ハンバーグの生まれた街、ドイツハンブルク。この街で先日、航空機の内装展示会が開催されイタリアの座席メーカーによる驚くべき飛行機の内装が披露されました。なんとその飛行機は乗客が立った姿勢で航空機に搭乗する垂直型座席モデル。これを開発したイタリアの座席メーカー「アビオンインテリアズ」は「座席と座席の感覚が狭まるので、超高密度で乗客を詰め込むことができ旅客機の搭乗人数を増やすことができる」とうたっています。
アビオンインテリアズが開発した垂直型座席は馬にまたがるような形で飛行機に搭乗する斬新なスタイル。2010年にはすでに完成し披露されていましたがアメリカ連邦航空局などの承認を得られず普及には至っていませんでした。
またイタリアでは1920年代初頭、9枚の翼を持つ「カプロニCa.60トランスエアロ」という変わった飛行機を開発したこともありました。この飛行機は長い機体に9枚の翼と8基のエンジンを搭載しなんと1921年3月4日に乗客60人分の重りを載せて離陸。18メートルの浮遊に成功しています。しかしその後機体はバランスを崩して墜落。パイロットは脱出し無事でしたが機体は衝撃で破壊され数分後に湖の底に沈んでいったそうです。
さて今回の立ち乗り飛行機では2010年の反省を踏まえ天井から床にまで届くポールを配置してデザインを改良。この座席は短距離便での採用を想定しており一般的に乗車率を20パーセント増やすことができるそうです。さらに重さも一般的なエコノミークラスの半分以下で済むと言います。部品も一般的な飛行機よりも少ないのでメンテナンス費用も抑えられるんだとか。
問題点としては座席の下に荷物を置くスペースがないことが挙げられますが、製作者側は経費面での利点をあげて斬新なスタイルの飛行機の座席を売り込んでいるようです。
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