ペルーのマチュピチュの目の前にあるワイナピチュって何?

ペルーと言えば?みなさんは何を思い浮かべますか。ペルーで有名な空中都市マチュピチュ、と答えられる方も多いのではないでしょうか。マチュピチュは有名すぎるくらいに有名で、私はそこを訪れる前に何度も写真を見ていたせいか、実際に行ってみると、度肝を抜くような感動をした、なんてことは残念ながらなかったのです。あれ、これ写真で見たのと同じだ、そんな感想でした。しかし、多くの有名な場所の近くには、実は世界的にはあまり知られていないからか、もっと感動するものが存在する、と私は60か国の旅を通して思っています。そこで今回は、マチュピチュを見に行ったけど、実はその目の前にあるワイナピチュが面白かった編の話をしようと思います。

マチュピチュはこんなところ

 マチュピチュへ行くまで

空中都市という名前がついているくらいなので、簡単に行けるところではありません。日本からならまずペルーの首都リマまで飛行機で約20時間。リマ(標高ほぼ0m)からクスコまで飛行機で1時間。クスコは標高3400mですので高山病に大変注意が必要です。私はダイナモックスという高山病予防薬を飲みました。そして、そんなクスコからシェルパを使うなどして歩いて登る強者もいますが、多くの観光客はここから電車でマチュピチュ村へ3時間。このマチュピチュ村がマチュピチュへの起点となります。マチュピチュまではバスで30分で急な坂を登っていきます。そして、バスを降りて、徒歩でもう少し坂を上がると。。。

 マチュピチュの景色

そこに見えたのは、何度も写真で見たことがあるマチュピチュの景色です!1911年にハイラム・ビンガムによって世界に伝えられるまで、400年間存在が明らかにされていませんでした。標高2400mに今も堂々と存在するこの世界遺産は、険しいアンデス山脈の中にあり13平方kmの大きさもあります。長い時間をかけてきた甲斐があった、壮大な景色です。でもそんなマチュピチュへ入るためには、事前予約が必要です。1日2500人までに入場規制をしており、ハイシーズンには満員となるようです。でも、たぶん、写真でこの景色を見過ぎたせいだと思うのですが、感動を越える感動がなかったのです。もちろん景色は綺麗だし、こんな山の中に都市を作って、コミュニティを作って住んでいたなんて、敬いの気持ちでいっぱいになります。でも、私の心は何かが足りない気がしていました。

マチュピチュよりワイナピチュ

 ワイナピチュとは

そこで、私の心をすっかり満たしてくれたのが、標高2700mのワイナピチュという山で、マチュピチュの目の前にある山です。こちらへの登山は1日400人までしかできませんので、こちらも事前に予約が必要です。また、入場時間も午前中の2回(7時と10時のみ)だけに制限されています。本当に限られた人のみが登れる山。

 なぜワイナピチュか

なぜこれだけ有名なマチュピチュよりワイナピチュがいいか。ワイナピチュは、片道約1時間ですが、大変急な坂なので頂上まで行くのは簡単ではないですね。しかし、しっかり足腰を使って汗をかいた後にたどり着いた先、頂上へ到着すると、そこから眺める景色は絶景なのです!頂上には岩がゴロゴロとしていて、周りには木がなく、雲の下にあるマチュピチュの全体像が見下ろせて、自分がアンデス山脈の中に浮いているような気分になります。これは、ワイナピチュに登らなければ絶対に見ることができません。あまり知られていない名前だけに、なんだそりゃ、と思われる方が多いかもしれませんが、騙されたと思って登ってみてください。神秘のマチュピチュがもっと神聖な場所に見えるはずです。

高山病には気を付けて

この通り、人気なマチュピチュを見に行くのもいいけれど、絶対にワイナピチュに行くのを忘れないでほしいのです!人気=ベストではない。でも、高山病だけには気を付けてくださいね。ダイアモックスを飲めば、私も両親も1週間高山病の症状はありませんでしたが、お腹が緩くなるような副作用がありました。だけど、高山病にかかるよりは楽です。地球の裏側です。何より、健康第一で旅をしてください!

   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA