シンガポールで解明!始業時間が遅くなれば幸福度も上がる?

この度シンガポールで興味深い研究結果が報告されました。なんと学校の始業時間を遅くすることで生徒たちの幸福度も比例して上がったというのです。

研究を行ったのはデューク・シンガポール国立大学医学部の研究者たち。女子中学生の7年生から10年生のうち375人を対象に通常7時30分である始業時間を8時15分に遅らせ通学してもらうという実験を行いました。

研究者たちは生徒たちの睡眠時間・眠さ・幸福度を「実験前」「1ヶ月後」「9ヶ月後」に分けて比較。生徒たちの就寝時間は平均して9分遅くなったものの、起床時間も32分遅くなり、結果として睡眠時間が23分伸びました。それにより幸福を感じる生徒が増え、一般的な中学生に必要な睡眠時間8時間を確保しているという生徒も6.9パーセントから16パーセントに増えたということです。

また2014年にはアメリカの小児科学会が各学区に対して中学・高校の始業時間を8時30分より遅らせるように求める声明を出したこともあります。同学会によると8時30分より早い始業時間は子どもの健康を脅かす恐れがあり安全面や学業面にも支障をきたす可能性があると言います。子どもの健康な成長のためには8時間の睡眠が必要なんだとか。

学会は睡眠不足に払う代償の大きさを強調し「できれば子どもの睡眠についてもう少し真剣に話し合いを行って欲しい。これは我々が思っているより深刻な問題なのである」と付け加えました。

日本を含めた東アジア諸国では特に朝早くから子どもに勉強をさせる習慣が根付いています。日本や韓国・中国では受験戦争が激しさを増していますし、受験勉強のために1日15時間以上勉強するという子どもも多くいます。

始業時間を遅くすれば子どもの安全や幸福を確保することができると聞けば、日本でも朝早くから部活の朝練で学校に行くなどという習慣は勉学に対して非効率のようにも思えます。日本でもこれから議論に上がってくるかもしれませんね。