フランス生活20年!パリ通信③日本の良いところ・悪いところ

長年海外に住んでいると、自然に母国の良さと悪さが見えてくるものです。20年以上フランスに住んでいる私は 、その違いをしみじみと感じます。今回は、海外生活を通して感じる日本の良いところ、悪いところと題して書いてみます。

ああ、日本ってこれが最高!

何といっても「お客様は神様です」の精神ですね。そして、一番如実なのが、ガソリンスタンド。車をつけると瞬時に、「いらゃしゃいませ!」中から従業員がさっそうとニコヤカに現れます。「満タンお願いします。」と車の窓から鍵を渡す私をみて、横に座っていたフランス人の友人が、きょとんとしています。「どうして鍵を渡すの?」と不思議そう。「だってガソリン入れてもらうんでしょ?」と私が答えると「ええっ!?自分で入れるんじゃないの?すごい~!」と感嘆。そうでした、ここは日本。

 お客様は泥棒です!?

フランスではわざわざ車から降りて、重たい(汚い)ガソリンホースを自分で取り出して入れるセルフサービスが当たり前。支払いは、出るときに小さな部厚いガラス窓の向こう側に座っている、大抵がおばさん(時々若いお姉さんもいますが)にクレジットカードを渡します。すると、これまた小さな分厚い箱のような引き出しがボコッと突き出てきます。さっさと暗証番号を押して出ていけと言わんばかりに。
フランスのガソリンスタンドでは「お客様は泥棒です」精神です。

 スーパーマーケットもすごい!

次に日本の「お客様は神様」の精神をヒシヒシと感じるのは、スーパーマーケット。日本のスーパーでは、レジで列を作って待つということがほとんどありません。「お客様を一瞬たりとも待たせるべからず」というのがモットー。もしも、レジが5つあれば、5つとも作動していますし、その上、レジ操作の早いことといったら、まさしくプロ級。フランスでは、全レジがあいていることは稀ですし、操作が遅い上に愛想の悪さはもう病的です。フランスでは「売っていただいて感謝します」という気持ちで買い物する、といつも私の友人が嘆いていました。

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2017.03.15

どこもすばらしく新品・清潔

日本にはゴミというものがありません。ハエもいません。すべて超清潔です。トイレさえもあまりにも清潔なので、私の友人が、「ここで寝れる」と感動していました。歩道や公園などすべての公共の場が、ピカピカと光るほどきれいです。また、地下鉄、バス、電車などの公共交通機関設備がすべて新しく、気持ちよく利用できます。

 シャッター、オン!

ある日、東京駅のホールで、数人の男女グループがしゃがみこんで何やら無心に床を削っている場面に出くわしました。フランス人の友人が、「何しているの?」と私をつつきます。ちょっと異様に見えたようです。「ああ、あれ?チューインガムを掃除しているのよ」と私がいとも簡単に答えると、彼は思わずカメラを取り出して、シャッターオン!フランスでは絶対にありえない光景だからです。
でも、日本にもまだチューインガムをポイ捨てする人がいるんだ、と後で考えさせられました。

 

その他にこんな良いところも

日本の駅のホームでは、みんな列を作って電車を待つのが当然。また、電車のドアが開いてもすぐに中には入らず、まず降りる人を通してから中に入りますよね。フランスでは、なにもかもが正反対。駅のホームはうじゃうじゃと人がいるし、電車のドアが開いたら、我先と中に押し入っていきます。この日本人の市民性というか、礼儀正しさは、世界一ではないでしょうか?いつも帰国するたびに、つくずくうらやましい限りです。

 感謝、感激!日本のおまわりさん

日本ほど安全かつ安心な国はありません。タクシーに乗っても、ぼられるんじゃないかという心配はないし、夜半遅く電車に乗っても何も怖くない、全く安心です。フランス人の友人いわく、これはひとえに、「日本には交番なるものがあるからではないか?」確かに、フランスでは日本の交番に値するものがない。いわゆる警察署(commissariat)はありますが、どうも日本の交番のような親近感がない。気軽に道を尋ねたい気持ちは決して起こりません。最近は、例のテロ事件続きで、警察官や兵隊が巡回するようになりましたが、でも、あの日本のような優しく親切な?おまわりさんがいる交番はありません。

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でも、日本のこれが耐えられない!

