ロシアで仕事をしながら子育てをしています。もうロシアに住んで5年以上になりますが、今回は身近なロシア人を通して見えるロシア人ワーキングマザーの姿などを紹介したいと思います。
ばりばりと働くロシア人女性
出産育児休暇中、専業主婦かいかに大変な仕事かを身を持って感じたにも関わらず、日本人の私にとっては専業主婦という言葉のイメージだけで素敵な憧れを持っています。(実際私はずっと働いているのですが・・・)
仕事をしたいロシア人女性
そんなことを働いているロシア人ママに話したところ、「私は仕事をしたいと思う。ロシア人女性にとって40代が1番充実して輝ける時。その為に、今1つずつ目標を立て、40代で夢を叶えたい。」
また、「妻が専業主婦として家に入ると、ロシア人男性は妻は完全に自分のものになったと思い、安心して他の女性のところへ行ってしまう。子供がいても社会で他の男性とも一緒に仕事をしている方が、夫へ妻が他の男性に奪われてしまうかもしれないとの緊張感を与えることができる。」と話してくれました。
この話は私にとって、カルチャーショックでした。早くに子供ができた場合、確かに20代30代は子育てがメインになり、40代からやっと自分の為に時間をとることができるのだと思います。また、確かに専業主婦のロシア人でも自分磨きに関して余念が無いですし、ワーキングマザーでも綺麗にネイルをし、ヒールのついた靴を履いてバリバリと仕事をしている人が多いです。
ロシアのシングルマザー
周りのロシア人女性を見ると、定職に就いてキャリアを築きマザコン気味なロシア人男性よりも経済的に自立し独身を楽しんでいる女性がいるかと思えば、若くして子供ができ1人で子供を育てていくことを決めた女性、離婚をして子供を1人で育てているシングルマザーも多くいます。
子供の有無は恋愛には関係ない
ロシアは離婚率が高いので、シングルマザーに対しても特別な感情はあまりないようです。恋愛にも積極的で、交際相手にとっても子供がいるかどうかはそれ程重要ではないようです。同棲や再婚へのハードルも決して高くありません。
シングルマザーの場合、無償で学べる大学もありますから仕事で必要な知識を習得し、次のキャリアに繋げていくことも可能です。
充実した子育て環境
ロシアでは多くの女性が自ら望んで、また必要に迫られ、出産後も仕事を続けています。女性が役職に就いて活躍している会社も多いです。教師、医者、路面電車の運転手、会計士など女性が特に多いと感じる職業もあります。
3歳まで取れる育休
育児休業は3歳まで取得可能で、育児休暇取得中の社員を解雇することはできません。ただし、育児手当は1歳半までしか支給されません。
保育園は出産直後に順番待ちに登録し、3歳から無料で入園でき、8時から19時まで預かってくれます。日本のように充実した献立ではないですが、朝、昼、夜ご飯とおやつも出ます。また、子供が病気で保育園に通えない時には、病院の証明書を提出すれば有給休暇として消化されず、病欠扱いとなります。
家族のサポート
小学生くらいになれば、3ヶ月の長い夏休みの間、子供たちは家族と離れ数十日間サマーキャンプに行き、自然の中で夏を楽しむこともあります。親も子供も楽しい夏休みです。家族の絆、特に親と子供の絆は強く、成人しても1日に何度も両親に電話をしたりします。祖母の世代も若くして子供を産んだ人が多いので、40代で子育てはひと段落しますが、すぐにおばあちゃんになる女性もいます。若く体力もありますので、もう一度子育てを楽しむように孫を預かります。親のサポートが近くにあれば、子供を預けて出張も可能です。このように子供がいても社会的にも、家族のサポート面でも、子供を育てながら働きやすい環境があります。
頼もしいロシア人女性
乳幼児クラスやお稽古事、心理学なども充実しており、子供を大切にし教育にも熱心なロシア人ママですが、それと同時に一人の女性として見られたい、社会に出て働きたいという思いが強いように感じています。母親が喜んでイキイキと働いている姿は、子供にもそれが良い意味で伝わって行くのではないかなと思います。
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