最近では日本にも様々なホリデーと呼ばれるお祝いがありますよね。10年前には存在しなかったお祝いもありますし、日本独自のお祝いなどその種類も様々です。同時に海外のホリデーと一概にいっても、やはり世界には様々な文化の違いがありますから、同じホリデーだと思っても海外に行けば違った、ということもあります。ここでは私が実際に生活してきた国におけるホリデーと日本のホリデーの違いについて紹介します。
大晦日と元旦(ニューイヤー)in オーストラリア
日本では最も大切な行事
日本での年末年始は1年の中で1番大切な行事といっても過言では無いですよね。初詣は神社に行き、1年の健康や幸運を願い、お正月は家族と過ごしてお餅を食べたり、という日本独自の文化が存在します。私は日本の正月の雰囲気がとても好きです。
オーストラリア、シドニーの年末年始
オーストラリアのシドニーは世界で最初に新年を迎える場所として、世界各国から様々な旅行者が訪れます。私はメルボルンというシドニーに続く第二の都市で年越しをしました。年末は日本のように休んだりする事はなく、大晦日まで普通に仕事をします。
私はメルボルンのフリンダース駅という街の中心にあたる場所にカウントダウンをしに行きましたが、人が多すぎて友達とはぐれないように手をつなぎ、年が明けてから花火が上がったと思いきや、周りの外国人はとても背が高くてなかなか花火を見ることができなかった記憶があります。大きい都市だと至る所で花火が上がります。
しかし、元旦自体はとても静かです。日本のようなお正月という文化はないので、1月2日からは何事もなかったかのように普通の日々が始まるのです。
大安売りデー
1年で1番お買い得のセールがある日は国によって違います。日本の場合は新年の大安売りセールがそれかと思いますが、オーストラリアは12月26日にボクシングデーというものがあり、この日が1番安く買い物ができると考えられています。アメリカの場合はブラックフライデーと言われていますよね。最近日本でも行われるようになってきましたが、ブラックフライデーはアメリカからきたものです。
しかしどの国でも言える事は、大安売りセールの日が1番安いとは限りません。前々からセールをしていたり、当日に欲しいものが売り切れていたりすることもありますから、その少し前が1番の狙い時だったりするのです。
バレンタインデー in カンボジア
女性が男性にチョコを渡す日
日本のバレンタインデーと言えば、女性が思いを寄せている男性にチョコレートを渡したり、恋人や旦那さんにプレゼントをする日ですよね。実はこれは日本独特の文化です。世界の大体の国では男性から女性にプレゼントや花を送りますし、あるいはお互いに送り合ったりすることもあります。日本にはホワイトデーがありますが、多くの国には存在しません。
男性から女性にプレゼント
カンボジアは自営業で収入を得ている人が多いため、何かイベントがあったりすると手作りで様々なものを作り、売りに出します。バレンタインデーも然り、2月を過ぎると街の人々は布でバラの花を織り、小さな飾りなどもつけて花束を作り始めるのです。男性がこれを購入して女性にプレゼントします。
カンボジアはお菓子やお土産などを売っている子供が多く、バレンタインデー当日は小さな女の子が1本1ドルで赤い花を売り歩く姿もよく見かけます。カンボジアはバイクが普及しているため、2人乗りをしているカップルの女性はきっと男性から受け取ったのだろうと思えるような大きなクマのぬいぐるみや、キラキラ光る風船、バラの花束を抱えていることもあります。
カンボジアの平均収入は毎月200ドルから300ドルですから、彼らにとっては高級であろうプレゼントを贈るのは、やはり大切な彼女や奥さんのことを思っているからこそだと、とても温かい気持ちになります。
ハロウィン in アメリカ
ハロウィンはコスプレをする日?
ハロウィンといえばコスプレ、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。毎年渋谷ではハロウィンコスプレ大会が行われ、ニュースにもなっていますね。私はアメリカにいとこがいるので、去年はアメリカでハロウィンを過ごしました。アメリカでのハロウィンはティーンエイジャーがお化けの格好などをして「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!)」と言いながら近所を練り歩きます。
クオリティーにびっくりなデコレーション
コスプレに重きを置いているからか、仮装のレベルは日本の方がはるかに高いのですが、私は近所のデコレーションのレベルの高さに驚きました。もともと家の大きさは日本の外よりも大きいのですが、その人のためだけにどれだけ気合を入れたのだろうと思うほど、家のガレージにお化け屋敷を作ってみたり、遊園地にあるような大きさのお化けのバルーンを置いてみたりと、とにかく工夫をしている家が多かったです。
大人がトリック・オア・トリートをしても良いですし、一応お菓子はくれますが、あくまでもそれは子供のためのもの、という感じがしました。ちなみにハロウィンの行事に参加したくない、子供が来たら嫌だ、という場合はハロウィンのデコレーションはせず、家の明かりを消しておくそうです。だからもしもアメリカでハロウィンの行事に参加することがあったら、このような家には行かないようにしましょう。
クリスマスVSオーストラリア
オーストラリアで最も大切なホリデー
オーストラリアはクリスマスが1年で1番大切だと考えられています。実際にクリスマスホリデーという長いお休みもあります。
日本のクリスマスは恋人と過ごすというイメージが強いですが、オーストラリアのクリスマスは家族と過ごします。12月になると、クリスマスまでの日数を数えるためのアドベントカレンダーでカウントダウンを始め、クリスマス当日には七面鳥やジャムがたっぷり入ったイギリス文化であるミンスパイを食べ、家族で時間を過ごすのです。この日はどこに行ってもお店が閉まっており、閑散としています。
ちなみにクリスマスにケンタッキーのフライドチキンを食べるのは日本独特のもので、外国人の友達にこの話をするとまず大笑いされます。よかったら試してみてください。
独自の方法で祝う
日本には海外ではあまり知られていない独自の文化もありますし、日本人は基本的に様々な国や宗教からお祝い事を選び、それを自国に持ち帰って独自の方法でお祝いする傾向があると思います。日本人はお祭り好きですね。そんな日本人に好感を覚える毎日です。