インドネシアでの部屋探し!一軒家編

インドネシアに留学し、仕事をしていたことがあります。新しい環境での生活をスタートする場合、まずは住まい探しが不可欠ですよね。インドネシアで住まいを借りる場合、コス、アパート、一軒家の3種類があります。ここでは、一軒家の借り方について紹介します。

住まいについて

 誰がどのような場所に住むのか

ジャカルタに住んでいる日本人の住まいは、コスやアパートが多いです。コスというと下宿のようなもので、家賃は割安なため留学生や現地採用の人の利用が多く、それに対してアパートはセキュリティもプライバシーもしっかりしているため、駐在員が多く住んでいます。家族帯同の駐在員や、既婚者である場合、ゆったりとした一軒家という選択肢もあります。
アパートと一軒家を比較すると、一軒家の方が、家賃が高そうだと思いませんか?実はアパートの方が高額なのです。一軒家の場合、立派なアパートの1ヶ月分の家賃で1年暮らせます。しかしその分、アパートより需要が多いため、部家探しが大変です。

 不動産屋を利用する

一軒家を探す場合、現地の不動産屋を通して探す方法が一般的です。契約後、家に破損や問題があった場合に大家さんとの間を仲介してくれるということが何よりも不動産屋を利用するメリットです。ただし、不動産屋を利用すると高額な仲介料がかかったり、外国人価格で費用が高めに設定されていたりすることも珍しくありません。そのため、事前に家賃の相場を調べておいたり、提示された家賃もそれ以上安くならないか交渉したりしてみましょう。案外、値下げにも応じてくれますよ。
言葉に不安があるならば日系の不動産屋さんを利用することもできます。ただし、ジャカルタ以外の場所で一軒家を探す場合は不動産屋もほとんどないので、自分で探さなければなりません。

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自分で家を探す場合

 洪水するエリアかどうか

まず忘れずに確認しなければならないのは、そこは頻繁に洪水するエリアかどうかということです。高層ビルのアパートと違って、洪水は直接生活に影響します。洪水の心配がない場所を”bebas banjir”というので、家探しの際に聞いてみましょう。
また、家自体は高台に建っていて浸水する心配がなくても、家の周辺の生活圏に大洪水エリアがある場合は、交通が大混乱し、行動も大きく制限されるので、避けた方が無難です。
私は、高台の家に住んでいて安心していたら、大通りから家まで続く道が大洪水になり、車が通れず腰まで水に浸かりながら流されないように必死で帰宅した経験があります。

 直接見に行く

魅力的な環境を見付けたら、自分で歩き回ってみると良いです。”Rumah dikontrakan” ”Rumah disewakan”など、貼り紙のある家を見付けることがよくあります。これらは、「借家」という意味なので、興味があったらそこに書いてある電話番号に連絡して、内見をさせてもらいましょう。
”Rumah dijual”と書いてある場合は「売家」という意味ですが、この場合も交渉によっては家主が賃貸契約に応じてくれる場合もありますので、ぜひ連絡してみましょう。
また、その家の隣人や近所の人が鍵を預かっているという場合もありますから、見かけたら話しかけてみましょう。

 見た目と中身の違い

インドネシアの家の中には、外見がきれいでも中は荒れている、或いは逆に外見が古くなっていても中は比較的きれい、ということもあります。最近の新興住宅地は家どうしが密着している場合も多く、前から見るととても狭い家に見えても、実は奥行きがかなりあったり、裏庭まであったりする場合も多いので、立地が気に入ったらとにかくまず見せてもらうことが大切です。
広さが50平方メートルほどのコンパクトな家から、150平方メートル以上あるゆったりしたものまで、一軒家にはさまざまなものがあります。家族の人数や家財道具の量に応じて適した大きさを選びましょう。

 家の状態を確認

中に入ったら、天井に雨漏りの跡がないか、水圧はどうか、窓枠やドアなどの木製の部分はシロアリに食べられていないか、窓の格子がしっかりしているか等も確認しておきましょう。
私は気に入る家を見付けるまで、7軒ほど見て回りました。中まで見せてもらってお断りするのは失礼かなという遠慮は全く必要ありません。

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賃貸契約を結ぶ

 支払額について話し合う

内見した家を気に入ったら、支払い額について話し合い、賃貸契約を結びます。インドネシアで家を借りる場合、家賃は1年分一括払いが原則です。日本でいう敷金礼金はありません。
家賃は、まずは交渉してみましょう。意外と値下げに応じてくれることもたくさんあります。また、1年間住み続ける予定がない場合は、交渉によっては半年払いに応じてもらえる場合もあります。

 チカランでの経験

私が10年前にチカランの2LDKの一軒家を借りた時、家賃は1年間で約9万円でした。当初、大家さんの提示価格は12万でしたが、当時は既に妊娠後期に入っており、出産間近であまりお金がないことをアピールしたら、交渉で簡単に10万まで下がりました。
結局、「うちに帰ってもう1回考えます」と一度帰ったら、電話が来て最終的に9万円にしてくれました。しかも、妊娠中の大きいおなかで和式のトイレでは大変だろう、と言うことで、大家さんが自腹で洋式に交換してくれました。有り難かったです。
その後、排水管が破裂して大規模な水漏れが起こった場合も、連絡したらすぐに修理の対応をしてくれて、半年の契約延長をお願いしたら、5万円で応じてもらえました。このように親切な大家さんに出会うのはまれですが、時間があったらいろいろ会話して、信頼関係を築くことも大切です。

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危機管理はしっかりと

一軒家はアパートよりも風通しや日当たりが良いですし、何より家賃が安いのでオススメです。ただし、家具や家電など、生活に必要なものは自分で買い揃えなければならないため、注意をしましょう。ゼロから買い揃えていたら意外にお金がかかってしまったということもあります。
ただ、セキュリティに関してはどうしてもアパートより不安が伴いますから、危機管理をしっかりする必要があります。どうしても絶対に安全な場所が良いということであれば、アパートの方が良いかもしれません。

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