タイ在住歴1年半の女性です。バンコクで会社員として多くのタイ人に囲まれながら働くことは、タイ人について知ることができる絶好のチャンスです。また、プライベートでもタイ人と遊びに出掛けると、さらにタイ人の本の性質がよくわかって大変おもしろいものです。基本的にタイ人は陽気でまったりしているので、一緒にいてすごく楽しいですね。そんな大好きなタイ人に伝えたいこと、少し書いてみようかと思います。
持っているものがその人の価値ではないこと
タイ人も爆買いする!
爆買は、中国人だけの流行りと思っていませんか?今や経済成長著しいタイですが、実はタイ人も爆買真っ盛りなのです。外見が違うだけで、ブランドものを買い漁る姿は全く同じ。ある時、タイ人の同僚とドイツに出張へ行ったことがありました。5日間の日程で、イベントに自社のブースをだして宣伝活動するようなお仕事でした。日本人と出張すると、どうしても真剣な話をすることが多かったのですが、タイ人とは笑い合うことも多く、楽しい場面の多い出張となりました。
最終日のイベント終了後、夕食までは2時間ほどフリーの時間があったので、タイ人2人と一緒に街へ繰り出しました。私は、ドイツの街並みをただ単に楽しみたいという気持ちで出掛けた先、2人がここと、ここと、あそこに行きたい!と目を輝かせて言うのです。タイでは、贅沢税が高く、車やブランド品は日本より高い場合がほとんど。なので、ドイツでショッピング巡りをしたいという気持ちはよ~くわかります。そして、実際に街に着いてみると、早歩き!めちゃくちゃ速い!タイ人の歩行速度は、私の感覚的に日本人の1/2程度。なのに、ドイツで買い物をするとなんだこの速さは!しかも目がキラキラしている。グッチ、コーチ、シャネル。。次々とお目当てのブランドの店舗へ行き、しかも商品を見つけたあとの購入スピードがすごい!即決めです。ブランド品に全く興味のない私は、一緒に小走りするだけでなんだかヘトヘト。
お金があれば幸せ?
このエネルギーは、日本人にはもうないですね。というか、高度成長期にすでに日本人が通り過ぎてきた時代で、もう日本人の興味はここにはない。だけど、タイ人の興味は今ここにある。たぶん、どこの国も経済の発展とともにこのプロセスを踏んで行くんでしょうね。。だけど、タイ人が好きだらこそ、言いたい!ブランド品を買ってもそれが幸せに直結するとは限らないということ。そして、それをインスタグラムで見せびらかすことで、どんなメリットがあるのか、結局は自己満足で終わるだけで、その時代が終わればブランド品の価値は、自分の価値を上げるものでも何でもないということです。お金があっても幸せではない日本人がどれだけいることか。人生の価値は、お金でも、ブランド品でもない。いつも自分次第で心の中にあること、知ってほしいと思います。
「大丈夫」は、大丈夫じゃないときがあること
魔法の言葉「マンペライ」
タイ人と話していると、必ず「マイペンライ」という言葉が出てきます。これは、大丈夫、問題ないよ、という意味です。ゆったりまったり雰囲気で一年中真夏のタイらしい言葉だと思います。私が色々心配していると、こうやって満面の笑顔で声を掛けてくれて、安心させてくれる時は本当にタイ人ってなんて優しいんだろうと思います。海外に一人で暮らしていると、やはり心細くなったり、助けが必要なときもあるので、こんな外国人の私に気を遣ってくれてありがたいと、感謝感謝の日々です。ただ、大丈夫という言葉が明らかに大丈夫じゃないときだってあるのは事実です。例えば、会社で私がお客様から頂いたリクエストをタイ人の同僚に対応を依頼するとします。締切日の前日に、これ明日までだけど、大丈夫?と聞くと、「マイペンライ」の返答。
当日になっても・・・
締切当日。全然提出しにこない。聞くと、色々と理由を言われて、結局提出が遅くなるのです。そうすると、私がさらに遅くまで居残って、お客様への返答を考えなければならない。だから、私にとってはマイペンライではないですが、彼らは遅くまで居残る必要がないので、マイペンライなんですよね。まったり文化、好きですが、お客様が日本人などでまったり文化の国ではない場合、こちらの立場も考えて時間通りに対応してほしいなぁと思います。
でも、やっぱりタイ人は素敵
それでも、トータルで考えると、やはりタイ人の生き方って素敵だと思います。その瞬間、一つ一つを楽しみながら生きていて、よく笑うし、外国人に対して比較的寛容だし、他人と接することがすごく上手いんですよね。日本人は見習うべきことだなぁ、といつも感心してしまいます。このタイ人の良さがいつまでも続きますように。
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