四季折々の風景からアニメーションやラーメンまで、日本は様々な分野で世界を魅了しています。そんな日本に魅せられて日本で生活をしたい!と希望する外国人は多く、近年、外国人が働いている光景をよく目にするようになりました。厚生労働省が発表した外国人労働者数でも、年々増加の傾向にあります。実際に私が飲食店に勤務していた時も、日本語学校に通いながら、アルバイトをしているネパール人男性がいました。年齢も比較的近い人だったので、仕事前や仕事終わりに日本語を教えてあげたりして、最終的にはジョークを言い合えるほど仲良くなりました。外国人と働くと、一体どんなことが起こると思いますか?実際にネパール人の彼が日本の職場で困っていたことと、その解決方法をご紹介します。
「スミマセンガ、ワカリマセン…。」言葉の意味が伝わっていない!!
実際に外国人と働いて、一番難しかったのは、「言葉の意味が伝わらないことがある」ことです。中には、日本に何十年も住んでいて、流暢な日本語を話す方もいましたが、仕事となると言葉の意味が伝わらないことがありました。
私の場合、飲食店で外国人と一緒に働いた経験があるのですが、例えば、こんなことがありました。
その単語は外国人には分かり難い!
ある日の朝礼のことです。店長から「日報を用紙に記入して、提出してください。」という連絡がありました。店長からの一通り連絡が終わると、各自、指定の用紙を持って、仕事を始めます。そのときに、ネパール人の同僚から声を掛けられました。
「言葉の意味がわからなかったので、自分が何をするべきか、教えてくれないか?」
実は、外国人と一緒に仕事をする際に気を付けなければならないことは、日常会話はスムーズにできる外国人も働いている時の指示が理解できていないとがいうことが結構あります。
「ニッポウ、ヨウシ、キニュウ、テイシュツ」、日常会話では出てこない単語かもしれません…
気を付けることは、分かりやすい単語で行動が分かるように伝えること
日本に来る外国人は、英語は話せるけど、日本語はまだ勉強中…という人が多いです。それゆえ、私たち日本人が少し丁寧に解説してあげる必要があります。
少し丁寧に伝える工夫をしよう
例えば、「日報を用紙に記入して、提出してください。」を「〇月〇日に起こったことを、紙に書いて△△さんに渡す」というように伝えます。このように伝えると、単語も分かりやすく、やるべき行動も伝わり、自分のやるべきことが見えてきます。そして、最後に「OK?」と日本人でも外国人でもわかる簡単な言葉で、お互い確認します。更に丁寧にするならば、「日報とは一日の仕事の報告書、用紙とは紙、記入とは書くこと、提出とは渡すこと」と難しい単語の意味を伝えるようにします。
伝わらないのは伝え方の問題
言葉が伝わらないと、イライラしてしまうかもしれませんが、伝え方を工夫することにより解決できます。ネパール人の男性と働き始めた当初、単語を変換することに私も慣れず、伝えることに時間がかかりました。しかし、すぐに変換することに慣れ、会話がスムーズになりました。
私の経験では、この方法を使って外国人とコミュニケーションを取った結果、多くの外国人の日本語を覚えるスピードが格段に上がりました。また、私が伝えたいことを、彼らが正確に理解してくれるようになりました。
最後に
外国人とコミュニケーションをとる際は、分かりやすい単語で、行動が分かるように伝えることが重要だと思います。言葉の選び方や表現の仕方を工夫することにより、相互に理解することができ、信頼関係を築くことができるでしょう。
優しく日本語を教えてあげよう!
また、言葉の引き出しが少ない外国人の場合、時に彼らが本当に意図していることと異なる言葉を使っていることがあります。そんな時に冷たく突き放すのではなく、一生懸命に自分の思いを伝えようとする彼らに対し、きちんと間違いを訂正することこそ、必要なのではないでしょうか?
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