中国の値引き事情!観光客はカモにされないよう気を付けて!

今は主人と一緒に中国の北京に住んでいます。お金と言うものは国によって扱われ方が違いますが、中国ではお金に関して色々と驚くべきことがあります。ここでは、他の国では見ることのない、中国ならではのお金にまつわる出来事をお話ししたいと思います。

値切り交渉は当たり前

 言い値で買ってはいけない

中国には様々な市場や露店があります。そのようなお店の場合、お店の人はお客を見て値段を決めるため、決して商品を言い値で買ってはいけません。特に外国人観光客はお金を持っているとわかっているため、とんでもない値段を言われることがあります。

中国の北京は、月収平均が110,000円と言われます。そのため、中国人から見ると外国人観光客は誰もが「お金持ち」であり、それは中国在住の外国人に対しても同じです。主人はヨーロッパ出身の白人なのですが、主人がお店の人に値段を聞くと、「絶対この人は客を見て値段を決めている」と思ってしまうほど(実際にそうなのですが)有り得ない値段を言われることがあります。

万里の長城に行った時、階段の途中途中にある売店には飲み物やアイスクリームが売っていたのですが、帰りがけに売店に立ち寄り、主人がアイスクリームはいくらかと聞いたところ、なんと98元(約1,500円)と言われました。お店で買えば10元(約160円)もしないようなアイスクリームがです!相手の顔を見て値段を決めとたしか思えないような価格です。

面白いことに、私が一緒にいると多少低い値段を言われることもあります。というのは、日本人は中国人と同じく東アジア人ですし、どうやら私たちはぱっと見、白人と中国人の夫婦に見えるようです。そのため、仲間意識から「中国人の奥さんがいるから値段を下げてあげよう(実際に言われたことがあります)」と思ってくれるのです。私まで外国人だと思われたら値段が上がる可能性がありますから、そういうときには中国人の振りをします。

 値引き交渉のやり方

言い値で買わないならどうすれば良いのでしょうか?もちろん値引き交渉です!値引き交渉をするときは、半額から7割は下げるつもりで交渉します。まず、この値段なら買うという値段を主張すると多くの場合、相手は一気に値段を下げることを好まず、少しずつ値段を下げてきます。相手が少しずつ値段を下げると言う事は売る気があると言う事ですので、こちらはこの値段以上ならば絶対に買わないって言う値段を自分の中で設定し、少しずつ妥協をしていきます。

もしも相手が絶対に値段を下げようとしないのであれば、売る気がないと見て諦めましょう。北京には多くのお店がありますから、そこのお店でしか買えないものなんてまずありません。また、お店によって値段が全然違うこともありますから、納得のいかない値段で買う必要は無いのです。

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 値引き交渉のコツを教えちゃいます

 値引き交渉のコツ

もし、絶対に買いたいけれど満足がいく値段に下げてもらえないと言う場合、コツが2つあります。1つ目は、「じゃあいらない」と言ってその場を離れることです。お店の人にとっては、お客は大事な収入源です。たとえ値段を下げたとしても、多少なりとも収入が入るならば良い場合もあります。もしもその人に売る気があるならば、お客が「いらない」と言ってその場を離れた時点で「わかった!その値段で売るから!」と言って妥協をし始めます。相手に売る気がなければそもそも引き止めてもらえませんので、引き止めてもらえなかった場合は他の店を探しましょう。

2つ目は少しばかり強引ですが、「いらない」ではなく、「あっちのお店では〇円(自分が希望する値段)で売ってくれるらしいから、あっちで買う」と言ってその場を離れることです。そこのお店ではなく他のお店で買うと言うことで相手を焦らせます。どうせ他で買われてしまうならば!と、多くの人はそこで妥協をします。

また、値引き交渉で大切な事は、強気な姿勢を貫くことです。お店の人に媚びたり、納得がいかないのに「買おうかな」という姿勢を見せたりしてはいけません。相手が自分の思うような値段に下げてくれないならば絶対に買わないといった、ブレない強気を見せることが大切です。

 値引き交渉をしすぎてはいけない

相手は商売で生計を立てているわけですから、相手が値段を下げてくれたからといって、「それならもっと下げて!」と更なる値引きを交渉することはマナー違反です。喧嘩の元です。中国では、お店の人と客が怒鳴り合いの喧嘩をすることも普通にありますから、値引き交渉のし過ぎは危険です。そして、外国人観光客が多く集まる商店街で、お店の人と外国人観光客が喧嘩をしている様子は意外と頻繁に見かけます。