日本にはいろいろと良い点はありますが、もちろんその逆に悪い点もあります。外国人が日本、特に東京のような大都会にきてまずびっくりするのが、人の多さです。

 過剰人口、マス社会

こんなにも多く人が集中して一斉に同じ方向へ移動する光景を見ると、まさしく日本人は蟻に例えられても仕方ないのかもしれません。一番の典型は、渋谷のスクランブル交差点でしょう。どうしてここが、訪日外国人の観光スポットなのか、その理由は、外国では絶対に遭遇できない光景だからです。しかしながらフランス人の友人が一言。「でも、これだけ膨大な人が集中して一斉に動いているのに、規律よく何の問題も起こらない、すごい!」(このすごい!の裏は、不気味!を意味しています) 。

 みんなおんなじ・無個性・無表情

「それにしても、どうして日本人ってみんな同じように見えるのかなあ」とある時フランス人の友人がぽつん言います。「何のこと?」と私が尋ねると、彼はそれとなく目の前に座っていた乗客(東京メトロの中)を目線でうながします。
よく見ると、確かにみんな同じような恰好で、ほとんどが同じような表情。男性ならネクタイに背広(ほとんどがグレー) 、女性ならストレートのスカートかジーパン、みんな白っぽい上着です。そして全員ひたすら無表情でスマホに向かっています。

 逆に日本の個性!?

なるほどね、確かにフランスでは、あまりありえそうにない光景です。スマホに夢中というのは同じですが、もっと賑やかでうるさいほどです。着ているものも多種多様、多色です。これは要するに、個性を重んじるフランス人と無個性を求める?日本人の違いかもしれませんが、正直なところ、少々味気ない気がします。
でも、それが日本の個性といわれれば、それもそうかもしれませんが・・・。

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街並みがバラバラ

戦後日本は、西欧に追いつけ追いこせと都市計画の大改革がなされ、今では世界に誇るモダン建築大国としてゆるぎなく成長しました。が、その反面、成長を急ぐあまり、都市造りに協調性のないバラバラの建物が、みだりにニョキニョキおびただしく建てられています。壮大さはあっても、美しさに欠ける建物が多いような気がします。

 情景の美しさは大切

フランスの北部には、世界大戦の爆撃で大半が崩壊した都市がありますが、どの都市も崩壊以前の建物をそのまま再現するかのように建てられています。つまり、その都市の歴史と伝統を受け継ごうという努力を感じます。ですので、見ていて美しい。日本でも京都や奈良の街が今でも人を惹きつけて止まないのは、その辺に理由があるのではないでしょうか?

 

おせっかい!公共アナウンスが多すぎる

フランス人は「システムD」人間。これは仏語のDébrouiller (解決する)からきている言葉で、要するに、どんな問題が起こっても自分でうまく切抜ける臨機応変さがあるということです。この点がどうも日本人は弱い?

 臨機応変な対応が苦手!?

「日本では 、いつも監視された小さな子供になったような気がする。」とフランス人友人が言います。とにかく、公共の場でのアナウンスが多すぎるというのです。確かに、駅のホームはもちろん、電車やバスの中、デパート内、横断歩道、時にはトイレの中までも「○○にお気をつけください」類いのアナウンスをしょっちゅう耳にします。「大人なんだから、ほっといてよ!」と叫びたくなる時がありますよね。これが日本人を臨機応変に欠けたマニュアル化人間にするのかもしれません。
とにかく、日本人の私にはただの雑音と気にならないこのような公共のアナウンスは、フランス人の耳には耐えがたい騒音のようです。

 

あなたが日本代表!


いかがでしたか?日仏の違い。以上は私の長年のフランスでの生活を通して、日本人でありながらフランス人の目で見た日本です。中には、独断と偏見?もあるかもしれませんが、往々にしてフランス人を初め、他の外国人が日本にきて感じる正直な意見です。
最後に一言。これから日本を脱出?して外国へ飛び出そうとする方へ:今後様々なカルチャーショックを受けると思いますが、皆さんは日本を代表する日本人であることをどうぞお忘れなく。すべての態度・行動は、あなた個人ではなく、日本人全体として判断されるからです。

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