マレーシアのペナン島をご存じでしょうか?知られているようであまり知られていない、地味に観光客が集まる島、それがペナン島です。とはいえ、アートの街とも呼ばれ、なんと街全体が世界遺産に登録されています。中日1日あれば、ちょっとしたお休みにも出かけられるバケーション先にぴったりですので、そんなペナン島のすばらしさをご紹介します。
ペナン島へ
どこにあるの!?
ペナンというのは一つの州の名前で、大陸側と島に分かれています。ペナン島の方は、マレーシア半島の西側に位置し、島と言っても本島と橋でつながっているくらい目の前に位置します。島には国際空港もあり、海外からも多くの航空便が発着します。ペナン州の州都がペナン島の東側にあるジョージタウンと呼ばれ、ここがユネスコ世界遺産に指定されているエリアです。
ペナン州のすごさ
マレーシアと言えば、首都のクアラルンプールやオラウータンで有名なボルネオ島が有名ですね。しかし、実はペナン州の経済力はクアラルンプールにも劣らずすごいもので、GDPはマレーシアでトップだそうで、お給料も最も良い地域の一つなのだとか。確かに、行ってみればわかりますが、とても清潔で治安の良さそうな公共バス、きちんと舗装された道路、ごみが少なく、計画的に街が作られているのがよくわかります。英語標識も多く、旅行者としてもかなりストレスフリーで旅行できます。生活に余裕のある人が多いと思うので、歩いている人に道を聞いても、結構丁寧に教えてくれました。
人種の多様性
マレーシアは、アジア版のアメリカようなもので、多様な人種で溢れています。ペナン島も同様で、一度公共バスに乗れば、前に乗っているおじちゃんはインド系、後に乗っているおばちゃんは中国系、隣に乗っているのは、マレー系と見た目も言葉も違う人たち。。。どうやって共存できるのかと疑問に思いますが、帰りの空港行バスに乗っていたとき、後の中国系おばちゃんが携帯で中国語で話していると思えば、前にいたマレー系のおばちゃんに英語で突然話しかけてきて、バス降り場がどこか聞いている。。なんて素晴らしい!こうやって、共通点を見つけ合って異なる人種同士が共存している姿を目にして感動しました。日本では、これから人口が少なくなっていって、移民を多く受け入れるようになっていったときに、同じような光景になるとはちょっと考え難いなぁ、とバスに揺られて考えておりました。
見どころポイント
さすが世界遺産
前述の通り、世界遺産エリアはペナン島のジョージタウンと呼ばれる場所です。イギリスの植民地支配を受けていたペナン島ですが、その頃に建てられたイギリス建築と多くの住人である華人、それから増えたマレー系、インド系、イスラム系と様々な文化が混ざり合い、世界に類を見ない独特な文化を創り出しました。植民地化しようとした欧米列強国と、中華系の文化が混ざり合った文化はプラナカン文化と呼ばれ、シンガポールにもペナン島に似た雰囲気を感じられる地域があります。これはマラッカ海峡という、貿易でも世界的に重要な位置にあったということもこの文化を作った一つの理由です。そしてなぜその文化が注目されているかというと、建築物の目を張る綺麗さが一番にあります。さらに世界遺産に2008年に登録されてから街中に広がったという数々のアートが、ペナン島の風物詩になっています。
プラナカン建築の魅力
それは、誰しもが見た瞬間に心奪われる建築デザインです。原色を多く使って、クッキリとした煌びやかな色に中華系だけどなんだか、中国にある建築とは違う。。。この何か違う、が多くの人惹きつけるミソなのでしょうか。おしゃれな建物が街中に並びます。その中でも、プラナカンマンションはかつてプラナカン一家の邸宅であった家を改装し、博物館にしたもので、英語ツアーもあり、プラナカン建築を知るにはとっておきの場所。また、プラナカンに準じたホテルも多く存在し、中でもブルーマンションはかなり人気のホテルです。シーズンで異なりますが、私が訪れた9月はすでに予約でいっぱい。そして、1泊2万円くらいしていました。さすがにちょっと高かったので手は出ませんでしたが、ホテルの外観を見に行くと、予想を裏切ることなく外壁はおしゃれなブルーにおしゃれな装飾。。。いつか泊まりたいホテルリストに入ったくらい憧れのホテルになりました。
楽しいアート巡り
人溜まりあるところには、アートあり。ですね。街中の至るところに現れるアートたちは、絶好の写真撮影スポットなので、いつも人だかりがあります。それも楽しいものばかり。あるアートは、男の子が自転車に乗っていて、自分は自転車の後ろに乗っているような写真が撮れたり、人々が押し合いしているアートに混ざって自分も押し合いしているような写真を撮ったり、多くがノスタルジック的な昭和っぽいタッチで3Dアートのようなものですね。こうやって、見ている人も一緒になってアートに入り込めるところが、人気の理由でもあるのでしょう。インスタ映え間違いなしです!
短期のバケーションにぴったり
これだけ見どころがたくさんあっても、小さなエリアにレストラン、ホテルも含めすべて詰まっているので、歩いてみて回れて、あちこち移動する必要がなく、中日1日でも十分楽しめるのがペナン島です。島の北部にはビーチもありますが、海はあまり綺麗ではないのでおすすめしません。ぜひ、ちょっとしたお休みがあるときの、ちょっとした息抜きにペナン島を訪れてはみてはいかがでしょうか。
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