外国人観光客を見ていると、ありえない値段にまで値下げ交渉をしようとする人が多くいます。私たちの感覚では、値下げ交渉する時は半額から7割程度下げる目的で交渉をするのですが、外国人観光客の多くは9割から95分ほど値段を下げようとするのです。もちろん、どの程度値段を下げるかと言う判断には慣れも必要ですが、だからと言って9割はやり過ぎです。

また、どう見ても値引きする気がなさそうなお店の人には交渉するだけ無駄です。そのような人に交渉をしても、これもまた喧嘩になる可能性がありますので、まず相手に値段を下げる気があるのかないのか、しっかり判断する必要があります。

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相手の話を鵜呑みにしてはいけない

 売るために平気で嘘をつく店員は多い

私は近眼なのでメガネが必須なのですが、今年メガネが合わないと感じ始め、新調することにしました。やはりメガネは言葉が通じるところで買いたいと思ったため少なからず英語が通じるお店に行ったところ、最初は800元(約12,800円)と言われたため、値引き交渉から始めました。

何とか400元(約6,400円)にできないかと交渉をしました。「あっちの角にあるお店は400元だった」と言ってみたところ、お店の女性に「あっちの店には視力を測る機械がないの!だから安いのよ!ここはここで視力が測れるんだから!」と言われました。視力を計測する機械が眼鏡屋さんにないハズがないのです。しかしこちらの人は、商品を売るためにいろいろな手段を使うのです。そのため、平気で嘘をつきます。そのような内容を鵜呑みにしてはいけません。最終的に450元になりました。

 相手は売るためにいろいろなものを勧めてくる

日本のサービス精神で考えると、お店側の人がお客のニーズを判断し、そのニーズに合ったものを提供するという事は当たり前です。しかし、ここでは違います。相手は売るためにとにかくいろいろなものを勧めてきます。そのため、「お店の人が勧めてくるんだから理にかなっているのかもしれない」と言う考え方は非常に甘いです。

 こんなケースも

以前、北京市内にある外国人観光客が多いマーケットに行った時、面白い光景を見かけました。ドイツから来た家族(両親と小さな男の子が2人)がディズニーのリュックサックを選んでいたのですが、お店の人はその男の子に、男の子が喜びそうなリュックサックではなく、とにかく青色をあしらったリュックサックを勧めていました。もちろん、青色がメインのプリンセス物のリュックサックも勧められていました。もちろん男の子だからと言って、プリンセスがいけないわけではありません。しかし、その男の子たちの目にはどう見ても魅力的には映っていませんでした。それに気づいているのか気づいてないのか分かりませんが、お店の人は一生懸命、青色がメインのプリンセスのリュックサックを押していました。

私もこんな経験があります。そのマーケットのバーに行った時、私はコーヒーが欲しかったのですが、お店の人にコーヒーを頼んだところ、その人は「コーヒーは無いけどオレオならあるよ」と言ってきたのです。最初何を言われたのか全く分かりませんでした。日本ならば、例えばコーヒーがないなら紅茶を提案すると思います。まさかオレオクッキーを勧められるとは思いませんでした。飲み物を頼んだのにおやつを提案されるなんて、本当に不思議です。

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強気の交渉を!

中国の値引き交渉は世界的にも有名です。特に中国語が分からない外国人観光客はカモにされることも多いようです。本気で値引き交渉したいと思うのであれば多少の中国語はしゃべれた方が良いですが、外国人観光客になれたお店の人は英語が多少わかることもありますので、中国語が分からないからと不安になる必要はありません。

とにかく、値引き交渉する際には強気な態度をとりましょう。そして「そこまで値段を下げてくれるなら、いっそここまで下げて」など、頭に乗ってもいけません。相手は人です。しかも、お客との怒鳴り合いにも抵抗がない人です。喧嘩をすれば確実に負けます。

しかし、中国の文化だと思えば値引き交渉も楽しめるかと思います。私は今ではこの引き交渉がいちいち面倒で仕方ありませんが、観光などで中国に来る場合、経験の1つとして値引き交渉をしてみても良いかと思います。

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