ロシア人の仕事とキャリアに対する考え方

ロシアで仕事をして5年以上になります。 ロシア人と仕事をする中で、いろいろと日本との違いを感じています。今回は私が気付いたロシア人の特徴や彼らと働く際のコツについて紹介させていただきたいと思います。

仕事に対する考え方

日本のように大学3年生から就職活動を開始することはなく、大学を卒業してから仕事を探し始めます。皆が企業に就職を希望するわけではなく、フリーランスで仕事をする人もいます。

 労働手帳

ロシアには労働手帳と言われる手帳があり、そこには自分の今までの職歴が全て記入されています。いつ入社しどのような役職で、どのような仕事を行ってきたのかが全て記入され会社のスタンプが捺印されます。採用時の参考として労働手帳を確認する企業もあります。在職期間中は会社が手帳を保管し退職時に記入捺印され返還されます。 そのため、履歴書の詐称等の心配はありません。

 仕事内容と評価

仕事は内容ごとに担当者がわかれていることが多く、例えばレストランやカフェでもテーブル毎に担当者が分かれているために、空いている人に声をかけてもその人がたとえ暇でも担当の人に声をかけてくださいと言われることもあります。
担当する仕事が決まっているので、具体的な仕事内容と目標を設定すると、目標を達成するために努力する人が多いように感じます。自分がどのように評価されているのかとても気にする人が多いので、評価結果と理由、また、それに対する報酬を明確にすると納得して仕事に取り組む人もいるのかなと思います。

 従順な人が多い?

自分の上司に対しては、面と向かって逆らわない人が多い印象です。上下関係をきっちりさせると、良いのか悪いのかは別として、基本的には自分の感情を抑えて上司の意見を聞き入れて仕事をしている人が多いように個人的に感じます。もちろん、陰で悪口を言っている人は多いと思いますが、それはどこの国でも同じです。

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キャリア形成

ロシアの大学進学率は高く、頭の良い人が多いと感じています。ビジネスセミナーや自己啓発にも積極的で仕事をしながら通信教育や大学院に通っている人もいます。また、大学を卒業後、もう1度学びなおすために大学へ通っている人もいます。会社で研修の機会が与えられることもあり、社員揃って勉強会に参加することもあります。

 転職に対する考え方

1つの会社に長く勤めるという意識はあまり高くなく、もちろん待遇面で気に入れば長期間1つに会社に勤める人もいますが、1、2年して経験を得たら何の戸惑いもなく転職する人が多いと思います。
自分のキャリアを築くことがまず第1です。国立大学を卒業し、コミュニケーション能力の高いまだ20代中盤の女性は、有名企業ばかり数社で順番に勤務し、夢をかなえるために海外で仕事を見つけあっさり転職しました。決断が早くフットワークがとても軽いです。私はずっと1つの会社に勤めていますが、ロシア人に話すとびっくりされますし、5年後にも同じ会社で仕事をしているイメージが想像できるの?何かやりたいことは無いのと聞かれたりします。

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仕事中のちょっとした休憩には

自分の誕生日などにはケーキを持ってきて同僚に振る舞ったりします。 お酒が強い人でも甘いものは大好きで嬉しそうにケーキを食べています。 ケーキと一緒に飲む紅茶には四角い砂糖が3個ぐらい入っています。そうです、ロシア人は甘いものが大好きです!

 おちゃめなロシア人

日本ではコーヒーをテイクアウトして出勤する人もいるかと思いますが、ロシアでもコーヒーのテイクアウトが普及したのはそれほど前ではありません。ロシア人が可愛らしく見えるのは、カフェラテを注文する人が多く、砂糖を入れ、さらにシロップを追加し、ホットでもストローをさして飲んでいるところです。熱々のアメリカンコーヒーにもストローがさされるので、勢いよくストローで飲んでしまった時は軽く火傷をしますね。

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ロシア人の助けが必要なら

ロシア人の助けや協力が必要な時はケーキやチョコを持っていくと態度が柔らかくなり、助けてくれるかもしれません。助けてくれたときには、お礼も小さなものでもいいので、目に見える形で表現すると見た目が怖いロシア人が笑顔になって喜んでくれると思います。

 甘い物が大好きなロシア人!

頭が良く仕事にも基本的にまじめに取り組んでキャリアを積んでいき、初対面では冷たそうなイメージのあるロシア人ですが、甘いものが大好きで見た目に伴わずかわいい面もあるんだよということを紹介させていただきました。

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