中国での妊娠生活と出産!①妊婦検診

中国、北京在住です。ここ北京で妊娠し、先日、長男を出産しました。妊婦検診のためには、こちらにあるインターナショナルと名の付く病院に通いましたが、やはり日本とは全然違う妊婦検診や検査に戸惑うこともありました。ここでは、私が妊婦検診で戸惑ったことについてお話しします。

毎回エコーがあるわけではない

 中国の病院の妊婦検診について

日本の場合、妊娠したとわかったら出来る限りすぐ病院に行き、子宮外妊娠でないことなどを確認します。多くの場合は妊娠5週頃に胎嚢を確認し、8週頃に心拍を確認しますよね。中国の病院では、最初の妊婦検診は早くても8週目になります。10週から本格的な妊婦検診が始まるのです。

日本では16週から安定期になりますが、中国では12週から安定期になります。日本と同じく、安定期からは1ヵ月に1度の検診となるため、妊婦検診の予定は10週が最初の妊婦検診として、安定期に入る12週から28週までは1ヵ月に1回、それから妊娠9ヶ月までの36週までは2週間に1回、臨月に入ったら1週間に1回、妊婦検診があります。

 20週までは毎回エコーがある

中国の妊婦検診では、20週までは毎回エコーがあります。日本の場合、妊娠初期は経膣エコーが一般的ですが、私が初めて病院に行った8週目は既に経腹エコーが可能と言われたため、私は経膣エコーを経験したことがありません。

8週の時に初めて見た胎児は1.5センチでありながら既に心臓を動かしており、とても感動的でした。16週の時に性別が何となくわかり、20週目で性別が確定したことを覚えています。

 その後のエコー

24週からは、エコーがなくなります。日本では「胎児の異常はエコーでわかることが多い」と言われますから、エコーがないという事に不安を感じたこともあります。

24週以降は、30週、37週、そして40週のみになります。30週の時点で1,850グラムだった胎児は37週で2,865グラム、40週で3,300グラムでした。これ以外の検診では、診察の時に胎児の心拍だけ確認されます。心拍数も見せてもらえるので、そこから何か異常があれば具体的な検査をするようです。

 

妊婦糖尿病検査や血液検査

 OGTT

24週の時、妊婦糖尿病の検査を行いました。OGTTと呼ばれるもので、8時間の絶食の後、75グラムのブドウ糖を溶かした水をのみ、1時間後と2時間後の血糖値を測るというものです。日本では、尿に糖が出たら初めてこの検査を受けるという病院もあるようですが、私が通った病院ではOGTTは必須でした。

OGTTを受ける場合、先ほども述べたように8時間の絶食をしなければいけません。調べたところ、日本の病院でこの検査を受けるときは「朝、起きてからは飲食禁止」「日付が変わったら何も食べてはいけないが水は飲んでも良い」と言われることが多いようです。しかし、私がこの検査を受けたときは「日付が変わったら飲食禁止」「水さえ飲んではダメ」と言われました。

 8時間飲食禁止

私がこの検査を受けたときは7月の中旬でした。7月中旬の北京は気温が35度を上回り、私たちの住むアパートの部屋にはエアコンがないため、扇風機を2つ使って暑さを凌いでいました。夜は多少マシではありましたが、それでも室内の気温は30度を超えていたでしょう。その中で一晩、水も飲まずに過ごすのはまるで拷問のようでした。本当に水を飲もうかと思ったものです。

OGTTを受けた日は10時頃に病院に行ったため、2時間以上の検査を終え、水を飲んでも良いと言われたのは昼の12時を過ぎていたように思います。つまり、12時間、そのブドウ糖が入った水分以外飲まず食わずだったのです。私は医学的な事はよく分かりませんが、仮にも24週の妊婦に一晩中水さえ飲むなというのは、少々危険ではないかと思いました。実際、また同じ時期にこの検査を受けることになったら、私はきっと水を飲むと思います。

 血液検査の時も絶食

臨月に入った最初の週、37週目の検査で血液検査がありました。この時にも絶食するようにと言われ、日付が変わったら食事もしてはいけない、水も飲んではいけない、との事でした。

また絶食か、と嫌になりましたが、なんせこの絶食を一度真夏に経験していますから、10月の絶食は全然苦ではありませんでした。また、絶食は辛いだろうとのことで診察を1番早い時間である午前9時にしてもらうことができたため、そんなに辛くはなかったです。

