ダウンアンダー(イギリス人から見て地球の裏側)と呼ばれるオーストラリアと聞くと、まず思い浮かぶのは、コアラやアボリジニ-、オペラハウス、ビーチではないでしょうか。その面積は「大きい」とか「広大」では言い表せず。「とにかくデカい」という表現が一番しっくりきます。よくオーストラリア人の気質や特色などを紹介したサイトを目にしますが、日本の20倍の広さを持つ彼らの国民性は”Easy going”の一言では言い表せません。オーストラリア人の特徴と、上手にコミュニケーションをとる方法を紹介します。
地域により異なる性質
オーストラリア人の特徴といっても地域によって異なります。例えば、メルボルン(VIC)は人口が2番目に多く、普段の生活で、色々な国籍の移民と触れ合う機会も多くなります。異文化を受け入れ、楽しむ傾向があるのがメルボルンの人だと言えます。また、他の州の人はメルボルンの人を「頭の回転が速く、喋るスピードも速い」とイメージする人が多いでしょう。
人口1位のシドニー(NSW)の人は「オシャレで運転が上手い、高い家賃を払っている」イメージが強いのです。
一方、対照的にパース(WA)の人は「のんびり大らかな人が多い」と認識しています。
日本でも地域によって特徴は異なる
このように一口に「オーストラリア人”」ではくくれない気質の差は、日本で例えるならば大阪の人と北海道の人など地域がもたらす印象を想像してみると分かりやすいでしょう。「オーストラリアのどこの出身ですか?」と質問することにより、その人の性質も予測することができ、また、この質問は話題を広げる手がかりともなります。
移民の国だからこそ、出身国の影響も強い
移民の国、多文化主義であるオーストラリアは、何代か遡ると他の国からの移民であった可能性が非常に高いです。現在の移民の割合はインド、中国、英国がトップ3ですが、ひと昔前はイタリア移民を多く受け入れた時代もあります。
オーストラリア人に帰化したものの、家庭環境によっては、出身国の風習や食生活を守っている人も多くいるので、相手をもっとよく知り、掘り下げたコミュニケーションを取りたい場合には、出身国を意識すると相手をより一層理解できるのではないでしょうか。
国民性の違いを楽しむ
日本人が大っぴらに自分や家族の自慢をしない国民性だとすると、オーストラリアの人は実によく自分や家族の自慢をします。またプライドが高く、好き嫌いの意思表示、主張もはっきりしています。
意見交換を好む
プライドが高く、好き嫌いの意思表示、主張もはっきりしていることはいずれも、決してネガティブなことではないと思います。しかし、これまでオーストラリア人と接したことのなかった日本人には驚いてしまうときがあります。
日本人の美徳を無理に曲げて相手に合わせる必要はないですが、アプローチ方法を切り替え、こちらも自分の意見を積極的に話すことで、オーストラリア人との会話のキャッチボールが成立します。しっかりキャッチボールを行うことにより、相手からも一目置かれ、彼らの大事にするMate意識に繋がってきます。
例え見解の相違が生じても、意見を交わした、そのことにオーストラリア人は価値を見出し、あまり根に持たないという傾向があると思います。それゆえ、気持ちよく仕事をする為にはこちらも意思表示を心掛けることをお勧めします。
政治への関心が高い
また、政治に関心が高いのも大きな特徴です。オーストラリアでは、連邦と州の選挙の投票は国民の義務であり、正当な理由無しに投票をボイコットすると違反金を科せられます。
そのような理由から、選挙権のある18歳以上の歳になると、政治の話も活発に交わされます。私たち日本人も日本の政治について、自分なりの意見を持ち、いつでもオーストラリア人にトピックを提供できるようにしておくと会話が弾みます。
チャーミングな人が多い!
オーストラリア人は、総体的に人懐っこく、また、それでいてプライバシーを重視する個人主義の側面もあり、いいバランスを保っていると思います。
また、お金の使い方に敏感で、リサイクルショップや中古品で賄うセンスに長けている一方、自然災害地域や障碍者への寄付、動物保護団体などには、大変気前よく寄付する国民性があります。自然保護の意識が強いのも特徴です。
更に、ユニーク性があり、ジョーク好きのオーストラリア人も多くいます。
彼らの性質と傾向を捉え仕事に取り組むことで、一層やりがいが増し、オーストラリア人と楽しく働くことができると思います。
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