国際結婚をして子供を育てていると、文化が違う環境で育ったパートナーと考え方が異なり、戸惑うことがあります。私はヨーロッパ出身の夫と結婚し、今はヨーロッパで生活をしています。お互い妥協しながら子育てをしているつもりではありますが、それなりに話し合いをしなければいけないこともあります。
しかし最近、大変なのはパートナーではなくて姑かもしれないと感じています。私の姑はそこまでうるさい人では無いのですが、それでも姑の場合は文化の違いに世代の違いが加わりますからなおさら面倒です。ここでは、そんな姑に言われて感じた文化や世代の違いについて紹介します。
夫と話して感じた文化の違いについて
赤ちゃんが泣いたらどうするのか
息子が生まれた時から夫とはいろいろ話し合って育児をしているつもりですが、特に考え方が違うと感じたのは、赤ちゃんが泣いたときにどうするのか、ということでした。日本の場合は、赤ちゃんが夜中に泣き出したりすれば、飛んでいく人が多いのではないかと思います。私もそのように感じていました。
しかし、夫は「自分で泣き止むことを学ぶことも大切なんだから、少し様子を見るべきではないのか」と考え方の持ち主でした。私は赤ちゃんが泣いているのに無視するなんてとんでもないと考え方でしたので、夫の考え方には賛成できなかったのです。
実際には夫のやり方が合っていたかもしれない
しかし、夜泣きがひどかった時期にとうとう私の寝不足が限界を迎え、しばらく夫が面倒を見てくれることになりました。そのかわり自分のやり方でやらせてほしいと言われたため、私は「できるものならやってみろ!」といった気持ちもあり、夫に任せることにしたのです。
私たちは私たちの寝室にベビーベッドを置いて息子を寝かせていましたが、夫は息子が夜泣きをしてもすぐに起きて見に行くと事はしませんでした。確かに夫は起きてはいるのですが、寝たふりをしていることもありました。そして3回4回とそのようなやり方を繰り返し、息子が夜中に泣かなくなったのです!もちろん、その後も度々起きてしまって泣く事はありましたが、基本的には一晩ぐっすり寝てくれるようになりました。いろいろな赤ちゃんがいますから必ずしもこのやり方が良いとは言いませんが、少なくともうちの場合は夫のやり方の方が合っていたのかもしれません。
姑・義母に言われて反発したくなること
普段1歳の息子に食べさせているもの
私は離乳食に限らず、子供には手作りの離乳食にこだわらず、市販のベビーフードを食べさせても問題ないと思っています。実際に、日本ならば1食で主食、主菜、副菜などと様々な料理が揃いますから何かしら味を薄めれば子供も食べられると思うのですが、海外は割と一品ものが多いため、さすがに3歳に満たっていない子供には不向きだとものもたくさんあります。そのため子供には別に作らなければいけませんから、料理が面倒だと思う私にはとにかく面倒です笑。ましてや日本のお米やお味噌が安く手に入るわけでもありませんから、日本のような食事を毎日作るわけにもいきません。
とは言え、やはり子供には様々なものを食べてもらいたいと思いますから、日本のお米やそれに代わるライスシリアル(お米の粉のようなもの)、うどんやそば、パスタやマカロニなども食べさせるようにしています。小麦粉などが安く手に入るので、2日から3日に1回は砂糖やバターを入れずにパウンドケーキを焼きますが、息子はそのパウンドケーキも大好きです。それなりに様々なものを食べているのではないかと思います。
「子供にはサンドイッチかジャガイモがいいわよ」
しかし、先日姑と話をしていた時、「1歳の子にはサンドイッチかジャガイモが安くて良いけれど、食べさせてる?」と聞かれました。同居しているわけでは無い為、姑は私がパウンドケーキを焼いていることも知りませんし、そもそも麺類を食べさせていることも知りません。助言のつもりでいてくれたのだろうと思います。
確かに子供によってはサンドイッチを作ってもきれいに食べるのだろうと思うのですが、まずうちの場合、サンドイッチを作ればぐしゃぐしゃにしてしまうでしょうから、まずサンドイッチにする意味が見出せません。それならば具材は具材、パンはパン、で食べさせた方が片付けの手間がありません。また、じゃがいもが便利だということがわかるのですが、じゃがいもが主食と環境で育っていない私にとってはじゃがいもは1食の1品であり、マッシュポテトにして「はい、これが朝ご飯」とのは違和感があります。
日本は和洋中全てが揃う国
これはやはり文化の違いが関係しているのではないかと思います。というのは、日本は和食、洋食、中華、そしてそれ以外にも様々な食材が揃っていますから、お米も食べればパンも食べますし、麺類も食べますよね。そしてジャガイモももちろん食べます。それに対して西洋は基本的に洋食しかありませんから、やはり和食や中華、つまりお米や麺類を食べさせると事は考えないのだと思います。
最近はアジアの食材などもあちこちのスーパーで見られるようになりましたが、やはり姑の世代の人は慣れない食材は食べたがりません。そこからこのような考え方の違いが生まれるのではないかと思います。日本の方が様々な食材に恵まれていますので、たとえ子供の食事であったとしても日本を基準に考えた方が、ワンパターンな食事を避けられるのではないでしょうか!!!
姑・義母の話にはとりあえず頷く
国際結婚に限らず、多くの女性は姑から何かいらない助言をされた時、とりあえず黙って聞いておく、聞き入れたふりをする、などと人が多いのではないでしょうか。それは万国共通、最も賢いかわし方だと思います。
最も反論したところでどうしようもないですし、姑に恥をかかせるわけにもいかないですから、とりあえず姑の話は「はい、そうですね」と聞き入れておきます。マッシュポテトだけを食事として息子に与えるつもりはありませんが、いつか息子が小綺麗にサンドイッチを食べられるようになったら、サンドイッチを作ってあげたいと思います。
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