い場所!?

 8月末の沖縄の体感温度

沖縄と言えば、日本一暑いイメージがあります。私もそのつもりでした。しかし、いざ行ってみるとそうでもないということに気づきました。

私が米軍基地でホームステイをしたのは8月末のことです。日本本土でもまだ残暑が厳しい時期でした。私もそれなりに暑い地域の出身ですが、私が沖縄に行ったときには、確かに気温は高いかもしれないけれど、湿度は本土並みではない、むしろ体感温度は本土よりも低い、と感じたものです。
ホストファミリーから「沖縄暑いでしょう?」と言われ、「本土の方が湿度が高い」「体感温度は本土の方が高い」と言った瞬間、全員の顔が曇りました。

 沖縄は日本一暑いはず

ホストファミリーに口々に「沖縄は日本一暑いはず」と言われ続け、その攻撃は私が最終的に同意するまで続きました。その後、ホストファミリーの近所の友達が訪ねてくれましたが、彼らにも「沖縄は暑いでしょう?」と尋ねられ、「沖縄は日本一暑い」と認めなければいけないかのような雰囲気でした。今、このような環境に置かれたら私自身も「はい、そうですね、沖縄は日本一暑いですね」と言えたかもしれません。しかし、高校3年生にとっては不思議な光景で、「なんでこの人たちは『沖縄以外も暑い』と認めないんだろう」と思った記憶があります。

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光熱費や電気代、水道代を気にしない

 冷房は24時間つけっぱなし

そんな暑さ自慢を聞かされながら、気になったことがありました。部屋の温度が異様に低いのです。もちろん冷房がついているからのですが、彼らは外出中も冷房を消すことはありませんでした。そして、どう考えても設定温度は18度前後ではないかと思えるほど、部屋は冷え切っていました。
日本の本土では、クールビズやエコー等と言われ、18度などにでも設定することはあまりありませんよね。

その環境に慣れた私には、ホストファミリーの家は寒すぎるほどでした。そして「部屋が寒い」「冷房を消すか、温度設定を上げるか、何とかしてもらえないか」と言ったところ、「何を言ってるの、冷房を消したら暑くなるに決まっているでしょう!」「冷房は24時間つけっぱなしよ!」と返されました。
日本本土のどこの家が、24時間冷房をつけっぱなしにしているでしょうか。当時のエアコンは特に金食い虫でしたから、そんなエアコンを24時間つけっぱなしにしているなんて、ものすごい衝撃でした。うらやましいという感覚ではなく、ありえない、と感じました。

 電気代や水道代も気にしない

他にも気になることがありました。ホストファミリーの友人が訪ねてきた後、みんなで台風の話をしていたのです。するとホストファミリーの友人が「我が家はテレビは24時間つけっぱなし」「特に台風の時期はテレビが必須」と言い出しました。
台風の時期にテレビが必須であることはわかります。私の父も、台風が来るとテレビの前に座り、台風の進路をじっと眺めていますし、特に被害の大きい沖縄であれば当たり前でしょう。しかし、それ以外でもテレビは24時間つけっぱなしであるということに驚きました。寝ている間にテレビがついているなんて、そもそも目的がわかりません。

また、ホストマザーが料理をする様子を見ていると、水道の使い方が凄まじいことに気づきました。遠慮なく水を出し、水を出しっぱなしにし、とにかく節水という概念がないように感じました。
不思議に思い、「テレビの電気代は気にならないのか」「水道代はもったいなくないのか」と聞いてみたのです。

 私たちが払っているわけじゃないから

返ってきた答えは「だって、日本政府が払っているから」「私たちが支払っているわけじゃないから」というものでした。
これはものすごい衝撃でした。高校3年生、政治経済の授業で習った単語が頭に浮かびました。いわゆる「思いやり予算」です。つまり、日本政府が米軍家族の光熱費や水道代、電気代を支払っているため、彼らにとっては節約という概念がないのです。

もしも今このような話をアメリカ人から直接聞く機会があるならば、興味を持って質問攻めにしてしまうところです。しかし、高校3年生にとってはとにかく衝撃で、しかもそれを当たり前であるかのようにそれを日本人にいう、ということにも驚きました。

もちろん全ての米軍家族がこんな状態ではないと思いますが、私のホストファミリーは本当にこのように言っていました・・・

 

 学んだこと


たった数日間の沖縄でのホームステイでしたが、英語というよりは政治について多くを学ぶ機会となりました。この時に聞いた話は私の大学生活での勉強にも大きな影響を与えてくれました。しかも、思いやり予算ということに関してはなかなか知る機会がありませんから、本当に勉強になったと思っています。
そして、ホストファミリーには本当によくしてもらいました。もちろん政治の話以外にも様々な話題で盛り上がり、素晴らしい時間を過ごすことができました。とても感謝しています。

 やっぱりホームステイは海外へ!

尚、米軍基地でのホームステイは確かに勉強にはなりますが、アメリカでのホームステイの代わりにはなりません。親御さんの中には「国内だから安心」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、米軍基地の内部はアメリカのようであったとしても、外部は完全に日本ですし、米軍基地の中だけを見て「これがアメリカ」と思うのも危険です。もしも米軍基地でホームステイをするならば、それは「アメリカ」ではなく、あくまでも「米軍基地を体験する」、社会見学のようなつもりでいた方が良いかと思います。

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