フランス生活20年!パリ通信①パリと東京の違い

フランスに来て20年が過ぎました。振り返ると、私のパリにきた第一印象は、「自由」でした。つまり、各人が勝って気ままに好きなことをして暮らしている、という印象だったのです。1日中カフェで討論に明け暮れる学生風グループ、井戸端会議に忙しいおばさん連中、昼間っからビストロのカウンターでワイングラスを前に、何やら店のマスターと話し込んでいる中年おじさんたち。就業時間中であろうと思われるサラリーマンがネクタイを緩めて公園で鳩に餌をやっているかと思えば、その横を散歩する子供連れの有閑マダム風の女性。とにかく、パリジャン、パリジェンヌたちは1つのカテゴリーに絶対にはまらない、自由人なんだ、というのが正直な私の実感でした。では、何がそうさせるのか、どうしてパリと東京はこんなにも印象が違うのか、その理由を今回は、私の独断と主観?を交えて解読してみたいと思います。

歩く距離と空間の解放感

まず、広さが違います。東京の池袋から浅草まで「さあ、歩いて行きましょう」なんて誰が言うでしょうか?でもパリなら、モンマルトル(北)からモンパルナス(南)まで歩いて行けます。私も時間のある学生時代はよく、オペラ座(右岸)からカルチェラタン(左岸)まで歩いたものです。

 上を向くと空がある

つまり、パリではどこにいても地区から地区への距離感がなく、その気になれば自由気ままに闊歩できる街なのです。「いざとなれば歩ける」という身体的解放感が無意識に働いて、いつも頭の隅にあるのです。また、東京のような地下街というものがないので、上を向くと空がある、これってパリならではです。この感覚は、何とも言えない魅力があります。
交通機関からの解放は、もしかして人の心を自由にするのかもしれませんね。(私の独断ですが)

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2017.10.03

街にあるトイレの数

しかし、いいことばかりとは限りません。私が一番困ったのは、トイレです。パリでは簡単にトイレは見つかりません。

 東京のトイレは世界一

東京では、あまりにも当たり前で全く注意の的ではなかったトイレの存在が、パリでは大きな黒雲のように心配事として私に襲いかかってきました。今でこそ、パリの街角に自動式トイレなるものが出現(注意、中には故障しているものが多々あり)、少しは安心ですが、当時はそれは大変。各地区の行きつけているカフェ、マクドナルド、デパートなどを、緊急トイレ救助点として事前にマークしておく必要がありました。東京だと(大げさではなく)500メートルごとにトイレがあり、それもすばらしく清潔かつ便利なウォシュレットが私たちを待ち受けてくれています。
日本人のこのトイレに費やす労力とエネルギーは世界一だと思います。

ゴミ箱求めて三千里・・・・

トイレの次にパリと東京の大きな違いは、ゴミ箱です。パリにはあちこち至る所に市営のゴミ箱が設置されています。しかし、どれもあふれんばかりの上に、汚い。ちゃんと管理されているようには思えません。

 ゴミ箱がないのにゴミが落ちていない

で、東京はというと、なんとそのゴミ箱なるものがないのです。皆さん都営のゴミ箱というものを見たことがありますか?私の経験から言って、東京都内でゴミを捨てようと思うと、さてゴミ箱は?という感じで探して歩かなければなりません。最終的には、近くのコンビニまで入って用を足すという具合です。が、面白いことにゴミ箱がわんさとあるパリの歩道には平気でゴミが捨てられているのに、ゴミ箱のない東京の街は紙ひとつ落ちていません。
このパラドックスな現象は、実にパリと東京の違いの典型だと思います。

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東京のコンビニは楽しい

パリにもコンビニなるものがあるにはあります。但し、日本のように毎日毎夜休みなし、ぶっ続けで開店してるところはありません。理由は簡単、労働条件に反するからです。

 便利すぎるコンビニ!

いつも帰国する度に、私はこの日本のコンビニの存在が嬉しくて、つい何も買うものもないのに、ぶらっと中に入ってしまいます。最近では、パリでもシティー・マーケットというキャッチフレーズで、フランスの大手主要マーケットが、パリ市内のあちらこちらにごく小規模のブティックを開店するようになり、仕事帰りのサラリーマン目当てに、夜10時頃まで開店するようになりましたが、それは月~土だけ。日曜日は不気味なほどしっかりと閉まっています。

 アラブ人の食料品店

うっかり、「日曜日、しまった、買い忘れた!」という人は、街角に主にアラブ人が経営する猫の額ほどのお店があります。パリジャンたちは「アラブ人の食料品店」(l’épicier arabe)と呼んでいて、なかなか重宝がられています。少々お値段が上がりますが、大体必要とするものが揃っているのでとても便利。でも、いつも不思議なのは、どうして彼らは労働条件に違反しないのか、これは私のパリの七不思議のひとつです。
パリでこれから生活される方へ:必要なものは土曜日までに必ず買い込んでおきましょう。

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サラリーマンの昼と夜の顔

東京へきたあるフランス人の友人が、私に「でも、どうして日本人サラリーマンは昼間はとても礼儀正しく真面目なのに、夜になると居酒屋であんなに大声で騒がしく、最後にはぐでんぐでんに酔っ払ってしまうの?」ととても真剣な顔で聞いてきます。

 酔っ払いはいるけど安全

この日本人サラリーマンの昼と夜の大差は、まるで「ジキルとハイド」のごとき印象をフランス人は抱くようで、少々不気味がられています。確かに、パリには酔っ払いサラリーマンはいませんし、公共の場では昼であろうと夜であろうとあまりその態度に変化はないような気がします。「でも」とその友人が一言後でつけ加えました。「確かに東京の夜は、時々ゾンビのような酔っ払いサラリーマンが徘徊しているけど、パリに比べたら怖くない」と。これは何を意味するかというと、パリにはめったに酔っ払いはいませんが、万一不幸にして出くわした場合、あまり近づかない方が無難です。時には、とんでもない荒くれがいますので。

 

違いがないなんて「ぞっ」とする

「パリと東京の違い」、いかがでしたか?私の主観だらけ?の意見でしたが、パリと東京はあまりにも違いすぎて、一言でこれが違うと断言できません。これは基本的に、日本人とフランス人の違いを物語るものかもしれません。しかしながら、世界中の人々がみんな同じで、その違いが全くなくなってしまうような世界を想像してみてください。正直、ぞっとしません?

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