タイでレストラン開業を試みる!①~何から始めるべきか~

何か新しいことに挑戦したい。タイに住んで2年が経つ頃、私は決心していました。これまで会社勤めの営業職を5年経験していた私は、人に言われてやりたくない仕事をやるのではなく、自分でやりたいからやってお金を稼ぐのだと。そして、、、タイのパンガン島でイタリアンレストランを開業することにしたのです!しかし、このプロジェクトを始めて1年が経つのですが、いまだにレストランをオープンできていません。建物もあるし、労働許可書もあるのに、なぜなのか。タイの様々な落とし穴、トリックを明かします。

ファーストステップ

 何から始める!?

まず、何が必要なのか、一つ一つ探っていく必要があります。インストラクションはどこにもないし、色々なコネを使って情報収集したり、すでにビジネスを成功させている人たちにアドバイスをもらったり、知らない国で新しいことをするにはかなりの労力を使います。まず何からやったらいいのか最初は右往左往、あっちこっち聞きに回る、時間はかかりますが、経験者に聞くのが一番ですね。そうやっているうちに大体の流れが見えてきて、本当に自分の構想するビジネスが実現的か考えます。

 どこで、なにをする

ある程度、ビジネスのフローが理解できたところで、次に具体的にどこで何をするかを固めていく必要があります。わたしの場合は、半年以上かけて、借用地を探しより良い条件の土地を見つけました。タイと言っても、ロケーションの悪くない中で激安で土地を借りられるところはすでに限られてきているので、無駄に無理に契約を結ぶことはおすすめしません。さらに契約書の内容は土地の所有者に有利な条件が多いので、なるべく借用者にも負担のかからない契約を締結する必要があります。依頼しなければ、書類関係はすべてタイ語なので、英語に翻訳してもらうようにします。翻訳してもらっても英語の意味があいまいだったりするので、締結前に疑問はしっかりと解決しましょう。

 タイの場合

タイ、パンガン島の場合は島の南側がパーティで有名なため観光客がとても多い場所なのですが、その分酔っ払い、外国人とタイ人の衝突、色々と問題の多い場所でもあります。その点、多くのイタリア人がレストランを開業し成功させている場所が島の北東エリア。ヨガスクールが多く、欧米人が長期滞在する場所です。観光客だけに頼るのではなく、長く島に滞在、居住している人たちに気に入ってもらえるレストランを目指して、また多くのイタリア人経営者から得た知識、経験を元にそのエリアならいけるのではないかと決心しました。

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セカンドステップ

 弁護士探しは慎重に

ビジネスの方向性と土地が決まったら、今度は弁護士を探す必要があります。外国人なので、ビザ、ワークパーミットはタイ滞在には必須で、さらに土地の借用契約書、会社設立、建物の建設にかかる書類や食品・酒販売ライセンスなど、タイでビジネスを始めるために必要な諸々の手続きをしてくれます。パンガン島には、両手で数えられるくらいしか弁護士事務所はないので、全員に話を聞きにいくのですが、めちゃくちゃトリッキーなのです。弁護士もどうやって外国人からお金を巻き上げようか考えているので、説明が曖昧だったり、法外な値段をおしつけてきたり、、ある程度のレベルの弁護士を探すにはやはりすでにビジネスをしている人たちからの口コミをしっかり聞くことです。

 慎重に選んだにも関わらず

私は、パンガン島でも多くの外国人をクライエントとして持つ、それなりの弁護士を選びましたが、それでもレベルが本当に低くてこれまで何度頭にきているか。例えば、書類が何週間も出てこないので問い合わせると言い訳やレスポンスがないというのは当たり前。さらに、ビザ申請にマレーシアへ渡航した後に、書類が足りなかったり、ビザの種類を間違えたりと、クレームせど状況は変わりません。ちょうどこの記事を書いている最中にも、ビザの申請で問題発生。。。パンガン島から陸路でアクセスしやすいマレーシアのタイ大使館は2か所あり、私はポピュラーなペナン島の大使館に来たのですが、大使館から連絡があり取得したい1年ビザは発行できず3か月ビザのみ発行というのです。弁護士に状況を説明したところ、もう1か所のコタバルの大使館に行かなければならなかったというのです。1度もそんなこと教えてくれなかったのに、弁護士は何度も言ったとウソで逃げています。そして最終的に私の連絡に返答しなくなりました。これで受けた損害は、タイからマレーシアまでの旅費、ホテル代、ビザ代含めて約2万円と4日間の時間です。日本で2万円というと大した額に聞こえないかもしれませんが、タイで2万円というとかなりの価値があります。もちろん自己負担で、弁護士も補償などしてくれません。本当に怒りが収まりません。その他の選択肢がないというのがこの島の大きな欠点で、何か起こったら飲み込むしかない場面がたくさんでてくるのです。

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それでもやりたいか

タイの南の島でビジネスというと聞こえがいいですが、説明の通り、いいことばかりではありません。むしろ問題が山積みです。お金さえあれば、なんでも通る社会ですが、賄賂になるべく頼らずやろうと思えば、色々な工夫と知恵と人とのつながり、そして運が必要になってきます。それでも、ここの島が好きで、ここで何かをやり遂げたいか、冷えた頭と熱い心を天秤にかけて決断する必要があります。

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