英語を話せるようになるためには、留学にいかなければならない、高い英会話スクールに通って外国人講師のもとで勉強しなければならない、などと思っていませんか?実は、国内にいても英語力を上げることは十分可能です。逆に言えば、海外に行っても英語力が上がらない可能性は少なからずあるのです。ここでは、日本国内にいながら英語力を上げる方法について紹介します。
失敗を恐れない
日本人は、世界的にも高い教育水準の中で英語を勉強している年数が長い割に、英語がしゃべれない民族だと言われています。その大きな理由の1つが、日本人は間違いを極端に恐れる、ということです。
考え込んでしまう・・・
間違った英語を話したくない、英語を間違えて笑われたくない、などという思いから、なかなか英語を話すことができません。私の外国人の友人は、とある日本人と英語で話した時、彼は1つの文章をいうために5分ぐらい考え込み、やっと口を開いたかと思ったらまた5分ぐらい考え込んで次の1つの文章を言っていた、と話してくれました。間違えないように、一生懸命時間をかけて文章を頭の中で構成し、それを口に出すのです。しかし、5分で1つの文章しかしゃべれないようでは、会話が成り立ちません。
間違えても構わない
これは少々極端な例ですが、このような日本人は実は少なくありません。そして、このように間違いを恐れている限りは、どこに行っても英語の習得はできません。英語を勉強するためには、まず「間違えても構わない」「間違えたら間違えた時に考えよう」などと割り切ることも大切です。
相手の表情を見て判断する
とは言え、自分の英語がしっかり相手に通じているかどうか不安に思うことありますよね。そんな時は、黙ってしまうのではなく相手の表情を見ることが大切です。相手が自分の言っていることをしっかりと把握したならば、それは顔を見ていればわかります。逆に、「ん?」という表情をしたときには、相手に通じていないということです。
通じる人もいれば通じない人もいる
以前アメリカ出身の友人とヨーロッパ出身の夫と3人でしゃべっていた時、夫には言いたいことが通じたのですが、友人には通じなかったということがありました。夫は私の英語に慣れていますから、私が多少間違えたとしてもすぐに意味を汲み取ってくれます。しかし友人にはわからなかったようで、彼女の顔は明らかに「ん?」という顔をしていました。その時は夫が彼女に説明していました。
そういうこともあるのです。想像力を生かして理解してくれる人もいれば、なかなかそうはいかないという人もいます。そのため、会話をするときには相手の表情を見ることが大切です。
国内で英会話の力を上げる
好きな洋画やドラマはありませんか?そのDVDを使い、英語の力を上げることができます。
英語の映画やドラマを利用する
DVDには多くの場合、英語の字幕があります。日本語で音声を聞きながら英語で字幕を読むことで、会話力を身に付けることができるのです。映画やドラマの中には、日常的に使えるような表現もたくさんありますよね。ぜひ、これらの表現を暗記しましょう。それにより、極めて自然な英会話を勉強することができるのです。
英会話のテキストなどを使うと、やはりネイティブが使わない表現もたくさん出てきますし、例文も不自然な時があります。映画やドラマならば極めて自然な表現が出てきますから、日常的に使っても違和感がありません。
ロマンスものがオススメ
とは言え、映画やドラマにはジャンルがありすぎてどんなものを選んだらよいのかわからない、という人もいるかもしれません。例えばTOEICの場合、医療で使われる単語や科学的な単語など、多少の専門用語も要求されます。そのような場合は、それらの分野のドラマを見ることで単語を覚えることができます。
しかし、とりあえず英会話を勉強したい、とりあえず日常会話をマスターしたいという場合、オススメのジャンルはロマンスものです。恋愛ものの映画やドラマの場合、多くは痴話げんかが含まれます。痴話げんかは、日常的に自分の言いたいことを主張するためには大切な話方なので、覚えておいて損はないでしょう。
外国人と話せる話題を準備する
日本人は、英語を話したがる割には話す話題がない民族だと評価を受けることがあります。外国人と会ったときに話せるような話題を用意していないということです。
一般的な質問はつまらない
例えば、日本に住む外国人に対して「日本は好きですか?」と聞いたとします。おそらくこの外国人は、飽きるほどこの質問をされていることでしょう。それくらい、日本人はなかなか外国人との会話を広げることができないと言われます。外国人に対して日本の好きなところは何か、どのくらいの頻度で自分の国に里帰りしているのか、などという質問も一般的すぎます。
外国に関する話題を普段から貯めておく
それならば、一体どのような話題を振ったらよいのでしょうか。そのためには、自分なりに外国の知識を身につけておくことが大切です。
例えば、ベルギーはビールやチョコレート、ワッフルで有名ですよね。もしもベルギーの人に出会った時に少なからずベルギーに関する知識があれば、例えば「ベルギーにはどんなビールがあるの?」「どれくらいビールを飲むの?」「ビールはどれくらいの値段なの?」と聞くことができます。これにより、話題を広げることができますね。
一見簡単そうに見えますが、このような話題の広げ方はその国に関する知識がなければできることではありません。そして、いつ、どこの国の人とも話ができるようにするためには、普段から外国に興味を持ち、話題を貯めておくことが大切です。
英語力 + 話題の準備を!
いかがでしょうか。国内にいながら英会話力を身に付けるためには、英語力を習得すれば良いだけではありません。英会話力を身に付けるということは、コミュニケーション能力のみならず、人と話すための話題をも身につけるということです。そのためには普段から努力をすることが大切です。
特に日本は、海外からは「極めて英語が通じない国」と評価を受けることがあります。世界的に高い水準での英語教育が何年も行われているにもかかわらず、英語が通じない国だとの評価は残念ですよね。
グローバル化が進む昨今、ぜひ英会話能力のみならずコミュニケーション能力と知識を身に付け、怖がらずに外国人と話せるようになりたいものです。
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