スリランカは紅茶の産地として知られていますが、紅茶の中でもセイロンティーが愛されています。これは日本でもなじみがあり、誰でもいちどは口にしたことがあるのではないでしょうか。
私はスリランカの夫と結婚し、今はスリランカに住んでいます。結婚前からスリランカの紅茶が好きで、特に兵庫県の甲子園に総本山があるムレスナティーハウスのフレーバードティーが大好きでした。スリランカのムレスナと言うブランドの紅茶に、日本人向けのフレーバーをつけた紅茶は、少し高価ではありましたが自分へのご褒美や友人へのプレゼントによく購入したものです。
ここでは、そんなスリランカからお茶についてお話しします。
スリランカでの紅茶の楽しみ方
ティータイムの時間
スリランカには、1日に3回から5回のティータイムがあります。朝起きたらまずミルクティーを飲みます。それから朝食の準備をし、朝食を取ります。
10時と15時の仕事の休憩時間にも紅茶を入れてみんなでティータイムを楽しみます。休日でも掃除が終わったらお茶、買い物から帰ってきたらお茶、何かをした後は必ずお茶と、ティータイムがこよなく愛されているのです。
紅茶の飲み方
スリランカでは紅茶以外に緑茶も売られているそうですが、飲んでいる人を見た事はありません。ほとんどの人が紅茶を飲み、ストレートティーがミルクティーのどちらかを楽しみます。まれにフレーバードティーを飲んでいる人も見かけます。
スリランカは暑い国ではありますが、冷たいお茶を飲みません。汗をかきながら、熱い紅茶をじっくりと、時間をかけて楽しみます。
お茶受けにはクラッカーやビスケットが置かれ、紅茶と一緒に楽しむこともあります。また、アーッパと呼ばれるココナツミルクのクレープやバナナなどのフルーツを食べます。
また、お茶の時間にはゴシップが重要です。テレビの話や政治の話、近所の噂話など、あれこれ話をしながらティータイムを楽しみます。これはどこの国でも同じかもしれませんね。
お茶の時間を朝食だと思い…!
結婚した当初、夫の実家で朝のティータイムを楽しんだ時、私はそれが朝食だと思い、おなかいっぱいアーッパやクラッカーを食べ、本物の朝食が食べられなくなってしまったことがあります。
日本の朝はとても慌ただしくてゆっくりお茶をする時間はありませんから、とても新鮮に感じました。
プレーンティー
砂糖たっぷり
砂糖にはエネルギー補給や疲労回復以外にも体を冷やす効果があるそうです。スリランカは暑い国ですから、昔から砂糖をたくさん摂取する習慣があります。甘いものが好まれており、紅茶やお菓子にも砂糖がたっぷり含まれています。
私はあまり甘いものが好きではなく、日本にいる時は無糖の紅茶お好み、お菓子やチョコレートは全くと言って良いほど食べませんでした。
プレーンティーがミルクティーか
スリランカは紅茶大国ですから、親戚のお家などに遊びに行った時は必ずと言って良いほど、「紅茶飲む?」と聞かれます。飲むと答えれば、プレーンティーかミルクティーか、どちらが良いかと聞かれます。
プレーンティーと聞くと、一般的には砂糖やミルクの入っていないストレートのお茶だと思いませんか?私も最初はこれが何なのか知らなかったため、砂糖なし、ミルクなしのお茶だと思ってこれを選びました。すると、砂糖たっぷりの紅茶が出てきたのです。
砂糖大好き
スリランカではこれが当たり前です。砂糖なしの紅茶が欲しい時は、プレーンティー砂糖なしで、と言わなければいけません。しかし、砂糖なしで紅茶をお願いすれば、極めて高い確率で「本当に砂糖いらないの?美味しくないでしょう?」と言われます。
驚くことに、オレンジジュースなどにも砂糖を入れます。日本にもよくあるペットボトル入りの甘いオレンジジュースにたっぷりの砂糖を入れるのです。コップの底に溶けきらない砂糖が溜まったジュースを出され、ドン引きしたこともあります。飲みきるのが辛かった…一瞬で糖尿病になってしまうのではないかと思いました。
甘党の人もそうでない人も楽しめる
スリランカの紅茶は1種類ではありません。産地によって少しずつ味や香りが違い、産地の標高によって3種類に分けられます。
標高が高い順にハイグロウンティー、ミディアムグロウンティー、ロウグロウンティーとなっています。標高が低い所で取れる紅茶ほど色が濃く、標高が高くなればなるほど色が明るく、香りが強くなります。
様々な風味のスリランカのセイロンティーと甘いお茶受けで、スリランカのティータイムをぜひ楽しんでください。
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