カンボジアに住んで気付いた日本の良さと問題点とは?日本食はおいしい!

カンボジア在住です。カンボジアで生活していると、やっぱり日本はいいなぁと思うこともありますし、逆に日本のここは問題だなと感じることも少なくはありません。また、私はカンボジアで生活する前にオーストラリアで暮らしていましたが、その時も日本の良さや悪さを感じていました。ここでは、海外で暮らしたからこそよくわかる日本の良いところと悪いところを紹介したいと思います。

日本の良いところ

 なんといっても治安が良い

日本は世界的にトップクラスで治安が良いです。例えばカフェやレストランで荷物を置いたままトイレに行っても盗まれる事はありませんよね。座席を取るためにスマホをテーブルに置いていく人もいます。電車で寝ることができ、酔っ払った人が夜中に路上で寝ていても安全です。女性1人が夜中に出歩くこともできますし、財布や携帯を落とせば交番に届けられているのではないでしょうか。そもそも財布や携帯をズボンの後ろのポケットに入れることが可能な時点でとにかく安全な社会であるということがわかります。
私のいとこはアメリカに住んでいます。日本のホテルで朝食のビュッフェに行ったそうですが、日本人が携帯をテーブルに置いて行く姿を見たときに忘れ物だと勘違いし、慌てて届けに行ったそうです。すると席を取るためのものだと言われたそうで、とても驚いていました。また、私が住んでいるカンボジアはスリやひったくりがとても多く、財布や携帯をポケットに入れることなんてできません。私の日本人の友人は夜に酔っ払ってカンボジアの路上で寝てしまったことがあり、目が覚めたら所有物は全て盗まれていたそうです。もちろんこれは本当に自業自得です。本人も「命があってよかった」と笑いながら喋っている位です。
日本に住んでいるとあまり疑問に感じないかもしれませんが、これは世界に誇ることができる素晴らしいことです。

 環境に気を遣っている

最近の日本はゴミの分別にとても厳しいですよね。燃えるゴミと燃えないゴミを分別するだけではなく、プラスチックや紙、ペットボトルその他もろもろ。もちろん地域によって違いますが、私が東京に住んでいた時は、ペットボトルのラベルもきれいに剥がして洗って捨てるように言われました。プラスチックのゴミも汚れていたらきれいに洗い流さなければならず、最終的に食べたポテトチップスの袋も洗って捨てていた記憶があります。めんどくさいといえばめんどくさいですが、これが習慣化されている日本はすばらしいと思います。
比べて良いのか分かりませんが、カンボジアのゴミの種類は1種類しかありません。ある日目覚めたら辺り一面白い煙に覆われていて、「どこかで火事かな?」と思っていたら火元はなく、どうやら大量のペットボトルが工場で燃やされていた、という事もありました。

 ご飯がとにかくおいしい

これは私が日本生まれ、日本育ちということもあり、また特別和食が好き、ということもありますが、そうではなかったとしても日本の食事は何でもおいしいですよね。牛丼屋さんなどのチェーン店で低価格で質の良いものが食べられるのも魅力的です。
私はカンボジアの料理も好きなのですが、日本に一時帰国していた上司がお土産にハッピーターンを買ってきてくれた時、おいしすぎて感動した思い出があります。日本にいたときには一度も自分で買ったことなんてなかったのですが。

 居酒屋がある

日本の居酒屋文化は「食べながら飲む」場所ですよね。おいしい焼き鳥と美味しいビールが同時に味わえ、さらに仲間と長い時間語り合うことができる場所でもあります。
海外では「食べる場所は食べる場所」「飲む場所は飲む場所」と別れている気がします。例えば食べる場所はピザ屋さんで、飲む場所はバーかパブ。もちろんピザ屋さんでもワインを飲むことができるでしょうが、長居するというイメージはありません。おいしいご飯を食べながら飲むことができる日本のような居酒屋文化は時折とても恋しくなります。

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2017.10.14

悪いところ

 政治や世界情勢に興味のない人が多い

私がオーストラリアの語学学校に通っていた時、たまにディスカッションの授業がありました。トピックは「自分の国の政治や選挙について」「環境について」「社会情勢について」などで、黙り込むのは私も含め、決まって日本人でした。
他国の人たちは若者でも政治の話を積極的にしていました。私たちが居酒屋で恋愛の話をしているのと同じ感覚で、海外の人はバーで政治や経済について語るのです。私は海外に出てから、どれだけ自分が政治や経済について知らなかったのか、興味を持っていなかったのか、ということを知りました。そしてさらに自分の国のことでありながら海外の人に話をすることができないという恥ずかしさを覚えました。それ以来、きちんと日本の政治や経済についても関心を持つようになりました。

 働き過ぎ

「過労死」という言葉がそのまま英語としても使われているということを知っているでしょうか。今や、過労死という言葉は世界のどこでも通じると言って良いほどあちこちで使われています。私は日本にいる時、その事実を知りながらも特にそれが問題だとは思っていませんでした。私自身は介護の仕事をしていましたから、残業はほとんどなかったですし、有給こそ取りづらかったものの、他の会社員と比べて休みもあったと思います。しかし今、やはり日本人は働きすぎだと思います。というよりは、仕事に対する感じ方が他国の人とは少し違うのではないでしょうか。
会社に勤めるという事は労働力と引き換えに収入を得るということです。会社はその労働力の対価として給料を支払います。雇われている人もその給料に見合った仕事をしなければいけません。そこはイコールであり、上も下もないのです。それは裏を返せば、給料に見合わない無給残業や休日出勤はあるべきではないということです。
もちろん仕事には責任も伴いますから、自己の責任の範囲内で仕事を行いますよね。時間内に仕事を終えることができなければ残業は避けることができないでしょう。しかし日本人のように上司の命令にはそむけない、新人は休みが取れない、サービス残業が当たり前、などという感覚は海外にはほとんどないのです。有給はバンバン使います。
もちろん日本も会社によって違いはありますし、すべての会社がそうだというわけではありません。しかし「会社のために働く」「仕事のために生きる」という意識ではなく、「生きるために働く」「生きるための仕事」という感覚も忘れないでほしいと思います。

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海外に行って初めて気づく日本

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