ベルギーで2歳児を育てています。夫は息子にオランダ語で話しかけており、私は日本語で話しかけています。私たち夫婦の共通言語は英語のため、息子は3ヶ国語で育っています。
確かに、最近は海外でも日本語の絵本が購入できますし、海外で日本語を教えるということも楽になりつつあります。しかしその一方で、いざ日本語を教え始めると不便だと感じることも多いのが現実です。ここでは、海外で日本語を教える上で大変な事を紹介していきます。
日本語に触れる機会が少ない
私以外に日本語を話す人がいない
なんといっても、日本語に触れる機会が少ないというのはデメリットになってしまいます。私しか日本語を話す人がいませんので、基本的に息子は私から日本語を学ぶということになります。
日本であれば、両親、親戚、外出先などで当たり前のように日本語を聞きますから日本語をピックアップすることも早いと思うのですが、私しか日本語を話す人がいないという状態では、なんといっても日本語に触れる機会がなく、大変です。
日本の絵本は手に入れにくい
最近は国際郵便なども発達し、日本から日本語の絵本を購入することも不可能ではなくなりました。しかし、それでも日本語の絵本はなかなか手に入れにくい現状があります。
例えば、英語や他のヨーロッパの言語であれば図書館でも見かけられますが、さすがに地元の図書館は日本語の絵本は置いていません。先日オランダのミッフィーちゃんの専門店に行った時は様々な言語に訳されたミッフィーちゃんの絵本を見かけましたが、このようなお店はベルギーでは見かけません。
また、日本の母が息子に絵本を送ってくれたこともあるのですが、この時は税関で引っかかり、荷物を受け取るまでに1ヵ月以上かかりました。何が税関で引っかかったのかは分かりませんし、抜かれたものもありませんでしたが、絵本が問題だったのではないかと思っています。絵本は海外に遅れるのですが、このように時間がかかってしまうとなれば送ってくれる人にも負担をかけてしまいますから、簡単に「絵本を送って欲しい」というわけにもいきません。
YouTubeの問題とは
お気に入りのプログラムがなくなってしまうことも
最近はインターネットで様々な番組が見られるようになったため、私たちもYouTubeを使って息子に日本の番組を見せています。先日まで、息子は日本でも有名な『だるまさんが』を好んで見ていました。
しかし、YouTubeには大きな問題があります。というのはでもYouTubeの番組はそこに投稿された番組が存在するからこそ見られるのであり、いくら好きだった番組であってもある日いきなり削除されてしまうこともあり得るのです。
息子が好きだった『だるまさんが』は削除されてしまったようで、今は見ることができません。確かに他の人が投稿した『だるまさんが』もあるのですが、読み方が違うために息子は気に入らないようです。このように、YouTubeだからこその問題もあります。
絵本を読む人に方言がある
また、YouTubeには絵本の朗読をしている人の番組も多く投稿されていますが、読む人に方言があると、どうしても違和感を覚えてしまいます。私は東京出身の両親の下で育ったのであまり方言がないのですが、絵本の朗読をしている人たちの番組を見ているととにかく方言がすごいものもあり、アクセントの置き場所が違うと気になってしまいます。NHK教育番組などであればそのような問題は無いのですが、やはり言い方は悪いですが素人が投稿した番組の場合、アクセントの置き場所が違うことも多く、とにかく気になります。
もちろん方言だから悪いという事は無いのですが、息子がそのような言葉を覚えたら違和感を感じてしまいます。そのため、朗読の番組を見ていても方言がすごい、アクセントの置き場所が全然違う、などという番組はなかなか息子に見せたいと思えません。
図書館をフル活用する
きちんとした日本語を覚えさせるためには、きちんとした日本語を聞かせなければいけません。YouTubeだけでは限界がありますので、最近は図書館に行き、ジブリなど日本のDVDを探すようにしています。ヨーロッパは原語を重宝する傾向にあり、日本のアニメであれば日本語が収録されていることがほとんどのため、そのようなDVDを借りてくるようにしています。
日本で子供に言葉を教えるよりも大変ですが、これからも工夫しながらがんばります。
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