ヨーロッパと言えば、その移民問題で知られていますよね。難民と呼ばれる人たちを移民としてどこまで受け入れるかどうか、ヨーロッパの中でも議論が続いています。移民を受け入れようとする人たちがいる一方で、移民の人たちがあまりにも恩恵を受けすぎている、それがヨーロッパ市民の生活を圧迫している、という批判もあります。ここでは、ヨーロッパに実際に住んで感じた移民の問題について紹介します。
法律よりも宗教が大事!?
アントワープで見たイスラム教の親子
アントワープの薬局でイスラム教の親子を見かけたことがあります。お母さんと幼い女の子が買い物をしていましたが、その女の子が量り売りのお菓子が売られている場所に行き、お菓子を食べ始めてしまったのです。
ここまでは子供ならよくある話です。しかし、子供がそのようなことをすれば、親はそれを注意しなければいけません。量り売りのお菓子を手で触ってはいけないということ、そして先に買わなければいけないということを、普通の親ならば教えるのではないでしょうか。
「宗教上悪いものが入っていたら困る」
しかし、彼女のお母さんは違いました。彼女のお母さんは「宗教上悪いものが入っていたら困るでしょ!やめなさい!」と、その女の子を怒ったのです。イスラム教ではゼラチンがダメだと聞いたことがありますが、どうやらそのお母さんはゼラチンについて言っていたようでした。
確かに宗教上の問題は尊重されるべきだと思います。しかし、法治国家に住んでいるのですから、まず法律が先に来るべきなのではないでしょうか。法治国家においては、法律よりも宗教、という考え方は危険だと思うのです。
ベルギーからドイツに向かう電車で見かけた親子
子供に注意をしない親
ベルギーからドイツに向かう電車に乗った時のことです。私たちが座っていた車両にはお母さんと小学生の男の子が2人、そして隣の車両にはお父さんが座っていました。私たちがドイツのアーヘンで降りるために準備を始めた時、隣の車両に乗っていたお父さんが手招きし、お母さんと小学生の男の子2人も電車を降りる準備を始めたのです。
私は1歳の息子を抱えていたので、夫が先に降りる準備をしてドアのところに行き、私は後から出口に向かいました。私は夫の後ろに立ち、そこに左右両方からその家族がやってきたのです(お父さんは右から、お母さんと息子2人は左から、といった感じでしょうか)。すると、その男の子たちは私たちが持っていたスーツケースをペタペタ触り始めました。だからといってお父さんやお母さんが何かをいうこともなく、私たちも動けない状態で時間が過ぎました。まずマナー違反ですよね。
私を押しのけるように下車!
そしてアーヘンの駅に着くと、その家族は私を押しのけるようにして私の前に立ちはだかり、電車を降りていきました。私と夫は話をしていたので私たちが家族であるという事はわかったはずなのですが、1歳児を抱えた私を押しのけ、先に降りていったのです。
だからといって、彼らが急いでいたわけではありませんでした。彼らはプラットホームでどこかに電話をかけ、誰かと待ち合わせをしていたようです。ベルギーからドイツにやってくる国際電車に乗っていたにもかかわらず、その4人は何も荷物を持っていませんでした。女性なら誰もが持つような財布の入ったカバンなどを持つわけでもなく、旅行というわけでもなさそうでした。
彼らは電車の中でフランス語を話していたのですが、夫がいうには不法移民なのではないかとの事でした。あちこちの国で住民登録をしてあちこちの国から社会保障を受けていたり、物乞いをしながら生活をしていたりなど、様々な不法移民が問題になっているようです。
ベビーベッドのシーツなどが盗まれる!
シーツ等が盗まれて数が足りない
アーヘンに行った時、私たちはビジネスホテルに泊まったのですが、チェックインした時、私たちの息子のためにお願いしておいたベビーベッドは既に用意されていると言われました。しかしいざ部屋に行ってみるとベビーベッドがなく、どうやらルームサービスの係員がベッドの準備を忘れたのだろうということでした。
それ自体は何の問題もないのですが、どうやらベビーベッド用のシーツ等が盗まれてしまい、数が足りなくて準備ができなかったということでした。以前ベビーベッドを利用した移民がベビーベッドの枕カバー、シーツ等を持ち帰ってしまったらしく、数が足りなかったそうです。盗む人にも問題がありますし、盗まれたからといって数が足りず準備をしなかった、という言い訳にも驚きます。
また、日本の場合はホテルなどで持ち帰ってはいけない備品等を持ち帰られてしまった場合、電話などで連絡が行きますし、悪質な場合は窃盗とみなされることもあります。しかし、こちらのビジネスホテルなどは事前に支払う場合はクレジットカードなのですが、予約なしで飛び込みの場合は現金での支払いも可能であり、身分証明書等のチェックがないそうです。そのため、必ずしも宿泊客の身元を確認するわけでもなく、また、中にはデタラメを書く人もいるそうで、何かを盗まれてしまったら盗まれ損、ということが多いそうです。
スタッフの丁寧な対応
しかし、だからといってベビーベッドがなくても良いというわけではありません。息子のためにはベッドが必要ですし、それは何とかしてもらわなければいけませんでした。
幸いそのホテルのスタッフは非常に丁寧に対応してくれ、何とかベビーベッドやシーツなどを揃えてくれました。a&o HOTELS and HOSTELSというビジネスホテルなのですが、ここはアーヘンでもケルンでも対応がよかったです。日本から海外旅行でドイツに来る場合はビジネスホテルはお勧めできませんが、もしもヨーロッパの中であちこち回るならば、このホテルはオススメです。
不法移民が多いヨーロッパ
ヨーロッパと言えば、難民たちを受け入れているというイメージが強いかもしれません。しかし実際にはそのようなヨーロッパの社会福祉を利用している不法移民も多く、そのために制度が厳しくなっていることもたくさんあります。だからこそ、ヨーロッパ市民からは不満がたくさん出ています。移民の受け入れではなく、不法移民をどうするかということこそヨーロッパの課題なのではないかと思います。
コメントを残す