オーストラリアに住んで約5年が経とうとしています。
オーストラリアで初めて買い物をしたときはとても驚きました。日本では食材を買うときにはカートに買い物カゴを乗せるか、買い物カゴを手に持って買い物しますよね。お店を出る時はもちろん、借りたカートは返しますよね。日本とオーストラリアでは買い物に行った時に異なることがたくさんあります。実はオーストラリアではカートは車代わりなんです。どういう意味か今からお話ししますね。
カートの大きさの違い
買い物カゴとカート
オーストラリアでは、買い物をする時は車で出かけます。お年寄りの方もたくさんの人が運転します。そしてお店に入ると大きなカートか、買い物カゴを手にします。買い物カゴは日本と同じサイズです。
しかし、カードは日本の何倍ものサイズなんです。日本の場合は買い物をしたらカゴにものを入れていくため、重くなりますから、カゴをカートに乗せて運びますよね。つまり、カートというのはカゴを運ぶためのものです。オーストラリアではカートに買ったものを直接入れていきます。
コストコのカートを思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。
カートが車代わり!?
持ち帰りも可能!?
車で買い物に来る人がほとんどですが、車で来なかったお年寄りはタクシーに乗って帰るという人が多いです。また、カートに買ったものを乗せて家の近くまで行ってしまう人も少なくありません。
そのため、街中でカートを見かけることもあります。置いてあるというのか、放置されているというべきでしょうか。
カートの虜に
私がワーキングホリデーでオーストラリアに来た時、「なんで町中にカードが置いてあるんだろう」と不思議に思いました。しかし、住んでいるうちにその実用性を知りました。
私のワーキングホリデー時代はお金がなく、車もありませんでした。たくさん食材を買ったり、扇風機などの家電を買ったりすると家まで持って帰るのが大変だったのです。そんな時、一度カートを使ってみました。「なんて楽なんだろう」と感じ、それ以降はカートの虜になりました。
カートの返却場所は存在する
オーストラリア人は基本的に楽をしたがる人が多いように思います。ですから重い荷物を家に持って帰るなんて嫌、ということでカートに乗せて運んで持って帰る人がたくさんいるようです。
お店を出る時に注意されるかというとそういうこともありません。お店を出て、車までカートに荷物を乗せて運ぶ人が多いですから、カートに商品を乗せてお店の外に出るという事は一般的な光景です。もちろん駐車場にもカートを返すための場所が存在します。
トラブルの原因になることも
もちろん、自分の意思で返すことを前提としていますから、スタッフはおらず、駐車場にカートが散乱していることもたくさんあります。おそらく返却がめんどくさいため、買い物袋を自分の車に詰めた後は他の車の邪魔にならないように置きっ放しにしてしまうのでしょう。
私は以前車を停めようとした時、車を駐車場に放置してあったカートにぶつけそうになってしまったことがあります。ぶつかる前でしたから良かったですが、とても焦りました。
アルバイトが回収
借りたものはきちんと返すという日本人の感覚からすると、店外にもっていくことすら信じられない場合もあるかもしれませんね。そのように駐車場に散乱したカードを誰が整理するのかというと、学生アルバイトのような男性が回収してお店に返しているようです。
街中であれば、一般市民が回収会社に電話し、「ここにカートがあるから何とかして」と伝えることもできますが、定期的に回収専門の会社が市内を回っているようです。
オーストラリアのレジ
長いベルトコンベアー
買い物をしてお金を払う時、そのレジには2種類あることがわかります。日本のようにカゴをそのまま出すのではなく、レジは長いベルトコンベアーのようになっているのです。
そこにすべての商品を置きます。前の人のものと自分のものを区別したり、自分のものと後ろの人のものを区別したりするため、仕切るための札があります。
オーストラリアの家族は買い物の量が日本の一般家庭の2倍3倍はあるのではないでしょうか。ですから、買うもの全てをベルトコンベアーに置けない場合があります。
そのため、レジを打つ人は手で商品をスキャンしながら、足元にあるフットスイッチでベルトコンベヤーを動かし、お客さんが買った商品を移動させていくのです。袋は店員さんが入れてくれます。
セルフレジ
もう一つはセルフレジというものがあります。自分で商品のバーコードをスキャンし、自分で袋に詰め、お金を払うのです。もちろんそこには監視するための店員が立っており、困ったことがあれば助けてもらうこともできます。
オレンジやぶどうなどの果物の場合、個数売りであったり量り売りであったり、様々なシステムがあります。その際は該当するフルーツのボタンを押し、個数を入力すれば、機械が重さを測ってくれるのです。同じオレンジであっても販売元の会社が異なれば値段が違ってきます。そういった際にはいくつかオレンジの商品ボタンがあり、種類によって選ぶボタンが違ってくるのです。
間違った販売元のボタンを押してしまえば、自分が思っていた値段とは違う値段が表示される場合もあります。場合によっては高くなってしまうかもしれませんし、安くなってしまうかもしれません。セルフレジの機械はフルーツの販売元までを把握する能力は無いのです。スタッフもそこまで詳細には見ていないようです。
違いもたくさんある!?
日本とオーストラリアでは、買い物の時に買う量も違いますがシステムも大きく異なることがわかります。お酒は資格を持った人しか販売することができないため、スーパーではアルコールが売っていません。お酒を買うならばお酒の専門店に行かなければならないのです。通常はスーパーから近い場所にあります。
レジに関しても、セルフレジは人件費削減のために作られたのだと思いますが、これは機械がまだ不明確である点も多く、金額のごまかしが可能なのではないかとさえ思います。
実際に知り合いからは、同じ牛肉でも重さによって多少値段が違うため、安いバーコードに張り替えてセルフレジですキャンしてお金を払ったという話も聞いたことがあります。それは犯罪なのではないかと思いますが、そんなことができてしまうんですよね。オーストラリアのショッピングスタイルに関しては、日本人の私から見るとまだまだ欠点があるように思えて他なりません。
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