クリスマスといえば、雪が降ったホワイトクリスマスなど寒いイメージが多いのではないでしょうか。南半球に位置するニュージーランドでは、クリスマスは暑い夏にやってきます。ここでは、ホワイトクリスマスとは一味違う南半球でのクリスマスの様子を紹介します。
とにかく暑いクリスマス
クリスマスは夏にやってくる
日本ではクリスマスというと、温かい料理を家族で食べ、子供たちはサンタクロースからのプレゼントをウキウキしながら待っている、という感じなのではでしょうか。
9月からサマータイムが始まるニュージーランドは、12月になると気温も上がり、真夏になります。ニュージーランドでは、夜の9時を過ぎてもまだ辺りは明るく、気温も高いため、クリスマスの晩ご飯は家族や友達とビーチに出かけ、バーベキューをするのが一般的です。夜も暗くなるのが遅いため、「早く寝ないとサンタさんが来ないよ」という事はありません。むしろ、やっと暗くなった頃に家族でイルミネーションを見に出かけることもあるのです。
サンタはサーフィンでやってくる?
夏のクリスマスと聞くと、「サンタがサーフィンをしている」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。しかし、ニュージーランドではそもそもサーフィンができるようなビーチはかなり遠方になり、一般的なビーチは波が高くないためサーフィンには向いていません。
そのため、サーフィンをしているサンタさんには残念ながら会うことができません。もしかしたら、浜辺でバーベキューをしているサンタさんに会う事はできるかもしれませんが…
クリスマスムード
クリスマスツリー
クリスマスといえばクリスマスツリーですよね。家庭でクリスマスツリーを飾ることも多いでしょう。ニュージーランドに限ったことではありませんが、海外では本物のモミの木や松の木をクリスマスツリーとして使うことが多いです。個人でツリー専用の木を栽培している人も多く、街中を車で走っていると「クリスマスツリー1本10ドル」などという看板を目にすることもたくさんあります。
日本のようにプラスチックのものを飾る家庭もありますが、その場合、実物の木と同じようなサイズを買おうと思うとかなり高価になってしまいます。また、枕元にプレゼントを置く日本とは違い、ニュージーランドではクリスマスツリーの下にプレゼントを置きますから、ツリーは大きくなければいけないのです。
ちなみに、クリスマスが終わったら専用の業者さんに連絡することにより、クリスマスツリーを引き取ってもらうことができます。
サンタクロースが出没する
クリスマスといえばサンタクロースですが、ニュージーランドでは11月から街のあらゆるところにサンタが出没するというイベントがあります。特に首都のウェリントン、オークランドやクライストチャーチなどの主要都市では毎年盛大なパレードが行われます。
最大都市オークランドのサンタパレードでは、約4,000人の参加者が300個近い出し物とともに、全長2.2キロ練り歩きます。さらに大勢の見物客が押し寄せるため、街の中心であるクイーンストリートはとても賑わうのです。
町中はセールがいっぱい
25日は全てお休み
クリスマスは、家族や友達とプレゼント交換をするのが一般的です。そのため、プレゼントが大量に必要になります。ニュージーランドでは10月31日のハロウィンを過ぎると一斉にあちこちのお店でクリスマス商戦が始まります。
クリスマスも仕事、という人は日本では多いですよね。しかしニュージーランドでは、クリスマスである25日はどこも休みになります。レストランはもちろん、年中無休のはずのスーパーマーケットやショッピングモールも、この日だけは閉店します。開いているのは病院ぐらいでしょうか。そのため、クリスマス前にはこの25日に備えて大量に品物を買う人がお店に殺到します。
ボクシング・デー
25日はどこもお休みですが、翌日の26日は一斉にお店が開き、ボクシング・デーのセールが始まります。この日もニュージーランドでは祝日となり、1年で1番品物が安くなります。
イースターやハロウィンなど、何かとイベントや祝日の多いニュージーランドはセールも多く、商品が定価で販売される事は滅多にありません。大体は10%から30%オフですが、ボクシング・デーは50%から80%オフになります。そのため、26日は朝からどこも大行列が出来上がります。
以前、私はショッピングモールで働いていたことがありますが、26日は「従業員は車を敷地内に駐車してはいけない」という通達を受けたことがあります。あっという間に商品は売り切れてしまいますから、欲しいものや行きたいお店がある場合、あらかじめ計画を立てておくと良いでしょう。ちなみに、私は毎年、この日は仕事で駆り出されていましたから、残念ながらこのセールの恩恵を受けたことがありません。一度ぐらいは消費者としてお店に行ってみたいものです。
家族や友達と過ごすクリスマス
日本ではクリスマスというと雪が降って幻想的、厳かなイメージが強いのではないでしょうか。ニュージーランドは正反対で、家族や友達と、ビーチなどの屋外でワイワイ騒ぎ、食べて飲んで楽しもう、という賑やかな雰囲気があります。
また、私は本物のツリーを室内に飾るところが好きです。また、意外にも人々が盛り上がるのはクリスマスではなく、翌日のボクシング・デーであるという現実的なところも楽しいと思っています。皆さんももし余裕があれば、ニュージーランドで一味変わったクリスマスを過ごしてみてください。
コメントを残す