さあ国際結婚、憧れのイタリア生活!!と意気込んで一番初めに戸惑ってしまったこと。そう、それはスーパーでのお買い物ではないでしょうか?今回は日本の食とイタリアの食についてご紹介します。
イタリアのスーパー
私がはじめてイタリアのスーパーに行ったとき、見たこともない知らない野菜がズラッと並び、玉ねぎだけでも数種類、トマトだけでも数種類、と一体どう違うのだろうと戸惑い、野菜を手にすることができませんでした。
何もかも違う!
鮮魚コーナーでも、見たことのない魚が並び、貝が並び、頭だけ残して輪切りにされているカジキマグロや、やたらと種類の多いイカやタコ…また、精肉コーナーでは、日本とは全くカットの方法が違い、大きくカットされた鶏肉など、とにかく何もかもが違いすぎて面食らってしまった記憶があります。
私達が思っている以上に違う食文化なんです。
季節物がずらり
イタリアは天候に恵まれているという理由もあるかと思いますが、ハウス栽培というものを殆どしていないので、基本的に季節物しか店頭に並びません。
例えば、イタリアはトマトの国で知られていますが、冬になると姿を消してしまうのです。もちろん大型店などでは見つかりますが、かなり値も張りますのでめったなことでは買わなくなります。
何より、季節物というのはその季節が一番美味しいものですし、私達の体も欲しているので、道理にはあっているんですよね
市場で感じるローマの季節
日本でも山菜で春を感じたりしますよね。ローマでは、アーティチョークが市場に並び始めると春を感じ、ブロッコレッティと呼ばれるカブのようなブロッコリのような葉野菜、次第にズッキーニやトマト、ナスなどの夏野菜が出始め、またブロッコレッティが並ぶと秋を感じ、もっと秋が深くなるとほうれん草やビエタという青梗菜をもっと大味にしたような葉野菜やマッシュルーム類が店頭のど真ん中に並び始めます。
イタリアの食事
イタリア語のレッスンによく、「ほうれん草を2kg、ジャガイモを5kg下さい」
というシーンがあります。私はこのレッスンはkgという単位の使い方を理解するもので、実際はそんな大量に野菜を買うことはないだろうと思っていました。しかし、イタリア人はとにかく沢山野菜を食べる習慣があるので、イタリアに住み本当にこのkgの単位で買い物することに驚いたものです。
素材の味を楽しむ
イタリアには沢山の野菜を使う料理がありますが、基本的に単品をじっくりと楽しむ文化で、ズッキーニのパスタとか、ブロッコリのパスタとか、いろいろな食材を入れずにその素材の味を楽しむ料理が主流なんです。
太陽の恩恵を沢山受けた野菜たちは、夜中に収穫されて朝市場で取り引きされたものですので、輸送中に熟させたものなどではありませんから、味もしっかりしているので、こういった単品野菜で料理ができるんですね。
実は日本で同じ料理をしたことがあるのですが、野菜の味が弱くてぼんやりした味になってしまった経験があります。やっぱり美味しくなかったです。これも文化の違いですね。
料理の方法はいたってシンプル
イタリアの家庭料理の基本は、オリーブオイルと塩、ビネガーです。イタリアへ遊びに来た友人も驚いていたのですが、日本人が思うほどニンニクは使いません。寧ろ、ニンニクが苦手な人が多いと思います。また「コショウは体に悪いからちょっとだけよ」という人も多く、肉料理も塩とほんの少しのコショウでさっと焼くだけです。
野菜もしっかり茹でるので、かなりの摂取量で、塩とオリーブオイル、ビネガーで食べるなど、とってもヘルシーです。
レストランに行っても、基本的に「焼く」「揚げる」「オーブン焼き」「煮込み」の選択なので、イタリアに住んで間もない頃はもっとイタリアらしい独特な料理方法などがあるのかと期待していたものでした。
生ハムやモッツァレラチーズの役割は!?
イタリアと言えば生ハムですよね。そしてモッツァレラチーズ。イタリアの食事は、朝はカプチーノとビスコット、昼にパスタや肉料理を食べるので夜は軽めに済ませるパターンが多いのですが、そこに登場するのが生ハムやモッツアレラチーズなのです。
お腹いっぱいだかか~
「私はお腹がいっぱいだからモッツアレラチーズとサラダだけでいいわ」という扱いでして、日本で言う漬物とご飯的な存在と言えばいいのでしょうか。意外ではありませんか?
またレストランなどではアンティパスト(前菜)の位置づけになりますので、お客さんがいらっしゃる時は、前菜としてお出しすることもあります。
食文化はおもしろい!
ちょっとマニアックな情報ではありますが、イタリア生活における食文化をお伝えしました。イタリアに住んでいると食に関する、考え方の違いに驚くことがたくさんあります。これからイタリアでホームステイをされる方や長期滞在を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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