アントワープにはベルギー最古の動物園があります。ベルギーで1番古いというだけでは大した魅力がないように感じますが(笑)、ヨーロッパの中でも比較的歴史があると聞いたため、先日夫と息子と3人で出かけてきました。ここでは、このアントワープの動物園について紹介していきます。結論からいうと、あまりオススメはできないです!
アントワープ動物園の概要
アントワープ動物園の場所とアクセス方法
やはり海外でどこかに行くとなれば、場所や料金が気になりますよね。アントワープ動物園はアントワープ・セントラル駅のすぐ側にありますので、立地は問題ありません。
駅にさえ行けばすぐそばに動物園があるため、迷子になることもありませんし、駅からどのように言ったら良いのかわからない、などということもありません。
動物園の入園料が高すぎる!
料金は3歳以下の子供は無料ですが、3歳から11歳の子供であれば21.50ユーロ、12歳から17歳までが25.50ユーロ、18歳から25歳までの学生(学生証提示が必要)が25.50ユーロ、18歳以上は28ユーロ、60歳以上が27ユーロという驚愕の値段です。ただし障害がある人は25.50ユーロになります。ヨーロッパで最も古い動物園の1つと言われている動物園と、私の近所にあった名古屋の東山動物園を比べてはいけないのですが、東山動物園は大人の入場料が500円、子供が100円でしたから、その違いだけでも愕然としてしまいました。(値段はどんどん変化しているようですので、行く予定がある時はチェックして下さい!)
ちなみに、オンラインで事前に購入しておくと少しばかり安くなることもあるそうです。ただ、やはり海外旅行などをして動物園に行こうと思えば、両親、子供とお金がかかりますので、入園料だけでもものすごい金額になってしまいますよね。実は、このアントワープの動物園がオススメできないのは、中身がこの入園料に見合っていないと感じるからです。
確かに日本の動物園とは違う!
比較的清潔で、展示の仕方も日本と異なる
私は動物園独特の匂いが苦手なので、小さい頃から「動物園大好き!」というわけではありませんでした。しかし、アントワープの動物園は比較的きれいにまとめられており、日本の動物園よりも匂いがしなかったように思います。
動物の展示の仕方も日本と違いました。例えば、日本であれば柵の向こう側にライオンやトラが渡ってこられないような溝(?)が用意されており、同じ目線でライオンやトラを眺められますよね。しかしアントワープの動物園はライオンやトラが普通に生活している大きな柵の内部を安全のために上から眺める、といった感じでした。そのためあらゆる動物が遠く感じ、なんとなく迫力を感じなかったのです。
また、揃っている動物も日本ほどの種類はありません。パンダや虎、チンパンジーもいませんし、ホッキョクグマもいません。名古屋のど真ん中にある東山動物園でさえホッキョクグマがいましたから、私はなんだかがっかりしてしまいました。コアラやカンガルーはいるのですが、そして確かに動物愛護の視点から見ると良いのでしょうが、動物がいる柵の中が広すぎて動物がとても小さく見えてしまうため、せっかくライオンを見ても、迫力あるライオンを見た気がしないのです。
ちょっとした水族館もあるけれど…
また、アントワープ動物園にはちょっとした水族館があります。小さめのサメが水槽で泳いでいる姿も見られますし、これ以外にも大きな水槽がたくさんあります。時期によってはアシカのショーが見られることもあるそうです。
確かに水族館と言えば水族館ですが、そこまで大きな魚がいるわけでもないですし、水族館に行ったかのような気分も味わえるかと聞かれればそういうわけではありません。そのため、あくまでも動物の展示の1つ、といった感じが否めませんでした。
食事をする場所がまるでジュラシックパークに出てくるようなレストラン
レストランがとてもきれいに整備されている
私は、動物園で食事をする場所と言えばどちらかというと屋台のような場所だったり、食堂のような場所だったり、というイメージを持っていたのですが、アントワープ動物園のレストランはまるで映画ジュラシックパークの内部にあるレストランを連想させる感じでした。つまり、とてもきれいに整備されていて、本当に「レストラン」という感じだったのです。何せ動物園の大ファンというわけでは無い為、私も日本の動物園をすべて網羅したというわけではありませんが、少なくとも私が見た限りでは東山動物園や上野動物園にはこのようなレストランは存在しないと思います。
しかし、当然ながら値段がとても高いです。確かにメニューは様々なものが揃っており、美味しそうに感じるのですが、セルフサービスのレストランでもドリンク抜きで12ユーロ、15ユーロ、などという値段でした。しかし、テーブルや椅子も華やかで、確かにそれだけの値段にしなければやっていけないだろうなぁという感じでした。
レストラン内部のトイレはベルギーで1番綺麗だと思う
その一方で、そのレストラン内部にあるトイレはベルギーで見た中で1番綺麗なのではないかと思います。むしろ、日本のショッピングモール並みといっても過言ではありません(ウォシュレットは付いていませんでしたか笑)。ベルギーでトイレに入る場合、チップとして50セントや30セント等の支払いを求められることがほとんどですが、このトイレにはそのようなことがありませんでしたし、チップを入れるためのお皿も置かれていませんでした。
赤ちゃんのオムツも交換する場所も用意されていましたし、とても快適なトイレになっていました。たとえトイレに行きたいと思わなかったとしても、もしもアントワープ動物園でレストランに行ったのであれば、トイレに寄ってみると良いと思います。
一人当たり28ユーロも出す価値がある?
まず入園料や食事が高すぎる
ここで、もう一度アントワープ動物園に行く価値があるのかどうか考えてみたいと思います。確かに日本とは違った雰囲気の動物園が楽しめますし、素晴らしいトイレも用意されているのですが、だからといってもう一度行きたいかと言われるとそんな事はありません。
まず、やはり入園料や食事の料金が高過ぎると思います。お弁当を持っていけば良いのですが、お弁当をレストランの中で食べるわけにもいきませんし、日本の動物園のようにお弁当を食べる場所などはほとんど設けられていません。確かに椅子やベンチはありますが、あくまでも休憩する場所として用意されているため、食事をするには不向きのように感じるのです。しかし、これだけの入園料を支払って中に入り、家族全員で食事をしようと思えば、入園料と食事だけでも100ユーロを簡単に超えてしまいます。なんだかもったいないですよね。
動物の種類が少な過ぎる
また、私はやはり動物の種類が少ないというところが気になりました。子供を連れて動物園に行くからにはいろいろな動物を見せてあげたいと思うじゃないですか!それなのに、(名古屋の東山動物園でさえもいたのに)虎もホッキョクグマもいないなんて!さらには東山動物園の方がキリンなども間近で見られますし、迫力があると思います。
また、改装中の場所も多かったです。改装中だから動物は中にいないのですが、その動物が今どこにいるのかなどという表示もなく、空っぽの場所もたくさんありました。これだけお金を払っているのにこの程度の動物を見て、しかも改装中で見られないとは何事、と思ってしまうのです。
アントワープ動物園に行くならぜひ他の場所を
アントワープで検索すると、アントワープ動物園と出てくることもありますので、もしもベルギーへの旅行を空いているのであれば、動物園に行こうかと思っている人もいるかもしれません。しかし動物園に行くならばアントワープ大聖堂などを見に行った方が良いのではないかと思います。もちろん、動物などが好きでぜひ海外の動物園に行ってみたいと思う人もいるでしょう。そのような場合はぜひ気をつけて、楽しんでくださいね!
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