イギリス女性のお化粧!口紅の違いは階級の違い!?

お化粧は、各国特徴があって、調べだすとめちゃくちゃおもしろいテーマであることは間違いありません。60か国これまで旅してきましたが、私の勝手な大陸毎の印象としては、日本を含めた東アジアの女性は目が小さいので、目を大きく見せるようなテクニックを使う。東南アジアとアフリカの女性は眉毛を太くしっかり描く人が多い。ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア等の女性ははっきりとした顔の人が多いので、化粧っ気の無い人が多い。南アメリカの女性は、元々顔がはっきりしているにも関わらず、さらに塗り強調したがる。中東の女性は、とにかく目、目、目を黒で囲い込む。。。特に私が衝撃的だったのは留学で1年間過ごしたイギリスです。

見た目はハッキリ

 お化粧の印象

まず、イギリスの女性、主に20代ですが、全く化粧をしない人か思いっきり化粧をする人に分かれると思います。で、この思いっきり化粧をする人というのは結構いて、額から顎を通り過ぎてデコルテまで、完全防備なのです。全てしっかり、濃く、はっきり描く。ファンデーションもびっくりです。日本では、なるべく素肌に近いようなお肌を再現するのが良いとされるのに対して、日照期間の少ないイギリスでは、肌が真っ白な人が多いので、ガングロギャルのように茶色のファンデーションを何重にも塗る人が多いのです。しかも、粉タイプより、リキッドのようなドロドロタイプをたっぷり塗って、お肌にしっかり蓋をしてしまいます。あまりに自然派からはかけ離れた化粧っぷり。

 口紅の違いは階級による

日本でも口紅は流行っていますが、真っ赤な口紅はどちらかというと韓国の流行りの方が大きいイメージ。日本では、やはり他の国に比べると無色、無臭のナチュラルビューティが好まれる傾向にあると思います。それと比べ、イギリスではこんな感じ。1770年に英国議会は、女性が口紅を塗ることを禁止しました。その理由は、口紅は魔法のように、男性たちを結婚へ誘う力があるからだといいます。また、昔はフランスで売春婦がよく口紅をつけていたことから、イギリスでは上流階級がつけるものではありませんでした。でも、今は誰しもがつける口紅。ですが、階級が重んじられるイギリスでは、化粧、服装、カバン、靴、髪型、など見た目が階級によって異なるのが大きな特徴だと思います。確かに、イギリスでは街を歩いていると、明らかに毛皮を着て高そうな靴を履いておしゃれした親子とか、それとは反して全身ボロボロの服装の人とか、0から100までのレベルが存在するイメージです。スーパーマーケットでさえ、オーガニック製品ばかり置いてあるような高級スーパーや、移民が経営している安っぽいものばかりを売っている怪しいスーパーまで、顕著に階級分けされています。

 口紅:何が美しいとされるか

階級はともかく、昔のナチュラルビューティと今のモダン英国ビューティの違いは何かというと、同じ口紅をつけるとしてもその顔料の違いだと言います。ただつけては、男性たちにこの美しさを作り出している苦労をわかってもらえません。わかってもらえるように、でもやりすぎないようにするために、自分に似合った、色をつけること。エリザベス2世が戴冠式で付けておられた赤色は、プロフェッショナルで高級感あるもとされています。ピンクは、女の子らしく、若く、春夏色です。ベリー色は、秋冬。この3色がイギリスでは人気な色のようです。赤色にエリザベス女王が参照されるところがさすがイギリス。日本では、どこそこの女優がつけているから、くらいにしか世の中は話題になりませんよね。

基礎化粧品

その他興味深いのは、日本のように洗顔、化粧水、乳液の3ステップがないことです。

 化粧落とし

これが一番大切だとされる日本に対して、多くのイギリス人女性はコットンで軽くふき取り終わり。化粧をしたまま寝てしまう人も多くいると言われます。洗顔もろくにすることなく、そのまま次の日も出勤、通学、なんて人も。。。これで、化粧品に対する考え方が全く違うことが明らかです。

 ローション関連

洗顔をしたとしても、それで終わり。ローションを塗ったりする人は、あまり多くありません。つまり、化粧水と乳液のステップがない。確かに、トナー(化粧水にの代用)、モイスチャライザー(乳液の代用)というのは存在するものの、日本ほどこだわってこのステップを踏んでいる人が少ないようです。その理由の一つには肌質が違うこと。西洋人のお肌って触ってみるとよくわかりますが、アジア人よりすごく硬いですね。ものすごく強そう。また硬水なので洗顔をしすぎるとお肌が乾燥しやすくなるので、あまりお肌をいじらないようなのです。私のフラットメイトも朝起きて、水で顔を軽く洗うだけで、大学へ出かけて行っていました。これは理にかなっていると言えるでしょう。でも、日本から来た留学生の多くは、基礎化粧品で困っている人、たくさんいましたね。だから、日本から家族にわざわざ送ってもらっている人もいました。

こだわりがあれば日本から

いつも使用している化粧品があるのであれば、どこへ行くにも必ず持参することをおすすめします。この世はグローバリゼーションと言いますが、やっぱりまだまだどこでも何でも買える時代ではない。各国、化粧品に対する考え方も好みも異なるので、日本スタイルを信じているのであれば、日本から持って行くのが一番安く、一番自分に合ったものでお肌のトラブルもなく済むでしょう。

   

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