世界の多くの国の人は、ビザなしで日本に入ることが可能です。日本人も海外に行く時、ほとんどの国にはビザなしで入国することが可能ですよね。そのような国の外国人が日本に入る時、収入を目的としないのであれば、90日間はビザなしで滞在できます。ここでは、そんなビザについてお話しします。
ビザがなくても入れる?
ビザがなくても何日大丈夫?
2017年7月の時点で、世界の68の国や地域出身の人はビザ持たずに日本に入ることが可能です。彼らが観光や親族訪問などを目的として日本に入る場合、ビザを取得する必要はありません。しかし、もしも収入を目的として日本に来る場合、あるいは認められた滞在期間を超える場合はビザを取得する必要があります。
基本的にほとんどはビザなしで90日間日本に滞在することが可能です。しかし、中には例外もあり、インドネシア、タイ、ブルネイは15日間、アラブ首長国連邦は30日間しか滞在が認められていません。また、ペルーとコロンビアに対しては「出来る限りビザを取ってきた方が良い」という措置をとっています。また、例えば日本人が中国本土に行く場合、ビザがなければ15日しか滞在することはできません。
その国、その地域出身の定義
台湾や香港、マカオ出身の人はビザなしで日本に入ることが可能ですが、中国本土に住んでいる人はビザを持たなければ日本に入ることができません。その違いは、その地域のパスポートを持っているかどうかということになります。
例えば、台湾や香港、マカオは確かに中華人民共和国の1部として扱われていますが、彼らはその地域のパスポートを持っています。中国から台湾や香港、マカオに行く飛行機は国際線扱いになります。例えば香港の場合、香港の人は中華人民共和国のパスポートではなく、香港特別行政区旅券及び英国海外市民旅券というものを持っているのです。そのパスポートを持っているかどうかということが、ビザを取るべきかどうかの重要なポイントになります。
中華人民共和国である中国本土のパスポートを持ちながら台湾に長年住んでいるからといっても、日本にビザなしで入ることはできないのです。
世界のビザ
特定の国への入国記録がある場合
日本のビザの取得はそんなに難しくはありませんが、海外では、ビザを取る場合に気をつけなければいけないことがある場合はあります。
例えば、誰もがよく知るアメリカには、イランやイラク、シリアなど、特定の国への入国記録がある場合はビザをとらなければ入ることができません。日本人は収入を目的としないのであれば、ビザを持たずにアメリカに3カ月滞在することが可能です。しかし、そんな日本人であったとしても例えばシリアへの渡航記録があれば、アメリカに1週間行くにしても観光ビザを取得しなければいけないのです。
前後の国のビザが必要
中には様々な国を旅しながら海外に渡航するという人もいますよね。中には、その国のビザを取得するためには、その国に入る前に滞在する国のビザの必要であったり、またその国を出た後に入る国のビザが必要であったり、という場合もあります。
例えば、旧ソ連のトルクメニスタンは特にそのビザの取得が難しいと言われており、出入国前後の国のビザがなければ申請することができません。
家族がいるかどうか
日本人がインドに行く場合、ビザが必要です。しかし、ビザを取得してからインドに行く必要はなく、日本人に限ってインドでの空港で取得することが可能です。
インドでビザを取得する際には、「パキスタンに家族がいるかどうか」という質問があります。インドとパキスタンは犬猿の仲であるため、パキスタンに家族がいる場合、入国を認めてもらえない可能性があるのです。
また、例えばアゼルバイジャンのビザを取得した場合、アゼルバイジャンと仲の悪いアルメニアに家族がいたり、アルメニアへの渡航記録があったりする場合も、アゼルバイジャンのビザ取得に影響が出る可能性があると言われています。
ビザを取る外国人には手助けを!
その国出身だからといって知っているわけではない!?
というわけで、もしも外国人が日本に来るためのビザの取得をしようとしていたら、ぜひ助けてあげてほしいと思います。
日本の場合、確かに外務省のホームページを見ればビザの取得の過程などは簡単に把握できますが、外国人が読んだときにはわからないこともあるでしょう。もしもそのような人がいた場合、例えば代わりに電話をするなど、ぜひ力になってあげてほしいと思います。
不法滞在はダメ
国によっては、仮にビザを必要とする国家にビザなしで入った、つまりは不法入国をしたとしても、罰金を払うだけで済む場合もあります。しかし、日本の場合はビザを持たずに入れば、その後二度と日本に入国できない可能性もあります。
これに関しては、「バレなければ大丈夫」というものではありません。もしもビザを必要とする国から日本に来るのであれば、全うな手続きを経て、入国するようにしましょう。
パスポートは常に持ち歩く
日本人が外国に行く場合も、外国人が日本に滞在する場合も、常にパスポートを持ち歩く必要があります。永住権等を持ち、例えば現地の運転免許証などを持っているならば話は別ですが、その国で認められた身分証明書がない以上、パスポートが唯一の身分証明書になります。
パスポートというと、なくしてはいけないというイメージから、ついスーツケースに入れておいてパスポートのコピーを持ち歩けば良いと思う人もいるかもしれません。しかし、海外にいる時はパスポートが唯一の身分証明書です。必ずパスポートを持ち歩きましょう。
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