インドネシアでの出産と育児(出産編)

インドネシア在住です。私にはインドネシアで生まれた子供が1人、そして日本で生まれた子供が2人います。初めての出産がインドネシアだったため分からないことも多く、戸惑うこともありましたが、その後は日本で出産を経験し、日本とインドネシアでの出産の違いに驚きました。子育てにおいてもインドネシアと日本では方法や常識が異なります。ここでは、私が体験したインドネシアでの出産について紹介します。

妊婦検診

 妊婦が多い

インドネシアの合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子供の数)はKBと呼ばれる家族計画政策を政府が開始し、「子供は2人まで」と推奨した1971年の5、6人から減少が続き、現在は2、3人になりました。それでも日本の1.44人に比べると高い水準です。

世界第4位の人口抱えているインドネシアでは妊婦さんが多く、月に1度の妊婦検診では、人気のある先生の場合、受付人数が40人から50人ほどにもなります。3時間から4時間の待ち時間は当たり前です。

 妊婦検診の内容

私は仕事を終えた後、夜の診察時間に検診に行っていました。仕事後の長い待ち時間は非常に苦痛でした。

3時間から4時間も待たされるにもかかわらず、検診の内容は血圧、体重、エコーのチェックなどで、わずか5分程度で終了します。日本の妊婦検診では血液検査や尿検査など、さらに細かく健康状態のチェックが行われますよね。それとは大きく異なります。

また、日本では妊婦は体重が増えすぎないように厳しく管理されますが、インドネシアでは体重の増加にかなり無頓着で、注意を受けた事は1度もありません。私の友人には、妊娠中に25キロ近く増えてしまう人もたくさんいました。

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出産まで

 戌の日と迷信

日本では妊娠5ヶ月で戌の日に腹帯を巻くという慣習があります。インドネシアではお腹に何かを巻くという事はありません。しかし、両親や祖父母の世代には妊婦に関する様々な迷信が根強く残っており、例えば、お腹に赤ちゃんが育ちすぎて難産になるから冷たい飲み物は飲まない、赤ちゃんが産道をスムーズに取れるようにココナツオイルを飲む、人の悪口を言えば健康な赤ちゃんが生まれない、などというものがあります。

 妊婦用の粉ミルク

インドネシアには様々なメーカーが妊婦用の粉ミルクを販売しています。つわりの最中でも飲みやすい妊娠初期用、中期用、後期用と3つに分かれています。私もいちど試してみましたが、味が苦手で断念しました。日本でも葉酸は重視されますが、インドネシアでは粉ミルクやビタミン剤など、補助的な栄養素が非常に重視されています。

 出産

私が出産のために入院した病院には分娩室にテレビがあり、まだまだ陣痛に余裕があるうちはテレビを見ていることができました。しかし、段々と余裕がなくなる中で分娩室の看護師さんや助産師さんがテレビを見ながら笑っていたりして、何とも言えない脱力感を感じたものです。このおおらかさがインドネシアの良さなのかもしれません。

インドネシアの医師は、特に人気のある先生の場合は2、3箇所の病院を掛け持ちしているということがたくさんあります。妊婦の陣痛が始まってから出産に至るまで、到着が間に合わないということも珍しくはないようです。私の場合も出産寸前に先生が到着し、なんとか赤ちゃんを取り上げてもらうことができました。出産の瞬間までテレビがついており、看護婦さんや助産師さんはちらちらとテレビを見ていました。

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産後

 ベビーと対面

無事に出産した後は車椅子で部屋に戻ります。しばらくしてから赤ちゃんとの対面となりますが、運ばれてきた我が子は首以外を布でぐるぐる巻きにされ、まるでミノムシのようになっていたため、付き添ってくれていた母共々笑ってしまいました。

インドネシアでは、赤ちゃんの手足がまっすぐになり、足がO脚にならないように新生児の体を布でぐるぐる巻くのが一般的だそうです。また、布で巻かれることで落ち着く赤ちゃんも多いようです。

 入院中の生活

入院中、日本では母乳指導や沐浴指導などがありますが、出産を控えている妊婦が大勢いるインドネシアではあまり病院でゆっくりすることもありません。普通分娩ならば2日、帝王切開ならば3日で退院となります。沐浴のやり方などもDVDをチラッと見せてくれた程度だったため、退院後にいきなり実践となります。母がいてくれたため助かりましたが、1人だったらかなり大変だっただろうと思います。

 日本の場合

2人目、3人目の子供は日本で出産したのですが、そこでは入院中に手取り足とり、母乳や沐浴の指導をしてもらい、出産お祝いディナーやスパサービス、ベビーとの記念撮影サービスなどの手厚いサービスを受けました。インドネシアとの病院のあまりの違いにとても届いたものです。

 産後の行事

日本のようなお宮参りやお食い初めはありませんが、インドネシアではイスラム教徒の場合はヤギを絞めて近所や招待客に振る舞います。その他の宗教でも、出産祝いや名づけ祝いにバンドの演奏などを呼び、大勢の招待客に料理が振る舞われるのです。

女の子の場合は生まれて数日中にピアスの穴を開けるということが一般的です。生まれた赤ちゃんに金を送るという習慣もあり、赤ちゃんのうちから金のピアスや腕輪をはめることもあります。我が家の子供は3人とも女の子であるにも関わらず、ピアス穴を開けていなかったため、小さな頃はよく男の子と間違えられました。

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時代による違い

ここで紹介した出産の話は約10年前の出来事ですから、最近では病院のシステムもいろいろ変わってきているかもしれません。また、私はジャカルタで出産しましたから比較的病院の施設が整っていましたが、地方だったらお産婆さんに取り上げてもらうということも多いようです。

私は第一子の出産直前までインドネシアで働いていましたから、必然的にインドネシアで出産するということになりました。その後、日本でも出産を経験し、両国の違いなどをいろいろ考察してみると、出産がここまで国によって違うのかということに驚きます。

私のこの経験が、今後インドネシアでの出産を考えている人に少しでも参考になれば幸いです。

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