買い物をする時、現金を好む人やカードを好む人など、色々な人がいますよね。また、お金の支払い方法はその国の雰囲気を映し出すのではないでしょうか。ここでは、ベルギーで生活してみて感じるお金の支払い方について紹介します。
現金以外での支払い方法について
キャッシュカードしか使えないことも!?
日本で買い物をする時に使えるクレジットカードと言えばやはりビザカードやマスターカードなのではないでしょうか。例えば、ゆうちょのキャッシュカードはデビットカードとして使えますが、まさかこのゆうちょのデビットカードしか使えない、なんていう事はありませんよね。
しかし、こちらのお店では銀行のキャッシュカードであるデビットカードしか使えない、ということも珍しくありません。こちらにはMaestroというデビットカードがあるのですが、それしか使えないことがあります。カードの読み取り機があるために「ビザカードは使えますか?」と聞くと、「これはMaestro専用です」と言われて驚きます。ただし、一般的なスーパーやレストランではビザカード等が使えますので、観光に行く人も心配はいりません。
いわゆるおサイフケータイに誇りを持つ人々も
日本でもおサイフケータイというものが存在します。セキュリティーの関係上そこまで普及しなかったように思いますが、携帯で支払いをするという事は決して新しいことでは無いですよね。
しかしここベルギーでは、2018年、2019年の時点で、スマホでの支払いに物珍しさを感じているらしいです。ベルギーに戻ってきた時にお店の人から「知っているか?最近はスマホでの支払いもできるんだ!」と言われ、返事に困りました。日本でもそのような機能は当たり前です。
小銭がないからお釣りがない
小銭がない場合はお釣りを多く渡されることも
日本では、たとえレジのところに「10円玉が不足しています」と書かれていたとしても、「10円玉がないからお釣りが渡せません」という事はありえないですよね。しかし、海外では本当に小銭がない、ということがあります。
しかし、小銭がない場合は少し多めにお釣りを渡すということが一般的だと思います。例えば、以前カナダでファーマーズマーケットに行った時、2ドル98セントの文房具を購入したのですが、3ドル渡したところ、お店の男性から「1セントがないから、5セントあげるよ」と、5セントの硬貨を渡されたことがあります。これ以外にも、数セントお釣りを多めにもらったことが何回かあります。
ベルギーではお釣りが少なくなる場合も
先日、ベルギーのドラッグストアのような場所で買い物をしたのですが、その時に「1セントが足りないので」ということでお釣りを少なく渡されました。今までこのような場合は多めにもらうことが当たり前だったため、なんだか違和感がありました。もちろん、日本のように他のレジを確認するということもなく、無表情でお釣りを渡されたのです。すみません、などということもなく、本当にお釣りが少ない状態でした。
なんだか、先進国がこれで良いのか、と思ってしまうのです。確かに1セント2セントの違いだとは言え、日本ならば大変なことになると思いませんか?小銭が足りないのはお店の問題であり、消費者の問題ではありません。それなのにきちんとしたお釣りを渡せないということ自体が、お金に対してだらしないイメージを醸し出してしまうと思います。
レジを離れてから呼び止められることも
先日、駅の売店で買い物をしたのですが、その時のレジの男性は明らかにオランダ語が話せない中東からの移民でした。夫が飲み物を購入し、お釣りを受け取り、その場を離れた直後、そのレジの人から「受け取ったお金が足りません」と辿々しいオランダ語で言われたのです。焦ることもなく、夫が「何?」と振り返ると、そのレジの人は「あ、合っています、大丈夫です」と言いました。
そもそも、何かを購入した時にお金を払い、お釣りを受け取り、その場を離れた時点で取引は終了です。例えば、日本ではレジを離れてから「受け取ったお釣りが間違っている」とお店側に訴えても、それは無効ですよね。後からならなんとでも言えます。それはお金を支払う側も同様ですし、夫は確かに正しい金額を渡したのです。お釣りを受け取ってレジを離れた後で「受け取ったお金が足りない」などと言われると、なんだか騙そうと思われているような感じがして、なんだか不愉快です。
お金の管理には気を付けて
ヨーロッパというと、日本ではとても発展している場所かのように思いがちです。しかし、実際は時々常識も大きく異なりますし、やはり移民の問題が表面化している地域だと思います。もしも旅行などでベルギーに来る時には、お金の管理に充分注意をしてください。
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