28日深夜に行われたロシアW杯日本対ポーランド戦。もともと「同点以上で決勝トーナメント出場決定」ということで気合を入れて応援していた日本のサッカーファンたち。しかし意外にも試合に負けても決勝トーナメントに出場する道が残されていたのです。実はW杯では「警告数」というイエローカードとレッドカードの数がチームのポイントとなる制度があり、日本はその「フェアプレーポイント」により決勝トーナメント進出を決めました。
日本はポーランドに先制点を許したため一時的にグループ3位になりましたが、同時刻に行われていたセネガル対コロンビア戦でコロンビアがゴールを決めたためフェアプレーポイントの差でグループ2位に浮上。ポーランド戦の後半で日本はパス回しで時間を稼ぎそのまま試合終了することを決断。もしセネガルがコロンビアに勝てば日本が決勝トーナメントに進めない可能性もありましたが、セネガルがコロンビアに0-1で負けたため日本の決勝トーナメント進出が決まりました。
日本対ポーランド戦。試合終了10分はまさに「このまま負ければ決勝トーナメントに行ける」という日本代表の考えがにじみ出ていましたね。とにかくボールをぐるぐる仲間内で蹴り合い、ただ時間が過ぎるのを待っていました。もちろんそれが日本の決勝トーナメントに行くための戦略であるのですが、W杯の舞台で勝とうとしない日本代表の姿勢に各国から批判が集まっています。
アルゼンチンのメディアは「日本は嘆かわしいパフォーマンスで試合を締めた」と報道。スペインのメディアは「日本は時間稼ぎを恥だと感じず、フェアプレーから背を背けた。日本のベスト16は恥ずべきものだ」と激しく批判しました。
元北アイルランド監督のマイケル・オニール氏は「西野監督の他のチームの試合結果に全てを委ねるという戦略に唖然とさせられた。私は次のラウンドで日本がボコボコにされるのを望んでいる」と発言。
日本代表はルール違反をしたわけではありません。フェアプレーポイントも日本が今までの試合で積み重ねて来た功績です。今回の決勝トーナメント進出を「頭脳戦略」などと言えば聞こえは良いでしょう。しかし海外メディアは日本代表の試合への向き合い方を、かなり否定的な目で見ているようです。
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