手話を話すゴリラのココ アメリカで亡くなる 享年46歳

ゴリラのココ。1971年にアメリカのサンフランシスコ動物園に生まれたココは世界で初めてアメリカ手話言語を話すゴリラとして人々の注目を集めました。ここが覚えた単語数は2000以上になり手話で嘘やジョークを言うこともあったそうです。そんなココが6月20日に亡くなったと言うニュースが飛び込んできました。

ココはニシローランドゴリラで、ニシローランドゴリラの寿命は30歳〜35歳です。ココのように46歳まで生きるのは珍しいケースで、このように長生きするのは飼育環境の良かった証拠。ココは寿命を全うしたと言えるでしょう。

ココが手話を学び始めたのは1歳の時。1983年にココがクリスマスのプレゼントとして欲しがったのはなんと子猫。その後ココが飼うことになったのは白とグレーの子猫のボールです。ココはボールを子供のように抱き、授乳させようとしていた時期もあったようです。ココとボールはよく追いかけっこをして遊んでいました。時には気まぐれのボールがココに噛み付いたこともあったそうです。

ココの手話力はメキメキと上がり死の概念まで理解するようになりました。ココの飼っていた猫が交通事故で死んでしまうとココは死を理解し「悪い」「悲しい」「涙が流れる」と手話で表現。友人だった俳優ロビン・ウィリアムズの訃報を聞いた時も同じように手話で悲しみを表現したそうです。「ゴリラは死んだらどこに行くの?」と言う質問には「苦しみのない穴に、さようなら」と答えたそうです。

SNS上にはココの死を受けて多くの悲しみの声が寄せられています。ココは非常に聡明で絵を描くこともでき芸術の才能にも恵まれていました。かつてココは「人間、ココ、大好き、地球、ココ、大好き、でも、人間、ばか、地球を治して、地球を守って」と伝えていました。ココのメッセージには強く心に訴えるものがありますね。

   

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