ドックレス型自転車シェアサービスを提供する「Gobee」がフランスでのサービス終了を発表しました。「Gobee」がフランスでのビジネスを展開してからまだ半年。一体何が起こったというのでしょうか。
「Gobee」は香港に本社を置く自転車シェアサービスを提供する会社です。2017年にフランス市場に進出。パリだけで2000台の自転車を展開し、全盛期はパリだけで15万にほどの利用者がいました。そんな「Gobee」のサービスに暗雲が立ち込め始めたのは、2017年12月ごろ。パリの一部の若者の間で「Gobee」の自転車を破壊する行為が娯楽とし広まっていったのです。
フランス全土では1000台以上が盗難に遭い、6500台の自転車が修理を必要とする状態。警察に被害届を届ける深刻な状態のものは300件に上ったと言います。
「Gobee」は香港でも前払金を支払ったのにもかかわらず、QRコードの読み込みができずに自転車が利用できないというトラブルに見舞われたことがありました。それに腹を立てた利用者が自転車を破壊。イライラして自転車を川に投げ捨てる利用者もいたんだとか。今回のフランスへの進出は、香港でそんな状態が続き、国内だけではビジネスが上手くまわらなくなった結果の海外進出でもありました。
地球環境に優しく健康的にも良いとされる自転車。自転車のシェアサービスが導入された当時は理想的なサービスとして注目を集めました。しかし今やシェア自転車の破壊や盗難は数え切れないほど発生しています。
フランス市場への進出は失敗に終わった「Gobee」。次はどのようなビジネスモデルを展開していくのでしょうか。また、自転車シェアサービスが日本に定着する日は来るのでしょうか。これからも注目していきたいですね。
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