私の職場はネイティブイングリッシュスピーカー、つまり英語を母国語とする人達で溢れています。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、国籍は様々です。彼らは日本に住んでおり日本語の理解力が高いため、コミュニケーションをとる際は英語が必須というわけではありませんが、8割は英語で会話をしています。そんな状況で働いている私が外国人とのコミュニケーションの際に心掛けていることをご紹介します。
英語が話せなくて大丈夫!
日本人は英語で話すことに抵抗を感じている方がたくさんいると思いますが、これは日本の英語教育がスピーキングより、文法や読解に重点をおいているからです。
大切なのはコミュニケーション力
外国人といかにうまくコミュニケーションを図るのかと考えると、所詮英語が話せないと無理だろう・・・なんて思う人が多いかもしれません。しかし、外国人も言語は違えど同じ人間です。重要なことはどれだけ英語が話せるのかではなく、どれだけコミュニケーション力があるかという点です。
私もかつては英語が話せなければコミュニケーションを取ることは難しいと思っていましたが、実際はそんなことはありませんでした。実際に私が使っている外国人とのコミュニケーションを円滑にするための3ステップをお伝えします。
私が使っているステップ1、2、3
ステップ 1 : ジェスチャーを交える
第1ステップは、積極的にジェスチャーを交えてコミュニケーションをとることです。日本人は世界から見ても一般的に控えめ、シャイというイメージがあります。そのため、自ら苦手な英語を話そうとしないのが現実です。しかし、ここで日本人が払拭しなければならないことは、外国人とのコミュニケーション=英語、と考えてしまうことです。たとえ英語が全く話せなくても、私たちにはボディーランゲージやジェスチャーがあります。特に欧米では会話をする際には身振り手振りのジェスチャーを入れ、また、内容にもメリハリをつけて話す傾向があります。ジェスチャーを入れることにより、何かを伝えたい、伝えようと努力をしている、ということを相手は感じ取ってくれるのです。だからこそ、積極的にジェスチャーを交えて相手とコミュニケーションをとることは、自分を理解してもらう、また、相手を理解するための手っ取り早い方法です。そして、その後の関係構築にも大きく役立つと思います。
ステップ 2 : 分かったふりをしない
第2ステップは、理解しているふりをしないことです。日本人の傾向として、相手が話していることに対して理解をしていないにも関わらず、笑顔で頷き理解したふりをするということがよく指摘されます。個人的にこれは一番やってはいけないことだと考えています。たとえば、会議で外国人が発言し、理解をしてもいないのにわかったふりをして、勝手に予測して行動すると後で必ず問題になります。
特にビジネスシにおいては要注意です。以前海外の友人と話をしていた際に、私はいい顔をしようとして友人に対して笑顔で頷いて聞いていました。しかし、実際に友人から話を振られると、話を振られたことさえも理解しておらず、何も発言することができませんでした。後からその友人に謝ったところ、わかっていないのならばその場で聞くべきであり、わかったふりをするのは信用を損なうことになるとアドバイスをもらいました。会話にはテンポがあるため、その都度で質問するのは難しいのですが、わかっていないのにわかったふりをしてしまうと信頼を失ってしまいます。
ステップ 3 : 間違えを恐れずに英語を使う
第3ステップは、間違いを恐れないことです。日本人の傾向として、間違いを恐れすぎてしまう、間違うことが恥ずかしいから発言をしないということがありますよね。私たちが、間違いを恐れて発言をしないと外国人とのコミュニケーションは生まれません。逆の立場で考えてみてください。日本に来ている海外労働者は日本語が片言レベルでも、よく話しています。間違った単語や文法でも努力して話をしている姿を見て、私たちは外国人を馬鹿にしますか?日本語がうまく話せないからといって、コミュニケーションを絶ちますか?そんなことはありませんよね。間違った言葉でも頑張って使ってみることこそ、言語を覚える一番早い方法だと思います。現地の言葉を聞き、現地の人と話すことで、自然に言語は吸収、習得されます。そう考えると、私たちも間違いを恐れずに英語を使うべきではないでしょうか?以前、全く英語が話せなかった私は英語が公用語の職場で大変苦労しました。しかし、そこで諦めず、でたらめの文法を使いながら単語と単語をつなぎあわせるだけの英語ではありましたが、とにかく話し続けることを繰り返しました。その結果、今では会議でも英語で発言できるくらいに上達しました。
英語を完璧にする必要はない、間違いを恐れずに!
外国人とのコミュニケーションを円滑にするためには、世界共通の言語である英語を完璧に習得しなければならないと思っている人もいるかもしれません。しかし言葉の壁よりも、その言葉の壁をどうやって壊すのか、どのように人として近づけるのか等、英語を完璧にする以外の方法はないのかを考えることが大切です。今回お伝えした3つのステップは実際に私の留学と職場での経験に基づいていますので、ぜひ忘れずに実践してみてください。
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