世界を震撼させた同時多発テロ!その跡地は穏やかなメモリアルに…

ニューヨークと言えば、自由の女神やセントラルパークを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ニューヨークは様々なドラマや映画の舞台にもなっている場所ですから、憧れを抱く人も多いかもしれません。

しかし、そんなニューヨークは2001年9月11日、同時多発テロの中心になった場所でもあります。世界貿易センタービルの倒壊は多くの人にショックを与えましたね。ここでは、その跡地について紹介したいと思います。

同時多発テロ直後のグラウンドゼロ

 しばらくの間は立入禁止

同時多発テロが起こった時は私がまだ中学3年生でしたが、まだ歴史や社会情勢などに関心があったわけでもなく、世界で何が起こっているのかよくわかってはいなかったように思います。その一方で、何か大変なことが起こっているらしい、という事だけは漠然と感じていました。

私が初めてグラウンドゼロを訪れたのは2010年9月のことでした。卒論でグラウンドゼロについて書くことになり、やはり現場を見ておかなければいけないと感じ、母と一緒にニューヨークに向かったのです。

ちょうど2010年9月11日にグラウンドゼロを訪れました。グラウンドゼロ立入禁止の周辺は立入禁止になっており、その周辺の壁には家族や友達、そして消防士達へのメッセージや、そこを訪れた人たちの気持ちが書かれていました。あちこちに花束が置かれており、9年経っているとは思えないほど、同時多発テロがいかに大きな出来事だったのかということが伺える状態でした。

 なかなか工事が始まらなかった理由とは

9年経ったにもかかわらず、なぜ現場が立入禁止となり、そこまでの年数が経っているとは思えないような状況だったのでしょうか。世界貿易センタービルが倒壊したため、世界貿易センタービルが倒壊したため、何千人もの人が亡くなりました。つまり、グラウンドゼロには世界貿易センタービルの瓦礫だけではなく、多くの人の遺体があったということになります。そしてその遺体も全ての回収が不可能な状況でした。

だからこそ、工事がなかなか始まらなかったのではないかと考えられています。回収しきれていない遺体があるかもしれない、ということから、その場所を整備するまでに時間がかかったそうです。

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グラウンドゼロのメモリアル

 貿易センター跡地にメモリアルが建設

2013年の12月、再びニューヨークを訪れる機会があり、グラウンドゼロまで足を伸ばすことにしました。2010年9月には工事現場になっていたグラウンドゼロですが、この時にはきれいなメモリアルが建てられており、ここで亡くなった人たちの名前が刻まれていました。

私たちが訪れた時は雪が降っており、非常に寒々しい状態だったのですが、そのメモリアルはとても静かな場所で、2011年に世界を震撼させるテロが起こった場所とは思えないような雰囲気が漂っていました。その一方で、ここで亡くなり、石碑に刻まれたの前を見ていると、ここまで多くの人が亡くなった、様々な国籍の人々がなくなった、ということを実感します。

 入場料は基本的に無料…だけど!

このグラウンドゼロに入るためには、基本的に入場料はかかりません。ただし、このメモリアルの維持費としての募金を求められます。

また、今はもしかしたら変わっているかもしれませんが、2013年の時点では募金をし、入場をするためのチケットをもらうためには他の場所に行かなければいけませんでした。というのは、グラウンドゼロは多くの人が亡くなった場所ですから、ここでお金のやり取りをするのはいけないことだ、という考えにより、他の場所で募金等のやり取りが行われていたのです。

募金をして入場するためのチケットを受け取ったらグラウンドゼロに入ることができます。しかし、メモリアルに入るためにはセキュリティーチェックも通過しなければいけません。

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メモリアルではマナーを守ろう

 多くの人が亡くなった場所であるということを忘れずに

観光旅行などをした時にメモリアルを訪れたら、そこでのマナーは守らなければいけません。最近はスマホを持つ人が増え、誰でも簡単に写真を撮れるようになりましたね。メモリアルでも、訪れた記念として写真を撮る人が多いでしょう。

しかし、そこは多くの人が亡くなった場所であるということを忘れないようにしなければいけません。例えば、笑顔でピースなどという写真は避けるべきです。もしかしたら、今、同じ空間に、同時多発テロで家族や友人を亡くした人がいるかもしれません。また、自分の国がそのような被害を受けたことに対し、怒りやショックを感じている人もいるでしょう。その人たちの心情に配慮し、節度を守った行動を取るべきです。例えば、広島の原爆ドームなどで外国人が笑顔でピース写真を撮っていたら、やはり穏やかな気持ちではいられないですよね。それと同じです。

 写真を撮ることが悪いわけではない

だからといって、写真を撮ってはいけないというわけではありません。せっかく訪れるわけですから、写真を撮影したいという人もいるでしょう。それ自体は何の問題も無いのです。

走り回ったり大きな声で笑ったり、そのような無神経な態度を避ければ問題はありません。メモリアルは公園ではありませんので、大きな声で騒がないように配慮をすることも大切です。

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ニューヨークを訪れたらぜひグラウンドゼロへ

ニューヨークと言えば、有名な観光地ではありますが、自由の女神やブロードウェイなど有名な場所が多いために「行きたい場所が多すぎる!」

などと考える人もいるかもしれません。しかし、もしもニューヨークに行く機会があるならば、ぜひこのグラウンドゼロもその選択肢の1つに入れてみてください。悲しい歴史を持つ場所ではありますが、歴史を象徴する場所として訪れる価値があると思います。

   

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