血液検査が終わった後、朝食補助券を渡されました。病院の指示で朝食を食べずに病院に来ているため、無料で朝食を食べることができるというチケットです。インターナショナルと名の付く病院ではこのようなサービスが一般的なようで、北京市内にある他の外資系の病院でもパンがサービスされたり、朝食がついてきたりということが多いようです。私はいつも夫と妊婦検診に行っていたので、夫の分は別途購入し、2人で朝ごはんをいただきました。

 

妊娠糖尿病との診断

 OGTTに引っかかった…!

先ほど述べたOGTTの検査により、私は妊娠糖尿病にかかっているということがわかりました。ほんの少し基準をオーバーしただけだったため、栄養士との面談により食事療法について少し話を聞く機会がありました。

日本の場合、妊娠糖尿病にかかるとハイリスク妊婦として扱われることも多いようで、場合によっては強制的に入院ということもあるようです。中国の病院は入院という事はないようで、あくまでも自己管理、もしも自己管理ができないのであればインシュリンを利用する、ということでした。

 食事療法の大変さ

栄養士から食事について気をつけるべき点について話を聞きましたが、これがまた大変なものでした。というのは、中国人の目線で食事についての注意を受けるため、調理法が違う外国人の場合は糖分の量が変わるのです。

また、北京のスーパーでは売られている野菜が古かったり、腐りかけていたりというものもあります。妊娠糖尿病ということがわかり、栄養士から「トマトが良いからトマトを食べなさい」と言われた頃、私はどのスーパーに行っても新鮮なトマトを見つけることができませんでした。トマトが良いというなら、むしろそのトマトをどこで買えるのか教えて欲しい、などと思ったものです。その地域に慣れているならば食材の買い出しにも問題はないのかもしれませんが、私の場合は妊娠糖尿病に良いと言われるものを買う時点で問題がありました。

 妊娠糖尿病は不摂生のせい…?

これは日本でも同じだと思いますが、妊娠糖尿病になって1番辛かった事は、妊娠糖尿病だというだけで「食べてばかりいる」「全然運動していない」などと思われてしまうということです。私は24週の時点で3キロしか増えてはいませんでしたし、毎日2時間は歩いていました。BMIも標準ですし、決して高齢出産ではありません。

しかし、病院で他の医師と話した際、妊娠糖尿病と診断されたと話したら、彼女は私の食事内容や運動量、そして体重について聞くこともなく、「食べる量を減らしなさい」「運動しなさい」と言ってきたのです。そこで1日2時間歩いていると話したら、「それならばマタニティーヨガがいいわよ」と言われたのです。マタニティーヨガは確かに流行りではありますが、妊娠糖尿病であるという事だけで食事量が多い、運動をしていないと決めつけ、ヨガを勧めることに何の意味があるのでしょうか。

この頃、何故かあちこちからマタニティーヨガを勧められることがあり、私の中ではストレスが溜まってしまい、これらの言葉を快く受け止めることができませんでした。今でもマタニティーヨガに抵抗があります。

ちなみに、主治医だけは「運動しろ」ということは一度もなく、「妊娠糖尿病にはいろいろな原因があるんだから、恥じる必要はない」「何かあればインシュリンを使えばいいだけのことだから、心配しなくて良い」と言ってくれました。

 

言語が通じないストレス

もちろん、これらの中には言語が通じないという問題もあったと思います。インターナショナルという病院で働くからと言って、医師や看護師の全員が英語ペラペラというわけではありません。

私たち患者側としては、もしも英語が話せないのであれば、話せる誰かを呼んでくるなり、簡単なことならば携帯の翻訳機能を使うなり、臨機応変に対応してもらえるとありがたいのです。自分の体のことだけならともかく、こっちとしてはまだ見ぬ我が子の命がかかっているのです。

しかし、産婦人科の外来では自分は英語がわからないということを認めず、こっちの言い分を理解もせずにわかったふりをしたり、こっちが全然わからないような英語で説明をして、私たちが理解できないとため息をつくような看護師が多かった印象があります。英語が分からなくても何の問題もないのです。でも、インターナショナルと名の付く場所だからこそ、英語がわかるフリだけはやめて欲しいと思いました。