コロナウイルスの死亡率が世界第1位!ベルギーにおけるロックダウンと外出自粛について

コロナウィルスが世界を騒がせ始め、数ヶ月が経ちました。私は今、ヨーロッパのベルギーで生活をしていますが、ヨーロッパはロックタウンの最中にあり、ベルギーでも外出自粛が続いています。ここでは、ベルギーにおけるコロナウイルスの現状について紹介します。

なぜコロナウイルスが広まったのか

 コロナウイルスが始まったきっかけ

コロナウィルスがヨーロッパで広まり始めたのはイタリアでした。イタリア北部のロンバルディア地方で観戦が広まり、イタリアの街が閉鎖されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

問題は、ヨーロッパの中でもイタリアはスキー旅行の観光地として知られており、ヨーロッパ各国から春休みやイースター休暇にイタリアにスキー旅行に行くという人が多かったことです。ベルギーからもイタリアのスキー旅行に行った人が多く、感染が広まる中スキー旅行に行き、その結果自国にコロナウィルスを持ち帰ってしまった人が大勢いました。実際にベルギーではイタリアから戻った人から感染が広まっていったと言われています。

 ロックダウンの開始

ベルギーでロックダウンが始まったのは2020年3月9日だったのではないかと思います。同居家族以外との濃厚接触を避けるように言われ、スーパーには多くのお客さんが押し寄せていました。2月には日本でトイレットペーパーの買い占めなども行われており、イギリスでも食料品が買い占められてしまうという事態に陥っていましたが、そのような状態を受け、ベルギーの食料品店にも多くのお客さんが押し寄せたことを覚えています。

食料品店と薬局を除くほとんどのお店は閉鎖され、テイクアウトを除く飲食店も営業停止になりました。しかし、最初はベルギーの人たちに危機感がほとんどなく、飲食店が営業停止になる直前まで、人々はバーなどでパーティーをしていたと聞いています。特にバーなどに備蓄されているビールなどを飲みきるという名目で、そして100人以上で集まってはいけないということから99人規模のパーティーが開かれたそうです。このような状態ですから、コロナウィルスが広まってもおかしくなかったと言えるでしょう。

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ロックダウンの詳細について

 公園なども閉鎖されている

飲食店などが営業停止になり、人々は行く場所を失ってしまいました。そのため公園などにビールを持ち寄って集まるという事態が起こってしまい、その結果公園などが閉鎖されるということになりました。ベルギーはサッカー大国で、サッカー場は閉鎖されていないのです。しかし、公園は入り口に紙テープが貼られ、それでも人々が紙テープを破って入り込んでしまうため、滑り台やブランコの周りにも厳重に紙テープが貼られるようになりました。

行く場所がないため、人々はハイキングコースなどを歩いたりしてリフレッシュしています。私にも2歳の子供がおり、ハイキングコースを歩くことがありますが、時間が経つにつれて人々の距離感が近くなり、なんとなく危機感を覚えています。

濃厚接触というのは一般的に1.5メートル以上近づくことであり、最初の頃、人々はすれ違う時にも1.5メートル以上離れてすれ違うように心がけていました。しかし、ロックダウンが始まって1ヵ月経ち、なんとなく危機感が薄れてきたのか、はたまたお互いに人恋しくなってきたのか、すれ違うときに至近距離ですれ違う人も多くなり、危ないなぁと感じています。

 死亡率が世界第1位

ベルギーのコロナウィルスによる死亡率はもともと世界第3位と言われていました。第1位と第2位はイタリアとスペイン、そして第3位にベルギーが続きます。これは老人ホーム等での死亡率があまりにも高すぎることが影響しているそうで、政府が老人ホームなどに正しい対策をとってこなかったことが原因だと言われています。しかし最近、その死亡率がとうとう世界第1位になりました。

その一方で、政府はその責任を認めておらず、あまりにも死亡率が高いことに関しても「ベルギーは数え方が違う」などと主張しており、改善の余地がありません。4月に入り、ベルギーはコロナウィルスのピークを迎えたと自分たちでは言っていますが、私はそうは思っていません。そもそも、その時点で今がピークなのかどうかわかるわけもないのです。「今がピーク」と言っている時点で危険だと思っており、今後も気をつけていかなければいけないと思っています。

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自分で自分の身を守ることが大切

3月末に志村けんさんが亡くなり、日本中に衝撃を与えました。コロナウィルスに感染してしまうという事は自分に危険をもたらすだけではなく、他の人にも感染を広げてしまう可能性があるということです。まさか自分がかかるわけではないと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、万が一にも自分がかかってしまったら他の人にも関心を広げてしまうということを忘れず、自分の身を守っていきたいと思っています。

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