中国の決済は多種多様!銀聯カード?アリペイ?

海外に行く時、現金はどの程度持っていったら良いのかと悩みますよね。いざとなればクレジットカードが使えるから何とかなるだろうと思う人もいるかもしれません。今回は、中国のお金事情に関して紹介したいと思います。

クレジットカードはほとんど使えない


 中国の社会事情

中国では、VISAやMasterCardなどの5大国際ブランドのクレジットカードはほとんど使えません。北京や上海を見ると中国は都会だと感じる人もいるかもしれませんが、中国はそのような一部の大都市を除くとまだまだ発展途上の地域が多いため、世界基準のクレジットカードの審査に通らない人が多いのです。つまり、5大国際ブランドのクレジットカードを持つ人が少ないため、お店自体がそれらのクレジットカードと提携していないのです。
でも、クレジットカードが使えないとなると、外国に銀行の口座を持つ中国在住の外国人には大変ですよね。私は北京在住ですが、やはり多少はクレジットカードが使えないと困るので、色々なお店でクレジットカードが使えるかどうか試してみました。

 5大国際ブランドの知名度in北京

外資系のショッピングモールでは、基本的にVISAカードを使うことができました。例えば、日本系列で言えばイオン、イトーヨーカドー、アメリカならばWalMart、ヨーロッパならばCarrefourでクレジットカードの使用が可能です。
しかし、仮に5大国際ブランドのクレジットカードが使えるお店であったとしても、北京の人々がVISAなどを見たことがない、あるいは知らないということも多いため、使えるはずのクレジットカードを突き返されることもあります。「こんなカードは使えない」と言われたこともありますし、もっと驚くものとしては「このカードは中国で発行されたものじゃないから使えない」と言われたこともあります。

 レジ対応してもらえない・・・

また、使えたとしても使用者が少ないことから、レジで対応してもらえずにサービスカウンターまでいかなければいけないということも少なくありません。あるいは、VISAなどが使えると書いてあるにもかかわらず、お店の人がそのようなカードの存在を知らないために突き返されてしまうこともありました。

 現地での対応策!

クレジットカードが使えるはずのお店で毎回違う店員と揉めるのも大きなストレスですし、私の中国語にも限りがあるため、私は「確かにこのカードをこのお店で使ったことがあります。あなたがやり方を知らないなら、上司に聞いて下さい」と中国語で書いた紙を持ち歩くようにしました。この紙を見せると、まず問題なく対応してもらいます。

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中国におけるクレジットカード

 誰もが持てるUnion Pay(銀聯カード)

それなら、中国ではどのようなカードが出回っているのでしょうか。中国におけるクレジットカードは、日本でも耳にすることが増えたUnion Pay(銀聯カード)と言うカードです。訪日中国人に爆買いしてほしいお店は、Union Pay(銀聯カード)の対応をしたほうがいいと日本でも言われています。
中国人の誰もが持つこのカードは徐々に知名度を上げ、最近は7大国際ブランドの1つとして認識されています。このUnion Pay(銀聯カード)は、いわゆるデビットカードと同じ役割を果たします。つまり、使用した瞬間に口座からそのお金が引き出されるため、口座にあるだけのお金しか使うことができません。つまり、VISAやMasterCardのように、「支払いは翌月」などと言う事はできません。なぜならば信頼重視の審査にクリアしたクレジットカードではないからです。

 Union Pay(銀聯カード)の入手方法

そのかわり、このUnion Pay(銀聯カード)は簡単に入手することができます。実はこのカードは、銀行のキャッシュカードでもあるのです。つまり、銀行の口座を作れば誰でも手に入れることができます。外国人でも銀行口座を作れますので、誰でも簡単にこのカードを入手することができるのです。
銀行に行き、パスポートを提示すれば銀行口座を簡単に開設することができます。長期に渡って中国に滞在すると言う場合は、ぜひ中国の銀行口座を開設し、Union Pay(銀聯カード)を持っておくと良いでしょう。ただし、銀行員は英語が通じない可能性が極めて高いため、可能ならば中国語が話せる人と一緒に行った方が良いです。

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クレジットカード以外の支払い方法

 現金やチャージ式のカード

もちろん、クレジットカードがなくても現金で支払いをすることが可能です。しかし人民元の最高額は100元であり、これは日本円に直せば1,600円ほどです(2017年7月17日現在)。そのため、数万円の買い物をする際に現金を持ち歩くのは大変です。
しかし、意外にもたまに現金を受け付けていない店舗があります。例えば、北京の地下鉄のチャージ式カード、一卡通(日本のSuicaなどのようなもの)は万能で、これにお金をチャージしておくと地下鉄のみならず、スーパーなどで使うことができ、このようなチャージ式カードしか受け付けていない店舗も存在します。

 スマホのアプリによる支払い

同時に、スマホのアプリによる支払いも中国では人気です。例えば中国のSNS、WeChatでも支払いは可能ですし、それ以外にもAlipayなどの決済サービスも存在します。
中国の人がオンラインショッピングをする場合、このようなアプリでの支払いが主流です。ただしすべての表記が中国語であること、携帯を落としたときの不安を考え、私たちはこのサービスの利用をかなり躊躇しました。ただ、このようなアプリを持ってさえいれば、いざと言う時に使用することもできますし、このスマホのアプリの支払いしか受け付けていない店舗もあるため、支払いをするかしないかは別として、登録しておく事は大切かと思います。

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クレジットカードに頼りすぎてはいけない

中国に旅行に来る場合、クレジットカードがあるから大丈夫とは思わない方が良いです。仮に5大国際ブランドのカードが使えると書いてあるお店であったとしても、店員に「こんなカードは使えない」「中国で発行されたVISAカードしか使えない」などと言われると「そんなわけあるか!」と地味に腹が立ちますので、トラブルを避けたいと思うならば現金で支払う方が無難です。

 意外と安全かもしれない

但し、1つ言えるのは、中国でのクレジットカードの使用は意外に安全です。目の前で決済してくれますので、カードをコピーされるという心配はありませんし、私も北京で積極的に自分のクレジットカードを使い始めて4ヶ月ほど経ちますが、今のところトラブルは一切ありません。
しかしながら、やはり中国は治安が良くない国として知られています。携帯電話や財布を落とせばまず返ってこないと思って良い国です。そのため、大金の持ち歩きは感心できませんし、携帯電話なども注意が必要です。中国の中には「外国人はものすごく大金を持っている」と思っている人も多いですから、旅行客として中国に来る場合は、大金をみせびらかすような行為は避けましょう。

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