結婚式は世界中で行われる幸せいっぱいのイベント。２人が結ばれることを祝うという意味では世界同様の意味合いがあるはずですが、イベントの内容は国によって様々ですね。私はメキシコで結婚式に参加してきましたので、日本との違いはあるか、ご紹介します。
結婚式に参加するきっかけは
友人の友人というだけでOK
まず、結婚式に参加することになったきっかけですが、元々メキシコ人の友人を訪ねるためメキシコに行っただけで、結婚式が目的ではありませんでした。なぜ結婚式に参加したかというと、友人の友人が結婚するから。日本であれば、何か月も前に事前に決められた人たちへ招待状を送り、そのゲストのみが式に参加できるタイプが一般的でしょう。でもメキシコは違うんです！
参加は基本的に自由にできる
誰でも参加自由。席はたくさんあって、飛び入りで参加できちゃうんです。食事も好きに食べられるようになっているし、お金や品物のプレゼントは義務ではない。もちろん近い友人や親族はそういったお祝いグッズの交換があるでしょうが、そうでもなければ自由参加。メキシコに行く前は結婚式があることを知らなかったので、想定外のイベントに参加できてとてもいい機会になりました。
結婚式当日
朝の準備
結婚式の当日になり、友人家族がどんなドレスやメイクアップをするのか気になりジロジロと様子を伺っていました。日本では、着物の着付けは髪を結うのに何時間もかけますね。メキシコはもっと簡単。ドレスをちゃっと着て、髪もちゃっと結う。中には美容室に行って髪をセットしてもらっている女の子もいましたが、日本ほど真剣ではない。でもメイクはとてもばっちり。元々目鼻立ちがはっきりしているのに、さらに目をしっかりアイラインやマスカラで強調し、みんなモデル並みに綺麗になるんですね。
会場へ到着
私は日本から持って行ったH＆Mの黒いワンピースを着て、メイクはちょっとばかし濃いめにして、いざ会場へ向かいます。メキシコ人の家族は結構大家族が多く、そして肥満率世界一位と言われるくらいなので、集合写真を友人家族と一緒に撮ると、155㎝の私は蟻のように小さく目立たない存在になります。メキシコ人はキリスト教信者がほとんどで、信仰心がとても強いですが、教会後のレストランではすでに厳かな雰囲気はなくとても自由な雰囲気（教会へは親族のみ参加）。レストラン会場で色々と周りを見回すと、円卓テーブルが何個も並んでいて、特に席に名前が書いているわけでもなく、空いている場所になんとなく座ります。結婚する夫婦はとても若く、22歳と23歳。まだまだ貧しいメキシコでは、昔の日本のように早く結婚したり子供ができる人が多いようです。
メキシコ料理
席について間もなく、食事をとります。ブッフェ形式になっていて、好きなものを好きなだけ食べられるというのは最高です。代表的なメキシコ料理、タコス、エンチラーダ、豆のスープなどを楽しみます。初めて参加するメキシコの結婚式に特別なことが起きていなくても、不思議と楽しんでいました。そしてこれぞメキシコの結婚式。ソンブレロ（大きなメキシコの帽子）を被り派手なメキシコらしい衣装をまとったマリアチ、つまり楽器演奏者たちが5名会場に現れました。ここからがさらにメキシコらしくて、日本とは比べものにならないくらいの愉快さがあり驚きました。
メキシコならでは
マリアチとダンス
マリアチが来てから会場は大盛り上がり。生演奏に合わせて、みんな手拍子を始め、立ってリズムを取り出す人もいます。マリアチは人数とクアリティが依頼者によって全く変わってくるそうですが、今回は一般的なものだったそう。演奏が終わるとすぐにさらにサルサのようなラテンな音楽が流れて新郎新婦が会場の中心で踊ります。すると、みんな一斉に一緒に踊りだしたのです！しかもメキシコでは必ず男女一組で踊るのが基本なので、友人や知らないおじさん、誰でもいいので二人で踊ります。さすがラテン人は踊りがうまい！男性のリードは半端なく上手い！自分があまり踊れなくても、男性のリードさえ上手ければ、なんぼでもダンスはできるようになっているのです。そして30分以上踊って、みんな汗だらだら。そこまでメキシコ人は踊るのがすきなんですね。
日本とは大違い
日本では、友人たちが事前に準備したビデオや、手紙を読み上げるなど感動的な瞬間を作りたがる風習がありますが、メキシコはとにかく楽しむこと。そこにフォーカスしているのが素晴らしい文化だと思いました。
楽しむことがイベントの目的
メキシコの結婚式に参加することができて、本当に良い経験になりました。食べて、踊って、歌ってこれこそが結婚式だな、と物凄く納得させられた瞬間です。日本の結婚式も型バルのは忘れて、楽しみに焦点をあててみるとみんなが参加したいイベントになるかもしれませんね。
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