海外に行くときには予防接種が大切だ、と考えている人も多いのではないでしょうか。日本では予防接種は当たり前のように誰でも受けるものですが、国によっては予防接種を受けたからない人もいます。しかしその一方で、特に病気が蔓延している可能性がある地域では予防接種が何よりも大切です。例えば、予防接種が義務付けられていないアメリカでは「子供が水疱瘡になった」「親に水疱瘡の経験がなく予防接種を受けていない」「親にも水疱瘡が移った」などという悲劇が起こることもあるようです。
その一方で、一般的な先進国に行くのであれば新たに予防接種をする必要はありませんが、それでもリスクがある場所は存在します。ここでは予防接種について、そしてヨーロッパのベルギーにおける危険地帯について紹介します。
予防接種は大事!世界一周をする人たちの予防接種事情
海外を放浪する場合の予防接種とは
最近では、世界一周をする、世界を放浪する、という旅をする人が増えています。しかし、これはお金と時間があればできるというものではありません!世界を放浪したいのであれば、予防接種について考える必要があります。
それは、誰もが子供の時に受けている「破傷風+百日咳+ジフテリア」の3種混合です。特に世界を自由に歩き回りたいと思うのであれば、破傷風の予防接種は必須です。これ以外にも狂犬病やA型肝炎等、黄熱病などの予防接種が推奨されており、予防接種によっては複数回打たなければいけないものもありますので、事前にしっかり計画を立てておいた方が良いでしょう。特に狂犬病の場合、3回は予防接種を受けなければあまり効果がありません。最初に予防接種をしたら、それから7日目、そして21日〜28日に3回目を摂取しなければいけません。
また、値段についても考える必要があります。狂犬病であれば3回の予防接種で30,000円から45,000円ほどになりますし、黄熱病の予防接種を日本で打てば12,000円ほどになるとも言われています。予防接種は保険が効きませんから、日本国内で必要なものを打っていこうとするとざっと10万円を余裕で超える出費になる可能性があるのです。
タイの「スネークファーム」
そんな人たちの救世主と言われる場所がタイのバンコクにある「スネークファーム」という病院です。ここは日本のバックパッカーたちの御用達だと言われており、安く予防接種を受けることが可能です。同様の名前でヘビ専門の動物園がありますが、これは動物園ではなく、Queen Saovabha Memorial Institute”という施設です。
なぜこんなところで!?逆に危険なのでは!?思う人もいるかもしれませんが、ここはバックパッカーたちによく知られている場所です。その値段はとにかく安く、早いから!日本の半額以下で予防接種を受けられると言われています。また、予約をする必要もありませんし、一部のワクチンを除き、1日に4本まで予防接種を受けることが可能です。ちなみに、友人が3種混合と黄熱病(もう一度繰り返しますが、日本で黄熱病の予防接種をすればそれだけで12,000円ほどかかります)の予防接種を受けた時は日本円で6500円もかからなかったそうです。
黄熱病の予防接種を受けたら4週間は空ける!
実は、黄熱病のワクチンを受けたら4週間の間、他の予防接種を受けることができません。予防接種を受けるときにはその順番もしっかりと考えておく必要があります。
もちろん、海外に行くからといってこれら全ての予防接種を受けなければいけないというわけではありません。どこに行くのか、現地で何をするのか、ということを考え、自分に必要な予防接種を受けてください。また、ここで書かれている情報はあくまでも個人的な見解ですので、バックパッカーの予定等がある場合は事前にしっかりと調べてください。予防接種のルールなどは変わる可能性もありますし、病院によって異なる場合もあります。
ヨーロッパ、ベルギーの危険地帯
ブリュッセル北部 “Brussel noord”
ベルギーに旅行をする場合、多くの人がブリュッセルに行きたいと思うのではないでしょうか。しかし、このブリュッセルは観光地であったとしてもそれなりに治安が悪く、昼間も盗難などのリスクが高い上に、夜はさらに危険です。
そんなブリュッセルには電車の駅が3箇所あります。海外旅行をする場合に立ち寄る場所はあくまでもブリュッセルの中心地、”Brussel centraal”になりますし、これ以外にもブリュッセル南部、”Brussel zuid”という場所があります。これに対し、”Brussel noord”と呼ばれるブリュッセル北部は国内でも危険だとされており、特に夜になるととにかく治安が悪化します。
治安が悪いだけじゃない!病気が蔓延している可能性
先日、このブリュッセル北部の駅を管轄内にしている清掃会社では、ここを清掃する社員たちに予防接種を義務づけたそうです。何故かというと、この駅にはとにかく難民や行き先のない移民たちが多くたむろしており、マラリアや結核、肺炎等といった恐ろしい病気が蔓延していると考えられているから!日本では予防接種は当たり前ですが、国によってはそんな事はありません。ましてや、中東やアフリカなどで予防接種を受ける事は簡単ではなく、そのような国からヨーロッパにやってくる人たちは予防接種を受けていない可能性が極めて高いのです。
ブリュッセル北部にはビジネス街が広がっていますので昼間はそこまで治安が悪いわけではないとも言われています。しかし、夜になってビジネス街が静かになり、難民や移民たちが集うようになるそうです。その結果、病気が蔓延してしまうという結果になります。
ここを掃除する人たちに3種混合などの予防接種が義務付けられたという事は、この駅はかなり危険であるということになります。ここは観光客が行くような場所ではありませんので、一般的な観光地に留まるのであれば問題はありません。しかし、ブリュッセルはそのような地域であるということを忘れてはいけません。ブリュッセルに旅行するためだけに予防接種をしなければいけないというわけではありませんが、人の少ない所には行かない、体調しっかり整えておく、ということも重要です。
海外は日本とは違う、ということを忘れずに
日本は非常に衛生的な国ですが、海外はそうではないということを忘れてはいけません。ヨーロッパに行くからといって予防接種をしなければいけないという事はありませんが、特に体調管理は大切です。免疫が低くなっていればいらない病気をもらってしまう可能性もありますので、海外に行くときには体調を万全にしておくことをおすすめします。
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