東北大学の研究チームが驚きの大発見を発表しました。なんと月の地下に水が存在する可能性が高いことを示す鉱物「モガナイト」を発見したと言うのです。「モガナイト」が地球以外の天体で発見されたのは今回が初めて。この「モガナイト」の発見により月の地下には水が存在する可能性が高いことが分かりました。
「モガナイト」は高い気圧で水が蒸発する際に生成される鉱物でこれまで地球以外には存在しないと考えられていました。今回東北大学の研究チームはアフリカ北西部に1万7000年前に落下した月の隕石の成分を分析。その結果驚くべきことに「モガナイト」が発見されました。
月には大気が存在しません。大気が存在しないため音も伝わらず、昼と夜の温度差は200度以上になります。現在の研究では月は地球と同じ45億年前にできたと考えられていますが、なぜ月ができたのかについては未だに深い謎に包まれています。
水に関しては研究者の間では以前から「月には水があるのでは?」と言われていました。2008年にはアメリカのブラウン大学のアルバート・サール博士らの研究チームがアポロ15号と17号によって月から地球に持ち帰られた火山性のガラス粒子内に水の存在を示す痕跡を発見。これにより月に水が存在するという仮説が一気に現実味を帯びてきました。
さらに2011年の研究では2008年のガラス粒子がさらに詳しく調べられ月の一部には地球と同じくらいの水が存在しているのではないかという研究結果も発表されました。
東北大学の研究チームは「モガナイト」の発見にあたり月の地下には1平方メートルあたり19リットルの水が存在する可能性が高いという具体的な数字を発表。研究チームの鹿山雅裕教授は「月に水があれば今後月を拠点とした宇宙開発の重要な資源になる」と語りました。
今後の研究にさらに期待が高まっています。
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