観光客であふれるタイ。綺麗な海の広がるパラダイスは実は、マフィヤ、ヤクザ、悪徳警官のパラダイスなのです。ゴーゴーバーへ行けば、悪徳警官に守られたぼったくり店があり、国境のイミグレーションに行けば法律に乗っ取っていないことを要求されたり、ビジネスを始めれば賄賂を要求される。そんなタイで、最近多くの日本人逮捕者が出ており、どんな人たちがどんな経緯で逮捕されているのか、ご紹介します。
ネットの写真拡散でバレた住処
逮捕の内容
2018年1月、72歳の日本人男性がタイで逮捕されました。現代ならではの逮捕劇でしょう。なぜなら、逮捕のきっかけがネットにアップロードされた写真がだったからです。タイ人女性と結婚しプーケットに悠々自適に生活していた男性は、元暴力団員。別の暴力団員を射殺したあとタイに逃亡。2003年からタイに潜んでいたようです。
写真は明らかにヤクザとわかる
そのネットに載せられた写真というのが、明らかにヤクザの紋章とわかる色鮮やかな入れ墨と左手の小指がない様子のものでした。知ってか知らずか、タイ人が載せたようですが、その後閲覧件数が増加し1万回を超えると警察が動き出し逮捕へと繋がりました。
振り込め電話詐欺をパタヤから
タイは抜群の犯罪拠点
多くの振り込め詐欺の拠点は国内のようですが、現在警察の取り締まりが厳しくなっており、拠点を海外に移す犯罪者が多くなっています。その標的になったのがタイ。警察から手の届きにくい場所で、しかも物価の安いタイは最高のアジトとなります。しかも、パタヤはバンコクから2時間ほどの距離で、ゴーゴーバーや売春宿で有名なエリア。日本人も多く居住しているため、日本人としてタイに滞在していてもあまり目立つことがありません。
タイ人はちゃんと見ている
では、なぜ、2019年3月に15人の日本人男性が逮捕されたのか。それは、5LDKの一軒家に50台も電話を設置したことを怪しんだ家のオーナーが警察に通報したから。また一軒家に15人の日本人男性が毎日で入りしていたこともその理由のようです。その15人というのは、観光ビザで不法就労していた22歳~54歳。逮捕時には、完全に顔を隠し全員容疑を否認しています。確認された被害は、3月だけで約8900万円で数か月間活動していました。
マニュアルの中身
詐欺電話のマニュアルの中身は驚くべきものでありました。詐欺グループが架空請求の電話をかけて、相手が知らないと答えると、お子さんや友人などの第三者の方が使用の可能性がありませんか?と言って本人の知らないうちに使用されていると心配を煽る→「ある」と回答した被害者には、気づかないうちに滞納状態になっているが、返金制度を利用して95%の金額は返金できますと伝えて、返金を迫る→「ない」と回答した被害者には、ウイルス・ハッキングされて自動的に登録されています。返金制度を使って。。。と上記同様の流れにもっていく。いずれにしても、まずは支払いが必要ですと催促していたようです。また、被害者に関しては特徴もノートにまとめており、かなりバカ・学生・素直・アルバイト中、などと纏めていました。
日本VSタイヤクザ
有名な日本人街の話
これは10年ほど前の話のようですが、バンコクの有名な日本人街通りには、たくさんの日本人向けパブやカラオケがひしめいており、タイ人の女の子がストリートで呼びかけを夜中中行い、中には日本語がペラペラの子もいます。そんなストリートにお店を構える日本人オーナーでも、中には日本のヤクザがバックについている場合があります。
賃貸の揉め事
そのヤクザがついているお店が、お店の賃貸契約を延長しようとお店を借用しているタイ人オーナーに話すと、そのパブが大儲けしていることを知りなんとこれまでの2倍の賃貸料を要求してきたのです。
仕返しは銃
それに怒った日本人オーナー兼ヤクザは、日本でやっていたように、ナイフや大きな態度で脅かし賃貸料の変更なしを要求し返しました。それでこの件は一件落着かと思えば、数日後にタイ人オーナーは知り合いの軍隊の仲間を何人か連れてきて銃で応戦してきたのです。さすがに驚いた日本人ヤクザ。やむなく2倍の賃貸料を支払ったのでした。
いろんな側面があるタイ
旅行では見えないタイがあります。それは裏の手を使った闇で動く巨大な組織で、危険なもの。上記3件以外にもドラッグを密輸して牢屋に入った人、ビザの許可なしで19年間違法にタイに住み続けた人など、タイは話題が尽きません。
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