第90回アメリカアカデミー賞授賞式がアメリカ現地時間3月4日(日本時間3月5日)に行われ、なんと日本人特殊メイクアーティストの辻一弘氏がメイク・ヘアスタイリング賞を初受賞しました。メイク・ヘアスタイリング賞を日本人が受賞するのは史上初です。
辻一弘氏は『ウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で主演ゲイリー・オールドマンの特殊メイクと担当。本作でゲイリー・オールドマンは政界一の嫌われ者である首相・チャーチルを演じていますが、映画内では特殊メイクによりゲイリー・オールドマンの面影はありません。言われなければチャーチル首相=ゲイリー・オールドマンだと気づかないほどのメイクの精巧さなのです。ゲイリー・オールドマンは自身の特殊メイク担当として既に現代美術の分野へと転向していた辻一弘氏に直々にオファーを出していたということですが、ゲイリー・オールドマンが彼を指名するのも頷けます。
『ウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(原題Darkest Hour)は2018年2月25日時点でイギリスとカナダで54.5ドル(日本円でおよそ5億7千万円)の総利益を上げています。イギリスのアカデミー賞では「ベストフィルム賞」にノミネートされた他、主演のゲイリー・オールドマンは主演男優賞を、辻一弘もアメリカのアカデミー賞と同じくメイク・ヘアスタイリング賞を受賞しています。
辻一弘氏はアメリカのロサンゼルスで行われた授賞式で「チーム全員に感謝いたします。キャスト及びスタッフは友人です。アカデミーのみなさん、ありがとうございます。全員にとって夢が叶いました」と語りました。
辻一弘氏の快挙に日本でも多くの人が喜んでいます。『ウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』の人気もまた上がりそうですね。
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